【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 コジマ、ビックカメラ、アルテック (6日大引け後 発表分)

　6日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　コジマ <7513> 　　★前期経常を一転2％増益に上方修正、配当も2円増額
　◆20年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の27億円→73億円に2.7倍上方修正。従来の62.3％減益予想から一転して1.9％増益見通しとなった。テレワークで使用するパソコンや周辺機器に特需が発生したうえ、テレビ、ゲーム機、調理器具といった巣ごもり関連商品も好調だったことが寄与。また、利益率の高いプライベートブランド商品の販売拡大や固定費・変動費の抑制も上振れに貢献した。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→12円(前の期は10円)に増額修正した。

　ビックカメラ <3048> 　　★前期経常を2.3倍上方修正
　◆20年8月期の連結経常利益を従来予想の65億円→146億円に2.3倍上方修正。減益率が74.9％減→43.2％減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うテレワークや巣ごもり需要の増加に加え、インターネット通販の販売が伸長したほか、特別定額給付金の支給も追い風となった。また、経費の効率的運用や抑制で販管費が想定を下回ったことも上振れの要因となった。

　フェリシモ <3396> 　　★上期経常は5倍増益・通期計画を超過
　◆21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比5.0倍の8.9億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス禍で在宅時間が増加するなか、独創的な商品の投入やテレビCM効果を背景に新規顧客数が大幅に増加し、ファッションアイテムや雑貨などの販売が大きく伸びたことが寄与。
　　通期計画の4.7億円をすでに88.3％も上回っており、業績上振れが期待される。

　フロイント <6312> [ＪＱ]　　★上期経常が45倍増益で着地
　◆21年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比45倍の2.7億円に急拡大して着地。造粒・コーティング装置を主力とする機械部門や健康食品の受託が伸び、増収を確保したことが寄与。米国子会社がコロナ対策の補助金約210万ドルを受領したことも利益を大きく押し上げた。

　オリンピック <8289> 　　★非開示だった今期経常は8.3倍増益へ
　◆非開示だった21年2月期の業績予想は連結経常利益が前期比8.3倍の45億円に拡大する見通しとなった。巣ごもり消費や衛生関連商品、内食・中食需要を取り込み、上期の収益が急拡大したことが寄与する。

　アルテック <9972> 　　★12-8月期(3Q累計)経常が24％増益、自社株買いも発表
　◆20年11月期第3四半期累計(19年12月-20年8月)の連結経常利益は前年同期比24.3％増の4.1億円に伸びて着地。新型コロナウイルス感染症の影響で商社事業、プリフォーム事業ともに減収だったのの、プリフォーム事業で生産効率の改善が進み、採算が大きく向上したことが寄与。
　　併せて、発行済み株数の1.29％に相当する20万株または5000万円を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を評価する買いも期待される。

株探ニュース