【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安や円高でリスクオフの売り優勢 (10月22日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 23525.59
高値 23555.78(09:05)
安値 23436.17(13:00)
大引け 23474.27(前日比 -165.19 、 -0.70% )
売買高 8億6317万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7740億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、米株安と円高を嫌気してリスクオフ
2.新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る不透明感が重荷
3.米大統領選にロシアなどの関与も観測され手控え感を助長
4.空運株や医薬品株など軟調で、全体のほぼ8割の銘柄下落
5.売買代金1兆7700億円と前日を下回り、閑散商い続く
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比97ドル安と反落した。新型コロナワクチンの臨床試験で、被験者が死亡したことが明らかになり、ワクチン開発に不透明感が出たことが警戒された。
東京市場では、前日の米国株安や為替の円高などを受けリスクオフの流れとなり、日経平均株価は下値を試す展開となった。
22日の東京市場は、朝方から売りに押される展開。前日の米株市場では新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る不透明感が重荷となり、NYダウ、ナスダック総合指数とも終盤に値を崩す展開で、この流れが波及した。米大統領選はバイデン氏圧勝ムードが揺らぎ、再び接戦となるとの見方が出ている。ロシアなどが米大統領選への関与を強める姿勢にあり、これに米当局が警告を発したと伝わったことも、買い手控えムードにつながった。業種別には空運株や医薬品セクターに売り圧力が強い。日経平均は後場下げ渋ったものの引け際に売られ2万3500円台を下回って着地した。東証1部のほぼ8割の銘柄が下落、売買代金は前日を下回る1兆7000億円台と閑散相場が続いている。
個別では、任天堂<7974>、ソニー<6758>などが軟調、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>なども値を下げた。JR東日本<9020>が売られたほか、メディカル・データ・ビジョン<3902>が大幅安、エムスリー<2413>も売りに押された。ニトリホールディングス<9843>が1000円を超える下げ。ジーンズメイト<7448>、キューブシステム<2335>、フリービット<3843>などが急落した。エニグモ<3665>、ショーケース<3909>の下げも目立つ。
半面、ファーストリテイリング<9983>がしっかり、東京エレクトロン<8035>も底堅い。日本電産<6594>なども堅調。レッグス<4286>、エスケイジャパン<7608>が一時ストップ高に買われる人気となり、NOK<7240>も値を飛ばした。コナカ<7494>も物色人気、日野自動車<7205>も上昇した。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、日野自 <7205> 、安川電 <6506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約20円。うち10円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、エムスリー <2413> 、ダイキン <6367> 、リクルート <6098> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約54円。
東証33業種のうち上昇は非鉄金属、ゴム製品、パルプ・紙の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)機械、(2)保険業、(3)電気機器、(4)海運業、(5)金属製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)空運業、(2)医薬品、(3)電気・ガス業、(4)小売業、(5)鉱業。
■個別材料株
△シスロケ <2480> [JQ]
21年3月期業績予想を上方修正。
△クオールHD <3034>
外来診療の回復などで上期経常を大幅上方修正。
△レッグス <4286>
20年12月期業績予想の増額修正を評価。
△クニミネ <5388>
自動車向け鋳物販売堅調で21年3月期業績予想を上方修正。
△バンクオブイ <4393> [東証M]
RPG「ミトラスフィア」の中国本土配信を開始。
△イーグル工 <6486>
21年3月期業績予想を上方修正。
△今村証券 <7175> [JQ]
手数料収入の増加で上期営業は4.3倍増益。
△日野自 <7205>
中国EV大手BYDと合弁会社設立へ。
△西松屋チェ <7545>
10月の既存店売上高は24%増。
△サマンサJP <7829> [東証M]
スマホゲーム「ツイステ」とのコラボアイテム発売。
▼三洋化 <4471>
日本触媒 <4114> との経営統合を中止。
▼関通 <9326> [東証M]
新株予約権発行で14億円調達へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レッグス <4286> 、(2)SKジャパン <7608> 、(3)NOK <7240> 、(4)イーグル工 <6486> 、(5)ソフトクリエ <3371> 、(6)クニミネ <5388> 、(7)ルックHD <8029> 、(8)コナカ <7494> 、(9)北恵 <9872> 、(10)正興電 <6653> 。
値下がり率上位10傑は(1)MDV <3902> 、(2)フロンティM <7038> 、(3)ジンズメイト <7448> 、(4)キューブシス <2335> 、(5)フリービット <3843> 、(6)ランド <8918> 、(7)LTS <6560> 、(8)ギフト <9279> 、(9)エスクロAJ <6093> 、(10)エニグモ <3665> 。
【大引け】
日経平均は前日比165.19円(0.70%)安の2万3474.27円。TOPIXは前日比17.81(1.09%)安の1619.79。出来高は概算で8億6317万株。東証1部の値上がり銘柄数は388、値下がり銘柄数は1730となった。日経ジャスダック平均は3621.18円(28.02円安)。
[2020年10月22日]
株探ニュース