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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ショートカバーを意識も、まずは買い一巡後の底堅さ見極め


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23290 +110 (+0.47%)
TOPIX先物 1634.5 +8.0 (+0.49%)
シカゴ先物 23265 +85
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 30日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが揃って上昇。9月のADP雇用統計やシカゴ購買部協会景気指数が良好な内容だったことが好感された。また、ムニューシン米財務長官とペロシ下院議長との経済対策案を巡る協議が再開され、合意期待が高まった。これによりNYダウは一時500ドルを超える上昇をみせる場面もあった。その後、経済対策案は合意に至っていないと伝わり、引けにかけて上げ幅を縮めている。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比85円高の2万3265円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比70円高の2万3250円で始まり、開始直後に2万3170円まで下げる場面もみられた。米国市場の取引開始後はじりじりと切り返しをみせ、一時2万3380円まで上げている。しかし、経済対策案が合意に至らなかったことを嫌気した米国市場の流れを受けて上げ幅を縮めており、2万3290円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。昨日の下げに対する自律反発の域を脱してこれるかが注目される。手口面ではクレディスイスが日経225先物を売り越しており、米大統領候補によるテレビ討論会を受けてショートを仕掛けた形とみられる。クレディスイスの手口はCTA経由とみられており、ファンドによるショートポジションの積み上げといったところであろう。

 そのため、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、さらにショートポジションを取ってくる可能性もあるため、まずは買い一巡後の底堅さを見極めたい。権利行使価格の2万3375円から2万3500円のレンジ内に入ってくることができれば、反対にショートカバーを意識した流れに向かうことも考えられよう。ある程度はショートカバーを想定するため、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いとし、レンジ内を窺う場面においては、TOPIXのショートを外して、日経225ロングでのカバー狙いとなろう。

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