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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニプロ、伊藤園、任天堂

ニプロ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニプロ <8086>  1,218円  +26 円 (+2.2%)  本日終値
 ニプロ<8086>が反発。この日、国立循環器病研究センター、クロスエフェクト(京都市伏見区)、ダイキン工業<6367>及びニプロの4者は、新たに純国産の医療用高性能マスク(N95相当)を共同開発することになったと発表しており、これが好感された。今回の共同開発では、国立循環器病研究センターが医療現場のニーズを元にしたコンセプト立案を行うとともに、試作されたマスクを臨床現場で評価することでコンセプトの実証を担当。クロスエフェクトは、精密3Dプリンティングを応用した独自の技術により生産に向けたマスクの設計・改良・試作及び金型の作成を行うという。また、ダイキン工業はフィルター開発・化成品開発で培った技術を生かし、高性能フィルターの開発を担当し、ニプロは、最終製品としての医療用高性能マスクの大量製造・販売を担うという。なお、年内にも小量での国内生産販売開始を目指すとしている。

■ココカラファイン <3098>  6,000円  +110 円 (+1.9%)  本日終値
 ココカラファイン<3098>が3日ぶりに反発。1日の取引終了後、大阪府で1店舗の調剤薬局を展開する寿(大阪市浪速区)の全株式を取得し、子会社化したと発表したほか、子会社ココカラファインヘルスケアが調剤薬局を運営するファーマテック(東京都新宿区)から調剤薬局1店舗を譲り受けたと発表しており、調剤薬局の店舗拡大を好感した買いが入ったようだ。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■センコーHD <9069>  948円  +16 円 (+1.7%)  本日終値
 センコーグループホールディングス<9069>は反発し年初来高値を更新した。1日の取引終了後、保育所や学童クラブなどを運営するプロケア(東京都新宿区)の全株式を取得したと発表しており、これが好感された。センコーグループは、ライフサポート事業のなかで介護事業を行っており、プロケアを取得し子育て事業へ参入することで子どもから高齢者まで、企業理念にある「人々の生活を支援する」の実現につなげるという。今後、プロケアは新規受託、保育のクオリティーの向上や新サービスの提供による差別化で更なる事業拡大を図るとともに、センコーグループにおける企業内保育所の拡充やリソースを生かした業務の効率化、人材確保などに取り組むとしている。

■伊藤園 <2593>  6,500円  +110 円 (+1.7%)  本日終値
 伊藤園<2593>はしっかり。1日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算は、売上高1127億1400万円(前年同期比13.5%減)、営業利益42億1600万円(同32.1%減)、純利益19億9300万円(同45.5%減)と大幅減益だったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛の影響で都市部を中心としたコンビニエンスストアでの販売が減少したほか、交通機関や観光施設、オフィスなど自動販売機での購入機会が減少した。また、「令和2年7月豪雨」による災害関連費用や新型コロナによる損失を特別損失として計上したことも最終利益を圧迫した。なお、21年4月期通期業績予想は、売上高4810億円(前期比0.5%減)、営業利益200億円(同0.3%増)、純利益130億円(同66.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■任天堂 <7974>  59,550円  +960 円 (+1.6%)  本日終値
 任天堂<7974>が東証1部で断トツの商いをこなし3連騰。前日は1800円あまりの上昇をみせたが、きょうも目先筋の売り物をこなし上値指向を継続、連日の年初来高値を更新した。時価は2008年7月以来約12年ぶりの高値圏に浮上している。コロナ禍で巣ごもり消費が喚起されるなか、「ニンテンドースイッチ」やその関連ソフト「あつまれ どうぶつの森」などが絶好調で収益を押し上げている。今月23~27日にかけてオンライン開催予定の「東京ゲームショウ」を控え、ゲーム関連株にマーケットの視線が向いていることも大きい。

■東京エレクトロン <8035>  27,905円  +390 円 (+1.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が高い。前日の米国株市場では好調なISM製造業景況感指数などを背景に、エヌビディアが上場来高値をつけたのをはじめ半導体関連株が広範囲に買われた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は初めて2300台に乗せ過去最高値を更新した。これを受け、半導体セクターの株価が相対的に出遅れる東京市場でも半導体製造装置関連の主力株を中心に買いを呼び込む格好となっている。

■ワークマン <7564>  9,350円  +130 円 (+1.4%)  本日終値
 ワークマン<7564>はしっかり。1日の取引終了後に発表した8月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比10.9%増と35カ月連続で前年実績を上回った。6月の同37.2%増、7月の同21.4%増に対して伸び率が鈍化したことから朝方はマイナスで始まったものの、その後は足もとの堅調な売り上げを好感する動きが強まっているようだ。全国的に猛暑日が続いたことで、空調ファン付ウェアやサマーカーゴパンツ、コンプレッションウェアなどの衣料品が売り上げを牽引した。また、暑さを凌ぐクールスリーブやクールキャップなどの猛暑対策小物も好調だった。なお、全店売上高は同16.3%増だった。

■WOWOW <4839>  2,704円  +25 円 (+0.9%)  本日終値
 WOWOW<4839>は反発。午後1時30分ごろに発表した8月の加入件数で、新規加入件数が5万5622件、解約件数が4万2264件となり、純増が1万3358件と6カ月ぶりにプラスに転じたことが好感された。なお、8月末の累計正味加入件数は277万142件となった。

■ソフトバンク <9434>  1,376.5円  +11.5 円 (+0.8%)  本日終値
 ソフトバンク<9434>が高い。日本経済新聞社は1日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えを発表し、ソフトバンクを新規採用することを発表した。これに伴い、同社株に買いが集まっている。一方、除外銘柄となった日本化薬<4272>は急落推移。入れ替えは10月1日に実施され、リバランスに伴う売買インパクトは30日の引けにかけ発生する見込みだ。

■ティーガイア <3738>  2,094円  +4 円 (+0.2%)  本日終値
 ティーガイア<3738>はしっかり。1日の取引終了後、小学生を対象としたICT教育サービス「ICTスクールNELオンライン」を開校したと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛や休校により、子どもたちの生活が大きく変化する事態を受けて、同社は昨年ICT教育に実績のあるNEL&M(佐賀県佐賀市)をパートナーに、幼稚園向けに開始したICT教育サービスを発展させ、小学生を対象とした専門講師によるオンライン教育サービスを立ち上げた。同オンラインスクールでは、子どもたちがお互いに刺激し合いながら一緒に活動し、PCタイピングや情報モラルなどの基礎スキル、プログラミングなど、個々の成長に応じた年間カリキュラムを実施し、子どもたちが未来社会を生きるための5つのスキルを育むとしている。

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