【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイバダイン、ぐるなび、メルカリ
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CYBERDYNE<7779>がストップ高。同社は6日、米国食品医薬品局(FDA)から、装着型ロボットHALの下肢タイプに関して、「脳卒中」および「進行性の神経・筋難病」への医療機器承認を取得したと発表。すでに承認済みの「脊髄損傷」に加えて、より広範な疾患への治療効果が認められたことになり、今後の米国での事業展開への追い風になることを評価する買いが流入した。
■ぐるなび <2440> 875円 +72 円 (+9.0%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ぐるなび<2440>が大幅反発。午前10時ごろ、「新型コロナウイルス感染症予防対応 多言語動画制作サービス」を開始したと発表しており、これが好感された。同社では、事務局として参画する訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE」で日本各地の魅力を伝える動画を約1400本制作しているが、新サービスではこの動画制作のノウハウを活用して、全国の飲食店や宿泊施設、商業施設などを対象に、消毒・検温・密防止対策など各店が取り組む感染症予防対応を動画に編集し提供する。制作した動画は店・施設のホームページやSNSでの情報発信に活用することができるほか、日英併記の字幕を挿入することで、外国人客が訪れた際にも予防対応の取り組みを正確に伝えることができるという。
■サンケン電気 <6707> 2,835円 +222 円 (+8.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
サンケン電気<6707>が大幅高で3日続伸。午前9時ごろ、子会社アレグロ・マイクロシステムズ社(ニューハンプシャー)が株式公開のための登録届出書を米国証券取引委員会(SEC)に提出したと発表しており、これが好感された。なお、連結業績に与える影響は、開示すべき事項が発生した場合には速やかに開示するとしている。
■メルカリ <4385> 5,390円 +405 円 (+8.1%) 本日終値
メルカリ<4385>が大幅高。この日午前中、資産運用世界大手である米キャピタル・グループ傘下のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントがこの日、財務省に大量保有報告書を提出し、キャピタル・リサーチのメルカリ株式保有割合が5.02%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は9月30日となっている。
■アドヴァン <7463> 1,354円 +90 円 (+7.1%) 本日終値
アドヴァン<7463>が大幅反発。6日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を24万株(発行済み株数の0.58%)、または3億円としており、取得期間は10月7日から10月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。
■くら寿司 <2695> 6,310円 +400 円 (+6.8%) 本日終値
くら寿司<2695>が急反発し年初来高値を更新した。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を新規「1」としてカバレッジを開始した。目標株価は7900円とした。同社は主に郊外に回転寿司店を展開。回転寿司は、構造的に他の外食業態とは異なる性質を持ち、「工場併設型製造小売業」と表現することが適切と指摘。ホスピタリティが求められない分、TI・機械化が進めやすいうえに海外展開も容易と分析している。特に、(1)テイクアウト・デリバリーに適性がある(2)出店に積極的(3)海外展開ができる――という新型コロナウイルス感染拡大を追い風にできる3つの要素をすべて満たす点を評価。株価にも割安感があり、投資妙味があるとみている。
■ディスコ <6146> 26,880円 +1,190 円 (+4.6%) 本日終値
ディスコ<6146>が続伸。同社は半導体切断装置のトップメーカーで圧倒的な世界シェアを誇っている。コロナ禍も足もとは5G関連投資の恩恵で需要は増勢基調にある。6日取引終了後に発表した20年7~9月期の単体売上高は前年同期比33.2%増の395億5000万円と大幅な伸びを確保、これを好感する形で大口の買いを引き寄せた。
■朝日ネット <3834> 1,018円 +39 円 (+4.0%) 本日終値
朝日ネット<3834>がマドを開けて3日続伸、フシ目の1000円大台を回復。同社株の4ケタ復帰は8月14日以来となる。独立系のネット接続大手で「ASAHIネット」を運営、接続サービスの品質評価は高く、IoT市場の拡大なども背景に顧客獲得が進んでいる。同社が6日取引終了後に発表した9月末のASAHIネットの会員数は前年同期末比1万9000ID増の63万4000IDと大幅な伸びを示した。また、FTTH接続サービスの会員数も同2万2000ID増の42万1000IDと伸びが加速している。これが株価上昇を後押する形となった。このほか、同社はIPv6ローミング提供などバックボーン回線の法人向け卸販売も展開するほか、ネット接続サービスのノウハウを生かしてその周辺ビジネス(アプリケーション・サービス)にも進出しており、大学向けオンライン学習分野では国内トップの実績を持っている。コロナ禍でも業績拡大に陰りは見られず、ここにきて見直し買いが厚みを増している。
■自律制御システム研究所 <6232> 2,973円 +112 円 (+3.9%) 本日終値
自律制御システム研究所<6232>が3日続伸。6日の取引終了後、産業用ドローンスクールを展開するエアーズ(東京都港区)及び日本UAV利用推進協議会(JUAVAC)と組んで、物資輸送におけるドローンの安全性と運用者の安全運航に関する専門カリキュラムの提供を開始すると発表しており、これが好感された。同カリキュラムは、自律制御シ研が実績を多く持つ目視外飛行でのドローンによる物資輸送の経験から、安全面への配慮、法律への準拠、非常時への対応などを盛り込むことにより、運用者が安全性に対する高い意識をもって運用してもらうことを目的に開発。自律制御シ研の国産ドローン「ACSL-PF2」を使用し、エアーズは販売代理店として、ACSL-PF2の販売を行うという。
■エアトリ <6191> 1,627円 +59 円 (+3.8%) 本日終値
エアトリ<6191>が4日続伸。6日の取引終了後、「エアトリ」の国内ツアーで、Peach Aviation(大阪府田尻町)が運航する国内線を組み合わせた国内ツアー商品の販売を開始したと発表しており、これが好材料視された。同社は今年9月にPeachと認可代理店契約を締結し、「エアトリ」でPeachが販売する航空券を取り扱ってきたが、新たにPeachから国内ツアー専用運賃の提供を受け、「エアトリ」の国内ツアーで取り扱いを開始し、Peachが運航する国内線の全路線でのツアー商品を販売するとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
株探ニュース