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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブイキューブ、エムスリー、チェンジ

ブイキューブ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブイキューブ <3681>  2,022円  +208 円 (+11.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ブイキューブ<3681>が3連騰し年初来高値を更新した。前日の米株式市場で、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズが前日比132.59ドル(40.78%)高の457.69ドルと急騰したことを受けて、Web会議システムを手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。ズーム株の上昇は、8月31日に発表した20年5~7月期決算が予想以上に好調だったことが好感されており、ブイキューブ業績への関心も高まっている。

■ラクス <3923>  3,170円  +274 円 (+9.5%)  本日終値
 ラクス<3923>が急伸。1日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。

■ケイアイスター不動産 <3465>  2,497円  +200 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ケイアイスター不動産<3465>が7連騰し連日の年初来高値更新となった。午前9時ごろ、8月の分譲住宅事業の契約金額及び契約棟数を発表しており、契約金額が前年同月比69%増、契約棟数が同50%増と大幅増したことが好感された。新型コロナウイルス感染症によりライフスタイルに変化が起こり、庭付き一戸建住宅への需要が高まっているほか、需要の高まりを背景に、売上総利益率も引き続き上昇しているという。

■KeePer技研 <6036>  2,911円  +175 円 (+6.4%)  本日終値
 KeePer技研<6036>が6連騰で年初来高値を更新。午前11時15分ごろ、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式数の増加により株式の流動性を高めることで、投資家により投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることを目的としているという。効力発生日は10月1日。

■エムスリー <2413>  6,610円  +260 円 (+4.1%)  本日終値
 エムスリー<2413>が3連騰で上場来高値を更新した。医療従事者向けサイトを運営し、製薬会社のマーケティングや情報支援事業及び治験事業などにも展開、コロナ禍にあっても足もとの業績は極めて好調に推移している。20年4~6月期は営業利益段階で前年同期比26%増の112億5300万円を達成、通期見通しは開示していないものの、前期実績の343億3700万円からの2ケタ成長が濃厚で400億円を超えてくる可能性が高いとみられている。時価総額は4兆5000億円弱に達し、東証1部の上位30傑にランクインしており、三井住友フィナンシャルグループ<8316>や村田製作所<6981>、花王<4452>などを上回っている。

■チェンジ <3962>  8,490円  +330 円 (+4.0%)  本日終値
 チェンジ<3962>が3連騰、ここにきて上値追いを加速させている。前週末に1株を2株にする株式分割を実施したが、今週に入ってから前日までの2営業日で株価を1330円、率にして19%も上昇させていた。きょうも一時460円高の8620円まで買われ、連日で実質上場来高値を更新している。自民党の次期総裁として有力視される菅官房長官が第1次安倍政権時代に「ふるさと納税」の検討を明示したことがあり、同社は、ふるさと納税仲介サイトを運営する子会社を有することで、その関連銘柄としての思惑で投資資金の攻勢が加速した。

■村田製作所 <6981>  6,592円  +243 円 (+3.8%)  本日終値
 村田製作所<6981>が続伸。前日の米国株市場ではアップルが続伸し、株式分割を考慮した実質上場来高値を更新した。今秋発売予定にある5G対応のiPhoneについて、少なくとも7500万台以上は生産する計画で電子部品メーカーに要請を出したことが伝わり、これが株価上昇を後押しする形となった。村田製はセラミックコンデンサーで世界トップシェアを誇り、日本を代表するアップルの有力サプライヤーであることから連想買いを誘っている。

■ネクソン <3659>  2,603円  +75 円 (+3.0%)  本日終値
 ネクソン<3659>が3日続伸。SMBC日興証券は1日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに、目標株価を1500円から2800円に引き上げた。韓国で「メイプルストーリー」など主要PCオンラインゲームが伸びているほか、「KartRider Rush+」や「風の王国:Yeon」といったモバイルゲームがともに好調であり、20年12月期の連結営業利益を従来予想の976憶円から1277億円へ増額修正している。大ヒットが見込まれるモバイル版「ダンジョン&ファイター」への期待もあり、業績の拡大基調を予想している。

■アスクル <2678>  3,325円  +85 円 (+2.6%)  本日終値
 アスクル<2678>が反発。この日、ソフトバンク<9434>やSGホールディングス<9143>傘下の佐川急便が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」の事業実施者に選定されたと発表。アスクルはプロジェクトの協力企業であることから、これを好材料視した買いが入ったようだ。今後は、東京都が実施する「スマート東京」の実現に向けたプロジェクトとして、ソフトバンクと東急不動産ホールディングス<3289>傘下の東急不動産が最先端のテクノロジーを街全体で活用するスマートシティのモデルケースの構築に取り組んでいる竹芝エリアで、自動走行ロボットによる配送サービスを実現するための実証実験を9月以降に実施する予定。ソフトバンクと佐川急便が屋外と屋内の2つの配送シナリオに沿って、技術面やサービス実用性についての検証・評価を行うとしている。

■エスプール <2471>  738円  +18 円 (+2.5%)  本日終値
 エスプール<2471>が3日続伸。同社は1日、子会社のエスプールリンクが、アルバイト・パート採用に特化した適正診断サービス「Talentgram(タレントグラム)」の提供を開始したと発表しており、今後の提供先拡大などが期待されているようだ。このサービスは、心理学と2000万人を超える性格診断データに基づき、個々の性格を31タイプに分類し特徴を分析。分析データからは、これまで面接だけでは判断が難しかった応募者の性格の特徴や会社との相性、課題解決能力などを客観的に判定でき、採用企業はアルバイト・パートの早期離職の防止や活躍の可能性が高い人材を効率的に採用できるという。

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