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【市況】株価指数先物【昼のコメント】SQは買い越し、政策期待からロングに傾きやすい需給状況


 日経225先物は11時30分時点、前日比70円高の2万3150円(+0.30%)前後で推移している。米国市場の下落を受けて売り先行の展開が見込まれたが、寄り付きは2万3050円とシカゴ先物清算値(2万2935円)を上回っての底堅いスタートとなった。現物の寄り付き直前には2万2990円と節目の2万3000円を下回る場面もみられたが、これを安値にその後は強い値動きをみせており、前場半ばには2万3180円まで上げ幅を広げている。

 SQに絡んだ商いについては225型の金額ベースで1800億円程度の買い越し、TOPIX型では260億円程度の買い越しと観測される。SQ値は概算で2万3272円88銭で、日経平均株価は前場半ばにかけての上昇でSQ値を突破しており、SQ値が支持線として意識されてきそうである。

そのほか、材料視されていたのが、東京都が新型コロナの警戒レベルを1段階引き下げたことや、政府が観光支援策「GoToトラベル」の対象に東京を加える方針を固めたことなどを好感した向きもあるようだ。なお、取引開始前に発表された法人企業景気予測調査によると、7-9月期の大企業全産業の景況判断指数(BSI)はプラス2.0だった。

 なお、前引けのTOPIXは0.54%の上昇だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えは期待できない。もっとも、オプション権利行使価格の2万3000円をレンジ下限に強い動きを見せており、権利行使価格2万3125円を突破してきている。2万3125円が中心レンジとなり、その上の権利行使価格2万3250円が意識されてこよう。政策期待からロングに傾きやすい需給状況である。

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