【材料】プロネクサス---1Qは売上高微減も、主力の上場会社ディスクロージャー・IR関連が堅調に推移
プロネクサス <日足> 「株探」多機能チャートより
プロネクサス<7893>は7月31日、2021年3月期第1四半期(20年4月-6月)連結決算(IFRS)を発表した。売上高が前年同期比0.5%減の94.35億円、営業利益が同2.6%減の27.10億円、税引前利益が同2.6%減の27.18億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同3.2%減の18.48億円となった。
上場会社ディスクロージャー関連の売上収益は前年同期比0.7%増の52.31億円となった。招集通知のカラー化による増収に加えて、開示書類作成を支援するシステムサービス・アウトソーシングサービスの増収も寄与した。これらの増収効果が有価証券報告書の7月へのずれ込み影響を補った。
上場会社IR関連等の売上収益は前年同期比4.3%増の25.03億円となった。コーポレートガバナンス・コードの制定を背景として、IRサイト構築等のWebサービスや英文翻訳サービス等の受注が増加した。また、2019年10月1日付で連結子会社化した、Web制作会社のレインボー・ジャパンの売上も加わった。
金融商品ディスクロージャー関連の売上収益は前年同期比11.6%減の14.28億円となった。国内投資信託市場は、一部ファンドの新規設定が減速し、主力製品である目論見書等が減収となった。また、J-REIT市場のIPO・ファイナンス関連製品や、外国投信・外国債券関連製品も減収となった。一方、金融商品の各種販促ツールや金融機関のディスクロージャー誌等は増収となった。
データベース関連の売上収益は前年同期比1.1%増の2.73億円となった。データベース関連では、一部の解約を上回る新規開拓が進展した。
2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い業績影響の算定が現段階では困難であることから、未定としている。
《ST》
提供:フィスコ