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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:イビデン、カプコン、スズキ

イビデン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ワールドHD <2429>  1,782円  +244 円 (+15.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ワールドホールディングス<2429>は急騰。同社は半導体業界や自動車業界向けに製造請負及び人材派遣を手掛けており、企業の旺盛な人材需要を背景に好収益環境を享受している。3日取引終了後に発表した20年6月期上期(1~6月)決算は営業利益段階で前年同期比10%増の27億7300万円と好調な伸びを確保、これを好感する形で投資資金が流入している。新型コロナウイルスの感染拡大によるマイナス影響はあったものの、複数業種の事業ポートフォリオによるリスク分散や綿密に行ってきたリスク管理などによりデメリットを最小限に抑えることに成功し、利益率改善に反映された。

■アルヒ <7198>  1,653円  +203 円 (+14.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 3日に発表した「0.57%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の0.57%にあたる20万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月6日から8月31日まで。

■Jエレベータ <6544>  4,115円  +505 円 (+14.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>は3連騰し、上場来高値を更新している。3日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結経常利益が前年同期比67.5%増の8億4900万円に拡大して着地したことが好感されているようだ。リニューアル業務は緊急事態宣言に伴う工事日程や完工引き渡し時期の後ずれで減収となったものの、主力の保守・保全業務は営業強化などを背景に保守契約台数が堅調に推移し、全体の売上高は52億6300万円と前年同期比8.6%の増収を達成した。第1四半期経常利益の上期計画(13億5000万円)に対する進捗率は6割を超えており、業績上振れ期待が浮上している。併せて、同業のNSエレベータの株式を取得し子会社化することも明らかにした。

■イビデン <4062>  3,350円  +362 円 (+12.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 イビデン<4062>が続急伸し年初来高値を更新している。3日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を1300億円から1350億円(前年同期比6.5%減)へ、営業利益を60億円から100億円(同30.8%増)へ、純利益を5億円から50億円(同28.3%増)へ上方修正した。主に電子事業における前期からのパソコン買い替え需要が持続したことに加えて、サーバー向けICパッケージ基板の需要が順調に推移したことが要因としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高648億2700万円(前年同期比11.6%減)、営業利益65億3600万円(同44.7%増)、純利益45億9600万円(同58.3%増)だった。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高3100億円(前期比4.7%増)、営業利益270億円(同37.2%増)、純利益150億円(同32.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■マルハニチロ <1333>  2,302円  +225 円 (+10.8%)  11:30現在
 マルハニチロ<1333>が続急伸している。3日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を3850億円から4220億円(前期比5.6%減)へ、営業利益を55億円から83億円(同16.1%減)へ、純利益を30億円から41億円(同49.5%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、海外漁業及び外食や業務筋への販売不振、景気後退による高単価商材の販売不振などを見込み、商事事業、海外事業における減収、商事事業、漁業・養殖事業における大幅な減益などを想定していたが、足もとで商事事業の減収減益幅が想定よりも小さく、海外事業は増益となっていることことから、上方修正したという。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高2020億5600万円(前年同期比8.9%減)、営業利益43億2500万円(同9.6%減)、純利益25億8600万円(同30.0%減)だった。

■丸和運輸機関 <9090>  4,230円  +385 円 (+10.0%)  11:30現在
 丸和運輸機関<9090>は7日続伸し、新値追いとなっている。同社は3日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比36.7%増の22億3900万円となり、上半期計画32億2000万円に対する進捗率は69.5%となった。売上高は同14.0%増の267億7200万円で着地。日用雑貨を中心とするEC・常温物流が「ECラストワンマイル当日お届けサービス」の受託エリアでの稼働拠点数及び車両台数の拡大などを背景に伸びたほか、食品物流も巣ごもり需要の高まりで物量が増加した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■カプコン <9697>  4,900円  +385 円 (+8.5%)  11:30現在
 カプコン<9697>が4連騰し、連日の上場来高値に買われている。3日の取引終了前に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高237億2200万円(前年同期比32.2%増)、経常利益106億1900万円(同37.9%増)と大幅増収増益を達成しており、これが引き続き材料視されている。アミューズメント施設事業は店舗の休業などで苦戦を余儀なくされたが、デジタル販売の強化が奏功したデジタルコンテンツ事業の収益拡大が業績向上を牽引した。大型新作タイトル「バイオハザード RE:3」が堅調に推移するとともに、旧作の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」や「バイオハザード RE:2」が続伸するなど、採算性の高いリピートタイトルが引き続き好調だった。

