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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

大東建 <日足> 「株探」多機能チャートより

■大東建託 <1878>  9,656円 (+376円、+4.1%)

 大東建託 <1878> が大幅続伸。同社は19日取引終了後、第2四半期(4-9月)の連結業績の増額修正を発表した。売上高は7220億円から7345億円(前年同期比4.6%減)に見直したほか、営業利益は400億円から515億円(同14.2%減)、純利益は280億円から365億円(同14.9%減)に修正した。工事の進捗が想定よりも進んでいることに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業活動の一部自粛などによる販売管理費の未使用などが収益の押し上げ要因となった。なお、21年3月通期の業績予想は現時点では据え置いている。

■南陽 <7417>  1,798円 (+71円、+4.1%)

 南陽 <7417> が大幅高で3日続伸。19日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、売上高を305億円から315億円(前期比8.2%減)へ、営業利益を13億円から16億5000万円(同22.0%減)へ、純利益を8億5000万円から11億円(同20.7%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大にともなう活動自粛などの影響を考慮していたが、建設機械事業で令和2年7月豪雨の復旧工事への動きがはじまるとともに、産業機器事業で感染対策を講じた上で国内の客先訪問を徐々に再開し、ロボット関連や半導体など一部の市場で回復の兆しが見え始めていることが寄与する。また、業績予想の修正に伴い、期末配当予想を33円から44円に上方修正した。年間配当は59円(従来予想48円)となり、前期に比べて7円の減配になる予定だ。

■多摩川HD <6838>  2,515円 (+99円、+4.1%)

 多摩川ホールディングス <6838> [JQ]が大幅続伸。19日の取引終了後、売電権利を獲得した小型風力発電所の一部について、送電網との連系を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回、連系が開始されたのは権利を獲得した50基のうち8基で、一部を自社グループで保有・売電し、また一部は売却が済んでいるものもある。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■レントラックス <6045>  509円 (+16円、+3.3%)

 レントラックス <6045> [東証M]が続伸。19日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高が、前年同月比9.1%増の9億1800万円と7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。また、成果報酬型広告サービス事業におけるパートナーサイト運営者も前月比283人増の3万4190人と増加した。

■日本MDM <7600>  2,194円 (+66円、+3.1%)

 日本エム・ディ・エム <7600> が大幅続伸。20日の日本経済新聞朝刊で「人工関節を製造販売する日本エム・ディ・エムの2022年3月期の連結営業利益は30億円強と、今期の見通しに比べ4割近く増えそうだ」と報じられており、これが刺激材料となった。記事によると、来期は人工関節の新製品などが寄与し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で減益になる今期から回復するという。営業利益30億円強は04年5月期以来の高水準となり、業績拡大を先取りする買いが入ったようだ。

■アレンザHD <3546>  1,487円 (+44円、+3.1%)

 アレンザホールディングス <3546> が大幅反発。19日の取引終了後、連結子会社アミーゴが、グロップ(岡山市中区)が岡山市内で展開するペットショップ「chouchou」1店舗を譲り受けると発表しており、これが好感された。今回の事業譲受は、日本一のペットショップを目指すアミーゴが犬猫愛護の取り組みを強化するため、「chouchou」が持つ里親探しのノウハウを習得し、今後の事業展開に活用することが目的という。譲受価額は非開示。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■DVx <3079>  1,062円 (+25円、+2.4%)

 ディーブイエックス <3079> が続伸。19日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)単独業績について、売上高が192億7900万円から193億1000万円(前年同期比12.7%減)へ、営業利益が1億5500万円から2億4500万円(同45.1%減)へ、純利益が1億500万円から1億6200万円(同48.4%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。売上高はほぼ想定通りの推移となったが、価格交渉の妥結による利益率の改善やインセンティブの獲得、販売商品構成の変化などで利益率が向上したことが要因。また、販管費の減少なども寄与した。

