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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アスクル、コーセル、三菱UFJ

アスクル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アスクル <2678>  4,065円  +400 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 アスクル<2678>が急騰。16日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高を4030億円から4063億円(前期比1.5%増)へ、営業利益を72億円から92億円(同4.3%増)へ、純利益を45億円から50億円(同11.5%減)へ上方修正したことが好感されている。主力のBtoB事業で、eコマース市場拡大に伴う客数の増加などによる売上高の増加に加えて、特需的な要因も含めた感染対策商品の売り上げ拡大とそれに伴うカテゴリミックスの変化及び原価低減施策などによる売上総利益率の向上が寄与。また、売上高の回復に伴う物量の増加とそれに伴う物流生産性の回復なども貢献した。なお、同時に発表した第1四半期(5月21日~8月20日)決算は、売上高1001億8000万円(前年同期比2.3%増)、営業利益29億9000万円(同2.0倍)、純利益15億200万円(同65.0%増)だった。

■コーセル <6905>  1,072円  +84 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 コーセル<6905>が9連騰。株価は前日比14.9%高の1135円まで上値を伸ばしている。16日の取引終了後に発表した21年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算は、売上高67億9300万円(前年同期比17.4%増)、経常利益11億100万円(同5.7倍)に拡大しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルス感染症の拡大を見越した前期末の先行発注による受注残の消化などで、日本生産販売事業でユニット電源やオンボード電源の販売が大きく伸びたことが寄与。また、人件費の削減や経費節減による収益力の向上も大幅増益につながった。第1四半期経常利益は上期計画(10億7000万円)を既に超過しており、業績上振れが期待される。

■東海東京 <8616>  283円  +12 円 (+4.4%)  11:30現在
 東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>が3日ぶりに大幅反発している。16日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期の上期配当を8円(前年同期は4円)実施する方針と発表しており、これを好感する買いが入っている。普通配当6円に、グループ誕生20周年記念配当2円を上積みするという。なお、下期配当は引き続き未定とした。

■栄研化学 <4549>  2,084円  +23 円 (+1.1%)  11:30現在
 栄研化学<4549>は続伸。16日取引終了後、未定としていた中間配当を前年同期比2円増の15円とすると発表したことが好感されている。期末配当は未定としている。同社の第1四半期(4~6月)は減益決算だったが、新型コロナウイルス検出試薬の販売増などが期待されている。

■サイボウズ <4776>  3,185円  +35 円 (+1.1%)  11:30現在
 サイボウズ<4776>が続伸、9月初旬から中旬にかけていったん売りに押される場面があったが、大口資金が下値を拾いその後は戻り足を強めている。日足一目均衡表も雲抜けが目前でテクニカル的にも追随買いを誘発している。中小企業を中心にグループウェアを提供し業務効率化のニーズを取り込むことに成功、パッケージソフト及びクラウドサービスを軸に成長路線を走る。今月24日にマザーズに新規上場する法人向けクラウドサービスのトヨクモ<4058>は人気化が予想されており、サイボウズは60万株を保有する第2位の大株主。上場時に20万株を売り出す予定だが、今後はその含み益も注目されそうだ。

■三菱UFJ <8306>  442.7円  +0.9 円 (+0.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンク3社が全体軟調相場のなかいずれも頑強な値運びをみせている。前日の米国株市場ではFOMCでゼロ金利政策の長期化見通しが示されたものの、これについては織り込み済みで、一方でパウエルFRB議長の会見がややタカ派的なトーンだったこともあって、ゴールドマン・サックスなど大手金融株は軒並み堅調だった。東京市場では、メガバンクの配当利回りの高さが注目されており、9月末に向け配当権利取りの買いが下値を支えている。

■レーザーテック <6920>  8,710円  -230 円 (-2.6%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など売りに押される展開。前日の米国株市場ではNYダウはプラス圏で着地したもののハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落となり、特にエヌビディアやアプライドマテリアルズなど半導体関連株の一角が売られフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も反落した。外国為替市場では一時1ドル=105円を割り込むなど円高方向に振れており、これも株価に逆風となっている。もっとも、株式需給面では今週に入ってから、実需の売り圧力が後退しており、値ごろ感から押し目買いも観測されるようになっている。