■三協フロンテア <9639>  3,660円  +280 円 (+8.3%)  11:30現在
 三協フロンテア<9639>が大幅高で3日続伸している。3日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高108億4800万円(前年同期比9.8%増)、営業利益16億1900万円(同15.4%増)、純利益10億1000万円(同20.8%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。主力のユニットハウス事業は、新型コロナウイルスの感染拡大で一部工事の休止や延期があったものの、首都圏を中心に再開発工事が継続していることを背景に堅調に推移した。 なお、21年3月期通期業績予想は、売上高460億円(前期比0.5%増)、営業利益65億円(同10.8%減)、純利益41億円(同12.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■スズキ <7269>  3,930円  +238 円 (+6.5%)  11:30現在
 スズキ<7269>が続急伸している。3日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算で、最終利益は前年同期比95.6%減の17億6400万円に大きく落ち込んだ。ただ、市場では200億円を超える赤字を予想する向きが多く、最終黒字で着地したことがポジティブサプライズとなっている。4~6月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響でインドを中心に自動車販売が急減し、コロナ関連の特別損失も計上したが、経費削減効果などで最終黒字は確保した。

■アズワン <7476>  12,920円  +590 円 (+4.8%)  11:30現在
 アズワン<7476>が大幅続伸している。3日の取引終了後、ソフトバンクロボティクス(東京都港区)の人工知能(AI)清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」の取り扱いを8月3日に開始したと発表しており、これが好感されている。Whizは人型ロボット「Pepper」に続く、ソフトバンクロボティクスが開発・提供する2機種目のロボット。最初に同機を手押しして清掃エリアの地図データを作成し記憶させれば、後はスタートボタンを押すだけで記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行するため、業務効率化や人手不足の解消に貢献するとしている。今後アズワンは、ソフトバンクロボティクスと共同でプロモーション活動を行うとともに、アズワンの販売ネットワークを通じて全国に販売するとしている。

■長谷川香料 <4958>  2,316円  +103 円 (+4.7%)  11:30現在
 長谷川香料<4958>が続伸している。同社は3日取引終了後に、20年9月期第3四半期累計(19年10月~20年6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比12.6%増の43億3900万円となり、通期計画48億8000万円に対する進捗率は88.9%となった。売上高は同0.2%減の376億4800万円となった。国内はやや苦戦した半面、中国や米国で食品向けが伸長。また、利益面では売上原価率の改善や販管費の減少が寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■アイル <3854>  1,520円  +55 円 (+3.8%)  11:30現在
 アイル<3854>が続伸している。3日の取引終了後、同社のBtoB専用ECパッケージ「アラジンEC」が、オービックビジネスコンサルタント<4733>の販売管理システム「商奉行クラウド」及び販売管理仕入・在庫管理システム「商蔵奉行クラウド」と連携したと発表しており、これが好感されている。今回の連携により、「アラジンEC」にある取引先からの受注データを、「商奉行クラウド」「商蔵奉行クラウド」に自動で取り込むことが可能になる。また、「商奉行クラウド」「商蔵奉行クラウド」の商品・得意先・売上高・在庫データを、「アラジンEC」に自動で取り込み、取り込んだデータをもとに、「アラジンEC」により取引先別に単価や案内商品の設定も可能になるという。これにより、両社のシステムを利用する企業は、従来の入力の二度手間や確認時間が削減され、業務効率化につながるとしている。

