【特集】10万円以下で買える、財務健全・低PBR 25社【2部・新興】編 <割安株特集>
日和産 <日足> 「株探」多機能チャートより
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入したり、買付や売却の時期を分散できるメリットがある。
東証2部、新興企業では782社が最低投資金額10万円以下で購入できる。ただ実際は赤字決算であったり、無配企業も数多くあることには留意したい。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。また、割安を見分ける基準となるPBR(株価純資産倍率)が1倍以下の銘柄に絞り込んだ。
下表は東証2部、ジャスダック銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額50億円以上、(3)株主資本比率が50%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる25社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは22日現在)
なお、24日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【東証1部】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本 実績
コード 銘柄 市場 金額 比率 PBR
<2055> 日和産 東2 30400 64.2 0.33
<6091> ウエスコHD 東2 46300 69.7 0.49
<1960> サンテック 東2 60900 65.5 0.34
<6155> 高松機械 東2 69000 64.7 0.48
<9651> 日本プロセス JQ 71500 83.2 0.73
<8887> リベレステ JQ 72500 61.6 0.71
<4366> ダイトーケミ 東2 74100 67.6 0.70
<3955> イムラ封筒 東2 75900 70.0 0.57
<6863> ニレコ JQ 78100 85.8 0.45
<1981> 協和日成 JQ 81500 62.3 0.62
<4464> ソフト99 東2 81500 87.6 0.37
<6246> Tスマート 東2 81900 71.7 0.62
<2773> ミュチュアル JQ 83100 60.3 0.57
<1737> MESCO 東2 84500 69.1 0.79
<6158> 和井田 JQ 88200 76.5 0.70
<4761> さくらKCS 東2 89000 72.8 0.64
<3435> サンコテクノ 東2 92600 72.5 0.58
<5368> 日本インシュ 東2 93400 66.7 0.77
<3892> 岡山製紙 JQ 93700 68.0 0.50
<6488> ヨシタケ JQ 95000 85.1 0.53
<6930> 日本アンテナ JQ 95100 82.7 0.54
<6144> 西部電機 東2 97900 63.7 0.66
<4094> 日化産 東2 98800 87.1 0.54
<9686> 東洋テク 東2 99500 69.8 0.50
<6159> ミクロン JQ 99700 86.2 0.54
※単位は最低投資金額が円、株主資本比率が%、PBRが倍。
※直近予想が最終赤字、無配の企業は除いた。
株探ニュース