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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

レオパレス <日足> 「株探」多機能チャートより

■レオパレス21 <8848>  155円 (-22円、-12.4%)

 東証1部の下落率2位。レオパレス21 <8848> が急反落。26日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年6月末に100億円超の債務超過となったことが25日分かった。20年4~6月期の最終損益は120億円を超える赤字(前年同期は57億円の赤字)となったもよう」と報じられており、これが嫌気された。これを受けて会社側では、この日の寄り前、「当社が発表したものではない」とのコメントを発表した。発表によると「第1四半期の最終損益が120億円を超える最終赤字とあるが、現時点で142億円の当期純損失となる見通しだ。また、20年6月末時点で100億円超の債務超過とあるが、現時点で118億円の債務超過となる見通しであり、第1四半期決算で9月30日に公表する予定だ」としている。

■東洋紡 <3101>  1,555円 (-118円、-7.1%)

 東証1部の下落率7位。東洋紡 <3101> が大幅反落。この日朝方、27日午後9時ごろに同社の犬山工場(愛知県犬山市)で火災が発生したと発表しており、これが嫌気された。会社側によると、同工場のフィルム製造ラインから出火し、28日午前7時45分に鎮火されたという。火災により従業員2人が死亡し、1人が入院、また物的被害は調査中としており、業績への影響が懸念されている。

■ANAホールディングス <9202>  2,562円 (-138円、-5.1%)

 ANAホールディングス <9202> が急落。株価は一時、前週末に比べ8%超安に売られた。25日引け後に、同社が2000億円規模の公募増資を検討していると複数のメディアが報じた。ANAHDは21年3月期に6000億円程度の最終赤字に陥る可能性があり、格付けの維持には公募による増資が必要と判断した模様と伝えている。同社では25日に「現時点で決定した事実はない」とリリースを発表した。これを受けた、週明け28日の株式市場では、公募増資による1株当たり利益の希薄化懸念から同社の株価は大幅安となった。

■オプトラン <6235>  2,130円 (-59円、-2.7%)

 オプトラン <6235> が冴えない。前週末25日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を462億円から370億円(前期比13.6%減)へ、営業利益を120億円から94億円(同13.6%減)へ、純利益を92億円から71億円(同22.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、世界経済への影響が顕在化しており、新規発注の動きが抑制されていることに加えて、米国の対中国経済制裁などで一部の中国スマートフォンメーカーの生産への影響が顕在化したことや新型スマートフォン発売延期の影響もあり、装置発注に影響が出たこともマイナス材料となったという。また、業績予想の修正に伴い、期末一括配当予想を60円から50円に減額修正した。前期実績に対しは10円の減配になる予定だ。

■東京エレクトロン <8035>  27,025円 (-480円、-1.8%)

 東京エレクトロン <8035> は利益確定売りに押され8日ぶりに反落。株価は前週末まで直近7営業日で2000円近い上昇をみせており、目先利益確定の売り圧力が観測される。前週末の米国株市場ではハイテク株中心に買いが入りNYダウなど主要株価指数は軒並み上昇したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸しており、これが同社株にはポジティブ材料。ただ、10月6日に鳴り物入りでの新規上場が期待されていた半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス <6600> が、米中摩擦を背景とした中国通信機器大手ファーウェイへの製品出荷が困難となっていることなどを理由に上場を延期すると発表したことは、半導体関連株全般に逆風となる。特にキオクシアの株主である東芝 <6502> は、上場時に株式売却による資金調達を予定していただけにその影響を受けやすい状況にあり、株価もウリ気配スタートで4日続落となった。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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