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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メドピア、Uアローズ、電通グループ

メドピア <日足> 「株探」多機能チャートより
■メドピア <6095>  4,460円  +700 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 メドピア<6095>がストップ高、年初来高値を更新。13日の取引終了後、20年9月期の連結業績予想について、売上高を52億円から52億5000万円(前期比72.4%増)へ、営業利益を8億2000万円から10億7000万円(同91.6%増)へ、純利益を5億2000万円から6億5000万円(同64.6%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するなか、医学会関連サービスの売り上げ減少を見込む一方、製薬企業が医師への情報提供をオンラインに切り替える動きが加速していることを受けて、薬剤評価掲示板やWeb講演会など利益率が高いサービスの受注並びに売上高が拡大していることが寄与する。なお、第3四半期累計(19年10月~20年6月)決算は、売上高36億5900万円(前年同期比62.8%増)、営業利益7億3300万円(同92.2%増)、純利益4億8500万円(同91.5%増)だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,528円  +192 円 (+14.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ユナイテッドアローズ<7606>とアダストリア<2685>がともに大幅高。Uアローズは一時20.9%高の1616円まで上昇した。13日の取引終了後、衣料品ネット通販大手ZOZO <3092> の創業者である前澤友作氏が2社の大株主になったことが大量保有報告書から判明しており、思惑的な買いが入ったようだ。報告書によると、同氏の保有割合はUアローズが7.97%、アダストリアが5.60%となっている。なお保有目的については両社とも、「純投資を基本とするが、発行者経営陣との間で友好的な関係が構築されることを前提として、必要に応じて企業価値向上のための助言又は提案を経営陣に対して行う可能性もある」としている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  2,564円  +270 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 オイシックス・ラ・大地<3182>が大幅続伸。午後0時30分ごろ、大戸屋ホールディングス<2705>と業務提携したと正式に発表しており、これが好感された。今回の提携により、両社は共同で冷凍総菜・弁当などの サブスクリプションサービスの立ち上げに取り組むほか、「大戸屋監修」ミールキットを開発し販売する予定。また、大戸屋店舗でのコラボメニューの提供なども行うとしている。なお、21年3月期業績への影響は現時点では不明としている。

■ウェルビー <6556>  1,561円  +150 円 (+10.6%)  本日終値
 13日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は23%増益で着地」が好感された。
 ウェルビー <6556> [東証M] が8月13日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期非連結比23.0%増の5.4億円に伸び、4-9月期(上期)計画の9.6億円に対する進捗率は55.9%に達し、3年平均の46.5%も上回った。
  ⇒⇒ウェルビーの詳しい業績推移表を見る

■JMDC <4483>  7,770円  +680 円 (+9.6%)  本日終値
 JMDC<4483>が続急伸。13日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算(国際会計基準)は、売上高32億1200万円(前年同期比25.6%増)、営業利益3億5700万円(同34.2%増)となり、これを好感する買いが入った。ヘルスビッグデータ活用の機運が高まり続けるなか、主力の製薬会社や生損保会社向けデータ利活用サービスの取引額が高水準を維持したうえ、保険者・生活者及び医療機関向け事業の収益も大きく成長した。遠隔医療事業と調剤薬局支援事業は新型コロナウイルス感染症の影響を受けたが、主力のヘルスビッグデータは成長継続で吸収し、大幅増収増益を達成している。

■ソラスト <6197>  1,143円  +82 円 (+7.7%)  本日終値
 ソラスト<6197>が大幅に4日続伸。同社は13日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比7.0%増の249億6000万円、営業利益が同7.2%増の11億6200万円となったことが買い安心感につながったようだ。新規契約の受注及び既存契約先の取引増などを背景に、主力の医療関連受託事業が伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想は売上高1027億円(前期比7.3%増)、営業利益54億7000万円(同0.1%増)とする従来計画を据え置いている。また、首都圏を中心に訪問介護や居宅介護支援、通所介護を122事業所で運営している日本エルダリーケアサービス(東京都港区)を子会社化することもあわせて発表しており、これによるシナジーを期待する動きもあるもよう。取得価額は23億7500万円(アドバイザリー費用などを含む)で、株式譲渡実行日は10月1日を予定している。

■ユーザベース <3966>  2,451円  +126 円 (+5.4%)  本日終値
 13日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・4-6月期も赤字縮小」が好感された。
 ユーザベース <3966> [東証M] が8月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は6.6億円の赤字(前年同期は10億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒ユーザベースの詳しい業績推移表を見る

■富士ソフト <9749>  5,130円  +260 円 (+5.3%)  本日終値
 富士ソフト<9749>が大幅高スタートで3日続伸となり、年初来高値を連日で更新。13日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結経常利益は前年同期比27.1%増の86億7700万円に伸びて着地。従来予想の68億5000万円を大幅に上回っており、これを好感する買いが入った。主力のシステム構築分野で自動車関連や社会インフラ系の組み込み・制御系ソフトウェアに加え、流通・サービスや製造業などの業務系ソフトウェアの受注が好調だった。また、ライセンス販売を中心にプロダクト・サービスも大きく伸び、収益を押し上げた。

■電通グループ <4324>  2,871円  +63 円 (+2.2%)  本日終値
 電通グループ<4324>が大幅高に買われ4日続伸となった。13日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結決算(国際会計基準)で最終利益が157億9500万円の黒字(前年同期は12億7500万円の赤字)となり、これが好材料視されたようだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内、海外ともに広告需要が減少し、売上高は前年同期比7.6%減の4590億8200万円だった。一方、海外事業におけるリストラなど構造改革効果に加え、景気の悪化に対応したコストコントロールを進めたことで最終損益は黒字浮上を果たした。併せて、期末配当予想(47円50銭)を取り下げ、未定とすることも明らかにしている。

■住友重機械工業 <6302>  2,519円  +33 円 (+1.3%)  本日終値
 住友重機械工業<6302>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は2400円から3270円に見直した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、同証券では21年3月期の連結営業利益を従来予想の500億円から425億円(前期比25.2%減)に下方修正した。ただ、第2四半期(7~9月)が業績モメンタムのボトムとみている。同社は変減速機(PTC)や射出成型機、半導体製造装置関連、バイオマスボイラなど比較的競争力の高い製品群を有することを評価。22年3月期の同利益は今期推定比24.2%増の528億円と急回復を予想している。

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