■任天堂 <7974>  59,160円  -670 円 (-1.1%)  11:30現在
 任天堂<7974>は7日ぶりに反落。今月下旬に開催される東京ゲームショウを前にゲーム関連株への注目度が高まるなか、家庭用ゲームでは「ニンテンドースイッチ」とその関連ソフトで独り勝ち状態にある同社の存在感が高まり、前日まで6日続伸と上値指向を強めていた。そうしたなか、16日に同社はニンテンドースイッチのオンライン有料会員数が急増し、9月時点で2600万人を超えたと発表、ドル箱商品である「あつまれ どうぶつの森」などがオンラインサービスで収益に貢献している。しかし、寄り付き上値が重く、これが利益確定の売りを誘発する格好となった。

■トヨタ自動車 <7203>  7,059円  -5 円 (-0.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が安い。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、23年末まではゼロ金利政策を維持する方針が表明された。これを受け、ドル安・円高が進行。午前9時20分過ぎには、一時1ドル=104円80銭台をつけた。トヨタでは今期の想定為替レートを1ドル105円としており、円高の進行は業績の悪化要因となることを懸念する売りが出ている。

■アスコット <3264>  215円  +50 円 (+30.3%) ストップ高   11:30現在
 アスコット<3264>はストップ高。16日の取引終了後、20年9月期連結業績予想について、営業利益を8億5800万円から14億7500万円(前期比47.5%増)へ、純利益を3億200万円から8億2900万円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで不動産ソリューション事業における収益不動産販売の取引数が減少し、売上高は179億6200万円から157億7500万円(同25.0%減)へ下方修正した。ただ、不動産開発事業で高い利益性のある販売用不動産が順調に売却されていることが利益を押し上げる見通し。

■千趣会 <8165>  474円  +80 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 千趣会<8165>はストップ高カイ気配。同社は女性向けアパレルや雑貨などを主力とするカタログ・ネット通販の大手で、足もとの業績は苦戦している。そうしたなか、16日取引終了後、JR東日本<9020>と資本・業務提携することを発表。EC事業の強化や商品の共同開発などで連携することで業容拡大期待が高まった。資本面ではJR東日本を引受先とする第三者割当による571万4200株の自己株処分を実施する。JR東日本は議決権ベースで12.46%を保有する筆頭株主になる予定で株価へのインパクトも大きくなった。

■イノベーション <3970>  4,150円  +645 円 (+18.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 イノベーション<3970>が急騰し、一時ストップ高に買われている。16日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来の1億7000万円~2億1000万円(前期比1.7%減~21.3%増)のレンジ予想から2億7000万円(前期比56.1%増)へ大幅上方修正し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視されている。新型コロナウイルス感染拡大による影響を改めて精査した結果、懸念していた対面営業の自粛や顧客企業の広告宣伝費抑制などによる売上高減少リスクは極めて限定的にとどまると判断。好調だった第1四半期の実績も考慮し、上方修正に踏み切った。なお、4~9月期(上期)の業績見通しは引き続き開示しなかった。

■ソフトマックス <3671>  1,460円  +190 円 (+15.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 ソフトマックス<3671>の上げ足加速、300円高はストップ高となる1570円まで駆け上がる場面があった。株価は昨年7月の高値1500円を上抜き、2013年7月以来約7年2カ月ぶりの実質青空圏に突入している。Web型電子カルテを主力に医事会計システムや健診システムなど医療情報システム開発分野で実績を伸ばし、電子カルテは中規模病院を中心に需要開拓を進めている。医療機関への業務請負や介護サービスなどを展開するソラスト<6197>とは医療ICTの活用に関連したサービスで包括的協業体制にあり、展開力が増している。株価は前日も取引時間中にストップ高に買われる場面があったが、直近は大口の実需買いが入るとともに、個人投資家などを中心とした短期資金の攻勢で株価が一気に押し上げられる形となった。

■フェニックスバイオ <6190>  795円  +100 円 (+14.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フェニックスバイオ<6190>がストップ高カイ気配となっている。16日の取引終了後、米国のBioanalytical Systems,Inc.DBA Inotivと業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感する買いが入っている。Bioanalytical SystemsはCRO(医薬品開発支援)事業の商号「Inotiv」を用いて事業展開し、安全性と病理学的評価の知見を武器に非臨床分野で多くの実績を持つ企業。同社はPXBマウスを用いた試験を実施できる北米のCROを開拓しており、業務提携を通じて北米市場での販路拡大を進める構えだ。

■ヴィス <5071>  697円  +37 円 (+5.6%)  11:30現在
 ヴィス<5071>は反発。16日の取引終了後、東証が同社株を17日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが材料視されているようだ。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、流動性の向上による売買活発化を期待する買いが先行しているもよう。

●ストップ高銘柄
 ウインテスト <6721>  301円  +80 円 (+36.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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