■NTTドコモ <9437>  3,053円  +104 円 (+3.5%)  11:30現在
 NTTドコモ<9437>がカイ気配となる異例のスタートで続伸。25日移動平均線をサポートラインに頑強な値動きをみせている。同社が3日取引終了後に発表した21年3月期業績予想は、売上高は1.7%減収ながら、営業利益は前期比3%増の8800億円と増益を確保する見通し。テレワーク導入加速に伴うウェブ会議システム関連などの受注が収益に寄与する見込み。ポイントとなるのは株主還元の厚さで、堅調な業績を背景に年間配当は前期実績比5円増配の125円を計画、これで15年3月期以来7期連続の増配となる。配当利回りは4%前後と高く、機関投資家や個人など中期スタンスに立ったインカムゲイン狙いの買いを引き寄せる形となった。

■ALサービス <3085>  1,884円  +62 円 (+3.4%)  11:30現在
 アークランドサービスホールディングス<3085>が続伸している。3日の取引終了後に発表した7月度の月次売上高でかつやの既存店売上高が前年同月比6.9%増となり、5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同3.4%減と6月の13.4%減から改善していることに加えて、客単価が同10.6%増となったことが寄与した。

■大幸薬品 <4574>  2,400円  +53 円 (+2.3%)  11:30現在
 大幸薬品<4574>、川本産業<3604>、中京医薬品<4558>、大木ヘルスケアホールディングス<3417>、ウェーブロックホールディングス<7940>など新型コロナウイルスの感染拡大に対応した防疫関連株が軒並み人気を集めている。世界的に新型コロナの感染者数の増加が一段と加速している状況にあり、日本国内でも3日は新規感染者数が959人確認され、累計感染者数は遂に4万人を超えた。これを受けて、株式市場でも除菌剤やマスク、ビニールカーテンなどを手掛ける企業の存在感が再び高まっている。

■GSIクレオス <8101>  1,459円  +300 円 (+25.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 GSIクレオス<8101>がストップ高カイ気配。3日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高262億1200万円(前年同期比4.1%増)、経常利益8億7200万円(同5.1倍)となり、これを好感する買いが入っている。繊維関連事業で新型コロナウイルス感染防止用の医療・衛生消耗品の取引を開始したほか、工業製品関連事業では巣ごもり需要を背景にプラモデル用塗料・工具の販売が好調だったうえ、化学品の米国販売が伸びた。主力とする繊維原料や生地の苦戦を補い、増収を確保したことに加え、販管費が減少したことも利益拡大の要因となった。併せて、未定としていた21年3月期通期の業績予想は、売上高1100億円(前期比4.8%減)、経常利益20億円(前期比64.9%増)と大幅増益見通しを示し、期末一括配当は50円(前期は45円)実施する方針とした。同時に、株主優待制度を新設すると発表。毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数1000株未満でクオカード1000円分、1000株以上で同2000円分を贈呈するという。

■安江工務店 <1439>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 安江工務店<1439>がストップ高カイ気配。同社は3日、自社のオリジナル建材「無添加厚塗りしっくい」について、新型コロナウイルスと極めて近い遺伝子情報を持つヒトコロナウイルスを用いて不活効果試験を実施した結果、ウイルス不活効果が確認できたと発表。これが株価を刺激しているようだ。バイオメディカルサイエンス研究会で、ヒトコロナウイルスを「無添加厚塗りしっくい」のサンプルピースに付着させ、ウイルス不活効果を検証したところ、5分後の時点でウイルスが不活化され、実験で検出できる最小値を下回る状態になったという。同社は今後、空気中のウイルスに対する抗ウイルス作用などについても引き続き検証を行うとしている。

●ストップ高銘柄
 ベガコーポレーション <3542>  2,812円  +500 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 川澄化学工業 <7703>  1,084円  +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 スクロール <8005>  749円  +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 サイオス <3744>  816円  -150 円 (-15.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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