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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ティックトック禁止措置や大統領候補TV討論会控え積極的には動きづらい


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23180 +150 (+0.65%)
TOPIX先物 1627.5 +8.5 (+0.52%)
シカゴ先物 23165 +135
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 25日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。欧州で新型コロナウイルスの感染再拡大で行動制限の強化が広がっていることが嫌気されて売りが先行した。しかし、追加経済対策を巡り、ペロシ米下院議長がムニューシン財務長官との間で合意できる可能性を示唆したと伝わったことが材料視され、早期成立への期待感から上昇に転じている。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比135円高の2万3165円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比10円高の2万3040円で始まり、米国市場の開始前には2万2840円まで下げる場面もみられたが、米国市場の引けにかけての切り返しを受けて2万3180円まで上昇。ナイトセッションの高値で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションの段階で上値抵抗に変わりつつあった5日移動平均線および25日移動平均線を突破してきており、買い一巡後はこう着感が強まると考えられるが、5日、25日線が位置する2万3100円近辺での底堅さを見せられるかが注目されよう。また、2万3000円が支持線として強く意識されることになり、弱含む場面では押し目買いも入りやすいだろう。9月決算期末に伴う権利付き最終日となるため、配当志向の物色など需給面での下支えも意識されやすい。

 もっとも、積極的な上値追いの流れは考えづらく、米国株高を受けたハイテク主導の上昇でリバウンド基調が強まる場面では、やや慎重姿勢となる。本日は日経225型優勢の展開になりやすく、NT倍率の上昇が想定されるが、25日移動平均線が上値抵抗線として意識されており、同線接近の場面においては、日経225先物売り、TOPIX先物買いによるNTショートのポジションでのスプレッドを狙いたい。ティックトックの米国での配信禁止措置発動が近づいているほか、米大統領選候補によるテレビ討論会も控えており、積極的には動きづらいところである。

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