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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ポジション調整による売買が中心、NTロングによるスプレッド狙いで対応


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23160 +280 (+1.22%)
TOPIX先物 1595.5 +22.5 (+1.43%)
シカゴ先物 23145 +265
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 10月30日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。欧州での新型コロナウイルス拡大によるロックダウン(都市封鎖)実施の動きや、米国内における新規感染者数が再び増加していることが嫌気された。また、大型テック銘柄の決算が相次ぐなか、アップルやツイッターなどの決算を受けた弱い値動きが重荷となった。ナスダック、S&P500が約1ヵ月ぶり、NYダウは約3ヵ月ぶりの安値水準となった。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比265円高の2万3145円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円高の2万2930円で始まり、その後はじりじりとリバウンドをみせており、米国市場の取引開始後には2万3100円を回復。その後は2万3020円から2万3120円辺りでの保ち合いが続くなか、米国市場の取引終了にかけて上げ幅を広げ、2万3160円とナイトセッションでの高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で買い先行から始まり、買い一巡後は祝日前ということもありこう着感の強い相場展開になりそうである。日経225先物はナイトセッションで堅調推移となったが、アップルなどハイテク株の下落は前日の米国市場の取引終了後の下落を受け、日中取引で2万2880円まで下げる形で織り込まれており、ショートカバー優勢の展開だったようだ。本日のところは2万3000円を固める展開になりそうだが、祝日を控えているほか祝日明けには米大統領選挙の結果が判明するため、ポジション調整による売買が中心になろう。

 ポジションを傾けにくい相場展開により引き続きスプレッド狙いのスタンスではあるが、NT倍率の上昇傾向が続いていることから日経225型優位の展開を想定し、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)のポジションで対応したい。NT倍率は高値圏で位置しており8月高値水準に接近しているため、NTロングのポジション解消の動きも出やすい。しかし、米大統領選の結果を受けた乱高下が警戒される一方で、判明後は次第にアク抜けの流れが意識されやすいだろう。コア銘柄優位の展開が想定されるため、NTロングからトレンドが強まった時点でTOPIX先物のショート比率を減らす形で全体をロングに傾けていく形を意識しておきたい。

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