【市況】NY株式:NYダウ114ドル高、ウイルスワクチンへの期待が下支え
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式相場は反発。ダウ平均は114.88ドル高の26584.77ドル、ナスダックは173.09ポイント高の10536.27ポイントで取引を終了した。アリゾナやフロリダ州でのウイルス感染ペースが鈍化したほか、製薬会社モデルナが最終段階の治験を開始することを明らかにし、期待感から上昇して寄り付いた。政府の追加財政策への期待やハイテク株も今週の決算を控えて買いが広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、銀行が下落。
バイオ製薬のモデルナ(MRNA)は、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発で政府から2度目の開発資金を確保し、治験第3弾への期待感から急伸した。医薬品メーカーのバイオジェン(BIIB)はモルガンスタンレーによる投資判断引き上げが好感され上昇。また、オンライン小売りのアマゾン(AMZN)も複数のアナリストが目標株価を引き上げ堅調推移となった。おもちゃメーカーのハスブロ(HAS)は決算が予想を下回り急落。オンラインカジノを経営するドラフトキング(DKING)はメジャーリーグ(MLB)機構が一部の試合延期を発表したことで下落した。
スポーツウェアのアンダ?アーマー(UAA)は会計処理を巡る捜査に関連して、創業者と最高財務責任者(CFO)を対象に法的措置の可能性の事前通知を証券取引委員会(SEC)から受け取ったことが明らかとなった。
Horiko Capital Management LLC
《FA》
提供:フィスコ