■東海カ <5301>  1,226円 (+26円、+2.2%)

 東海カーボン <5301> が続伸。20日付の日本経済新聞朝刊で「2020年7-9月期の連結営業損益は、10億円強の黒字(前年同期は89億円の黒字)になったようだ」と報じられており、2四半期ぶりに黒字転換するとの観測が好材料視された。記事によると、新型コロナウイルスの影響で自動車での移動が増え、米国でタイヤの買い替え需要が伸びたことが寄与したという。また、黒鉛電極の受注も底入れしつつあるとしており、11月4日に発表が予定されている決算への期待が高まったようだ。

■ピープル <7865>  1,042円 (+22円、+2.2%)

 ピープル <7865> [JQ]が続伸。19日の取引終了後に発表した9月度の月次業績動向(連結)で、売上高が前年同月比7.1%増の4億6100万円と伸長したことが好感された。国内販売で、屋内遊具・乗り物カテゴリーの「白いわんぱくジム」「ケッターサイクル」が、引き続きコロナ禍での高い需要に支えられ好調な売れ行きとなっているほか、人気過熱で一時的に欠品が生じていた育児カテゴリーのベビーバス「ラッコハグ」が順次出荷され売り上げにつながったという。また、乳児・知育玩具の「やりたい放題ビッグ版リアル+」や「知脳リモコン」などの定番商品にも注文が集中し、これら主要アイテムが全体売上高を押し上げた。

■三和HD <5929>  1,212円 (+24円、+2.0%)

 三和ホールディングス <5929> が続伸。19日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高を1780億円から1909億円(前年同期比4.2%減)へ、営業利益を51億円から95億円(同14.1%減)へ、純利益を23億円から58億円(同16.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大による落ち込みが想定したほどにはならなかったことが要因としている。

■イーレックス <9517>  1,334円 (+21円、+1.6%)

 イーレックス <9517> が3日続伸。19日の取引終了後、子会社イーレックス・シンガポールがインドネシアにおいて、現地企業と合弁会社を設立すると発表しており、これが好感された。イーレックスは、自社グループが運営するバイオマス発電所の燃料として、PKS(パームヤシ殻)を東南アジアから調達していることから、合弁会社ではPKSの集荷ストックパイルを設置し長期的、安定的な経済性を確保するのが狙い。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■扶桑電通 <7505>  2,240円 (+35円、+1.6%)

 扶桑電通 <7505> [東証2]が続伸。19日の取引終了後、集計中の20年9月期単独業績について、売上高が400億円から403億5000万円(前の期比3.8%増)へ、営業利益が8億5000万円から9億4000万円(同21.1%増)へ、純利益が6億円から7億円(同26.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高が想定から微増したことに加えて、粗利益率の改善に努めたことが寄与したとしている。

■東京ドーム <9681>  814円 (+12円、+1.5%)

 東京ドーム <9681> が続伸。同社は19日、香港に拠点を置くヘッジファンド、オアシス・マネジメントから臨時株主総会の招集請求を受けたと発表した。具体的には長岡勤社長ら3人の解任を要求しているという。この提案に対して、同社では「大変に困惑している」とし、今後の対応に関して「慎重に検討のうえ、決定次第、速やかに開示する」としている。これを受け、市場では今後の展開が関心を集めた。

■ベクトル <6058>  1,055円 (+10円、+1.0%)

 ベクトル <6058> が3日続伸。20日、子会社イベックが組織のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるためのツール検索及び情報サイト「ミツカル」を正式オープンしたと発表しており、これが好材料視された。「ミツカル」は、デジタル化に必要な様々な情報を記事として提供する「メディア」機能のほか、デジタルツール・サービス資料のダウンロード機能、オンラインイベント機能の「ミツカルonline EVENT」を搭載。組織内のあらゆる分野におけるデジタル化の推進を担う担当者が、DXを進めるためのツール検索及び情報収集を簡単に行えるようにしたという。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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