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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):STIFHD、オリンピック、リバーエレク

オリンピック <日足> 「株探」多機能チャートより
■STIFHD <2932>  2,986円  +500 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 STIフードホールディングス<2932>がストップ高。9月25日に東証2部に新規上場した直近IPO銘柄。セブン‐イレブンなどコンビニエンスストア向けに水産原料素材の調達から製造販売までワンストップで行っており、その成長性に注目が集まっている。直近IPO銘柄はITソリューション周辺の銘柄が人気化しやすい傾向があるが、同社はその範疇からは外れており、公開価格1900円に対し初値は2080円と過熱感なく生まれたことも、その後のセカンダリーで追随買いを誘う背景となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響をこなし、20年12月期はトップラインが2ケタ伸長を見込み、営業利益33%増の7億800万円と高成長を予想していることも買い安心感につながっている。

■Olympicグループ <8289>  1,244円  +205 円 (+19.7%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 Olympicグループ<8289>が急騰。6日の取引終了後、未定としていた21年2月期連結業績予想について、売上高1090億円(前期比8.5%増)、営業利益46億円(同6.8倍)、純利益30億円(同8.9倍)を見込むとしたことが好感された。上期において、行動制限による巣ごもり需要や衛生関連商品、内食・中食需要を取り込むことができたことが業績を押し上げる見通し。なお、配当は引き続き未定としている。

■リバーエレテック <6666>  930円  +135 円 (+17.0%) 一時ストップ高   本日終値
 リバーエレテック<6666>が大幅高で3連騰。7月9日の高値840円を上回り年初来高値を更新しただけでなく、2017年6月の高値855円もクリアし、時価は2015年1月以来5年9カ月ぶりの高値圏に浮上した。水晶振動子を主力とする電子デバイスメーカーで国内でも5Gの商用化が進展するなか、収益機会が高まっている。特に、同社が強みとする世界最小クラスのATカット水晶振動子や音叉型水晶振動子が5G関連などの需要を捉え、業績拡大の原動力となっている。会社側では21年3月期営業利益について4億1700万円(前期実績は500万円)を予想、文字通りの収益変貌を果たす見通しだ。NTT<9432>によるNTTドコモ<9437>の完全子会社化では、その背景のひとつに5G関連投資を加速させる目的があり、今の流れはリバーエレクにとっても株価が刺激されやすい環境となっている。

■アルテック <9972>  307円  +32 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 アルテック<9972>が続急騰し約8カ月ぶりに年初来高値を更新した。6日の取引終了後に発表した20年11月期第3四半期累計(19年12月~20年8月)の連結経常利益が前年同期比24.3%増の4億1400万円に伸びて着地したことが好材料視された。商社事業、プリフォーム事業ともに新型コロナウイルス感染症の影響を受け、売上高は前年同期比14.5%減の88億6600万円だった。一方、利益面ではプリフォーム事業で生産効率の改善が進んだことで採算が大きく向上し、大幅増益を達成した。併せて、発行済み株数の1.29%に相当する20万株または5000万円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を評価する買いも入ったようだ。

■フロイント産業 <6312>  734円  +70 円 (+10.5%) 一時ストップ高   本日終値
 フロイント産業<6312>が一時ストップ高。6日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3~8月)の連結決算で経常利益が2億7100万円(前年同期比45倍)に急拡大しており、これが好材料視された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、造粒・コーティング装置を主力とする機械部門や健康食品の受託が増加し、売上高は70億4300万円と前年同期比3.3%の増収を確保した。また、米国子会社がコロナ対策の補助金約210万ドルを受領したことも利益を大きく押し上げた。

■バルニバービ <3418>  1,050円  +80 円 (+8.3%)  本日終値
 バルニバービ<3418>が急伸。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1400円とした。同社はレストラン運営が主力。チェーン展開やマニュアル化に頼らない個性あふれるレストランを展開することで外食の新たな可能性を創造している。20年7月期は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、連結営業損益は8億9300万円の赤字(前の期は5億800万円の黒字)となった。ただ、5月の緊急事態宣言の解除後は徐々に客足は戻っており、同証券では21年7月期の同損益は1億円の黒字(会社予想は損益トントン)を予想している。同社は外食に不向きとされてきた立地に低コストで出店する「バッドロケーション戦略」を採用していることでも知られるが、屋外のテラスにこだわり、テラス席の比率が高いこともコロナ下の環境では前向きに評価されている。22年7月期の同利益は5億円と業績拡大を予想している。

■アイケイ <2722>  1,162円  +70 円 (+6.4%)  本日終値
 アイケイ<2722>が反発。同社は6日、9月度の連結売上高(速報値)が前年同月比10.0%増の16億4900万円になったと発表。7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。テレビショッピングの販売が引き続き好調で、BtoC事業の売上高が同38.5%増の6億5600万円に伸びたことが寄与した。BtoBtoC事業は前年の反動もあって同5.3%減の9億5600万円にとどまったが、生協ルートは拡大傾向が持続している。

■フュートレック <2468>  460円  +25 円 (+5.8%)  本日終値
 フュートレック<2468>が3日続伸。同社は6日、音声と口の動き(口唇情報)を利用して人が発話してから話し終えるまでの音声区間を求める発話検知技術(特許出願済み)を、グローリー<6457>と共同開発したと発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。この技術では、従来の音声による発話検知で得られる情報に口唇情報を加えて、ユーザーの発声を特定し、人の声を含む雑音環境下での発話検知性能を大幅に改善。リビングでコミュニケーションロボットを操作する際やWeb会議システムを利用する際など、周囲の声に影響を受けやすい状況での活用を想定しており、これらの市場に向けて順次、実証実験を提案していくという。

■ユニフォームネクスト <3566>  1,496円  +76 円 (+5.4%)  本日終値
 ユニフォームネクスト<3566>は3日続伸。6日の取引終了後に発表した9月度の売上高が前年同月比5.4%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年同月は消費税増税前の駆け込み需要による売上増加があり、その反動があったものの、作業服の秋物通年商材や医療制服を中心に受注が伸長したという。

■フェリシモ <3396>  1,530円  +74 円 (+5.1%)  本日終値
 フェリシモ<3396>は大幅高に買われた。6日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3~8月)の連結業績は、売上高161億6700万円(前年同期比18.5%増)、経常利益8億9800万円(同5倍)に急拡大しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が増加するなか、独創的な商品の投入やテレビCM効果を背景に顧客数が大幅に増加し、ファッションアイテムや雑貨などの販売が大きく伸びた。上期の経常利益は通期計画4億7700万円を既に大幅に上回っており、業績上振れが期待されている。

●ストップ高銘柄
 アクアライン <6173>  993円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 メディカルネット <3645>  681円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 アーキテクツ <6085>  1,024円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ダントーHD <5337>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 ビットワングループ <2338>  731円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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