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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高を受けてリスク選好の買い優勢 (9月2日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23261.09
高値  23287.40(09:12)
安値  23170.82(12:41)
大引け 23247.15(前日比 +109.08 、 +0.47% )

売買高  9億7648万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8785億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、米株高に追随しリスク選好も上値は重い
 2.ISM製造業景気指数が1年9ヵ月ぶり高水準で米景気に自信
 3.次期総裁は菅官房長官の可能性大とみて政策の継続性に安心感
 4.半導体や電子部品株高も2万3000円台前半の売り圧力強い
 5.市場エネルギーは低調、東証1部の売買代金連日の2兆円割れ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比215ドル高と反発した。8月のISM製造業景況感指数が予想を上回り、2018年11月以来の高水準となったことが好感され買いが優勢となった。

 東京市場では、前日の米株高を受けてリスク選好の流れとなり、日経平均株価は反発したが、商い薄のなか上値の重さも意識される地合いだった。

 2日の東京市場は、主力株を中心に幅広く買いが先行した。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要株指数が揃って上昇、ナスダック総合指数とS&P500指数は過去最高値を更新した。8月のISM製造業景況感指数が1年9ヵ月ぶりの高水準となり、新型コロナウイルスの感染拡大のなかも、米景気が順調に回復していることが確認されハイテク株中心に上昇、この流れが東京市場にも波及した。自民党の次期総裁に菅官房長官が有力視されており、安倍政権の政策が引き継がれる可能性が高いとの見方が市場心理改善につながっている。半導体や電子部品株などが買い戻された。もっとも、買いの勢いは今ひとつで、日経平均2万3000円台前半では戻り売りに押される展開を強いられた。東証1部の売買代金は連日で2兆円台を割り込むなど低調だった。

 個別では、任天堂<7974>が売買代金トップで大幅続伸したほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。ブイキューブ<3681>が活況高に買われ、村田製作所<6981>も上昇した。エムスリー<2413>も物色人気。ファナック<6954>、キーエンス<6861>なども値を上げた。日本金属<5491>は一時ストップ高に買われた。TYK<5363>、ミクシィ<2121>なども値を飛ばし、富士ピー・エス<1848>も高い。
 半面、KDDI<9433>が軟調、武田薬品工業<4502>も売りに押された。オリエンタルランド<4661>が下落、リクルートホールディングス<6098>も冴えない。日本化薬<4272>が急落、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、日本ケミコン<6997>なども大幅安となった。菱洋エレクトロ<8068>が下値模索となり、アトラ<6029>も利食われた。ラクーンホールディングス<3031>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約78円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、アステラス <4503> 、日化薬 <4272> 、ファミマ <8028> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約23円。

 東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)海運業、(3)その他製品、(4)その他金融業、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)保険業、(3)石油石炭製品、(4)輸送用機器、(5)空運業。

■個別材料株

△ケイアイ不 <3465>
 8月契約金額は前年比69%増。
△ブイキューブ <3681>
 米ズーム株急騰で思惑買いが向かう。
△インタートレ <3747> [東証2]
 「Spider」の大口受注を獲得。
△アイフリーク <3845> [JQ]
 現地企業との戦略的提携によりミャンマーでの事業拡大を推進。
△ラクス <3923> [東証M]
 9月末を基準日として1株を2株に株式分割を実施。
△チェンジ <3962>
 ふるさと納税関連で物色人気化。
△ビープラッツ <4381> [東証M]
 企業内サブスク市場の開拓に向け「サブかん」を提供へ。
△TYK <5363>
 昭電線HDグループ会社と酸素センサーを共同開発。
△日金属 <5491>
 ウイルス対策マグネシウム製フックにマグネシウム合金帯が採用。
△KeePer <6036>
 9月末を基準日として1株を2株に株式分割を実施。

▼日化薬 <4272>
 日経平均採用銘柄から除外へ。
▼アインHD <9627>
 第1四半期は70%営業減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日金属 <5491> 、(2)TYK <5363> 、(3)明豊ファシリ <1717> 、(4)ブイキューブ <3681> 、(5)グレイス <6541> 、(6)ケイアイ不 <3465> 、(7)ミクシィ <2121> 、(8)テモナ <3985> 、(9)宝&CO <7921> 、(10)若築建 <1888> 。
 値下がり率上位10傑は(1)日化薬 <4272> 、(2)ワタベ <4696> 、(3)UMCエレ <6615> 、(4)日ケミコン <6997> 、(5)イーソル <4420> 、(6)アイモバイル <6535> 、(7)ADWG <2982> 、(8)アトラ <6029> 、(9)タキヒヨー <9982> 、(10)内田洋 <8057> 。

【大引け】

 日経平均は前日比109.08円(0.47%)高の2万3247.15円。TOPIXは前日比7.59(0.47%)高の1623.40。出来高は概算で9億7648万株。東証1部の値上がり銘柄数は1228、値下がり銘柄数は846となった。日経ジャスダック平均は3547.87円(4.10円高)。

[2020年9月2日]


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