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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アダストリア、大日光、キャンディル

アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アダストリア <2685>  1,497円  -90 円 (-5.7%)  本日終値
 アダストリア<2685>が反落。16日の取引終了後、従来未定としていた21年2月期の連結業績予想を発表しており、売上高1890億円(前期比15.0%減)、営業損益10億円の赤字(前期128億8500万円の黒字)、最終損益22億円の赤字(同63億6300万円の黒字)の営業赤字転落を見込むとしたことが嫌気された。同社によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4月25日から5月7日までの約2週間は国内実店舗1248店舗の全てが休業状態となったものの、6月3日からは全ての店舗で営業を再開し、足もとの業績は段階的に回復しつつあるとしている。ただ、感染症の再拡大懸念による消費への影響は、今後も一定程度残ると想定していることから、営業赤字を見込んでいるという。なお、未定としていた年間配当は10円減配の40円を予定している。

■ピジョン <7956>  4,365円  -55 円 (-1.2%)  本日終値
 ピジョン<7956>が軟調な展開。SMBC日興証券が16日付で投資判断「2」を継続し、目標株価を4600円から4200円へ引き下げており、これが弱材料視されたようだ。会社側では第1四半期決算の発表と同時に、20年12月期の営業利益計画を134億~155億円へ下方修正(期初計画比14~26%の減額)し、背景として日本インバウンドや内需の後退、中国の供給リスク、新型コロナウイルス感染症影響の長期化などを挙げたが、同証券では需要減や消費行動の変化に対応する具体策が提示されずやや物足りない印象であったと指摘している。

■シーアールイー <3458>  1,592円  -4 円 (-0.3%)  本日終値
 シーアールイー<3458>が続落。16日の取引終了後、95万7900株の公募増資と自己株処分による71万4300株の株式売り出し、オーバーアロットメントによる上限25万800株の売り出しを実施すると発表しており、需給悪化を懸念した売りが出た。また、ケネディクス<4321>を割当先とする自己株処分34万8700株を行うとあわせて発表している。

■国際石油開発帝石 <1605>  653.6円  -0.3 円 (-0.1%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が軟調。米国をはじめ新型コロナ感染拡大に歯止めがかからないなか、世界景気回復の遅れが改めて警戒され、それに伴う原油需要減少の思惑がくすぶっている。前日のWTI原油先物価格は45セント安の1バレル=40ドル75セントと3日ぶり反落、米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売りに押されNYダウにマイナス寄与しており、東京市場でもここ戻り歩調にあった原油価格と株価連動性の高い資源開発セクターに目先利食い圧力が意識される。ただ、株価は依然として底値圏に位置していることもあり下げ幅は限定的。

■大日光 <6635>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 大日光・エンジニアリング<6635>がストップ高。午前9時30分ごろ、連結子会社の賽斯工程(香港)が深セン市彩煌栄昌科技(CH&GTT)と合弁会社設立を伴う業務提携を行うと発表しており、これが好感された。今回の提携は、中国華南地区における車載向け案件を中心とした事業拡大を図ることが目的。合弁会社は8月18日にCH&GTT60%、賽斯工程(香港)40%の出資で設立し、車載関連電子基板の開発生産などを行う予定としている。

■キャンディル <1446>  621円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 キャンディル<1446>がストップ高。16日の取引終了後、ガラード(神戸市西区)及びナノウェイヴ(愛知県瀬戸市)と、抗ウイルス・抗菌光触媒コーティング剤などの供給・販売及び共同開発に関して、包括的業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回提携した2社のうち、ナノウェイヴは光触媒コーティング剤の研究開発に携わり、開発製造の経験が豊富で、特許技術を取得した原料の生産販売を行っている一方、ガラードはその原料を用いて各種コーティング剤を製造し、日本国内及び海外に販売している。また、品質の高いコーティング剤を安定的に生産する能力を有していることから、3社の強みを生かすことで、商業施設や住宅、車両などの衛生的で安心感のある空間づくりを支援するという。

■ビットワングループ <2338>  544円  +73 円 (+15.5%)  本日終値
 ビットワングループ<2338>が上昇トレンドを強め3連騰。通信キャリア向けシステム構築を祖業とするシステム開発会社で、教育や資格取得分野などで優位性を発揮する。足もとの業績は厳しいものの、5Gと人工知能(AI)を融合した関連事業に傾注し立て直しを図る構えにある。16日取引終了後、ディープラーニング技術を応用したサービスの企画開発を手掛けるセンスタイムジャパン(京都市中央区)と業務提携し、センスタイムのディープラーニングを用いたAI技術に関するプロダクトを販売する計画にあり、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■アライドアーキテクツ <6081>  293円  +39 円 (+15.4%)  本日終値
 アライドアーキテクツ<6081>が急伸。この日、ラオックス<8202>と業務提携を行い、中国向け販売パッケージの提供を開始したと発表しており、これが好感された。ラオックスの主要株主である中国最大級の小売企業・蘇寧易購グループの中国販売ネットワークを活用するという。これにより、広告主企業に対して越境EC、インバウンド、中国への商品の輸出など幅広い支援が可能になるとしており、業績への貢献が期待されている。

■ナルミヤ <9275>  619円  +63 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ナルミヤ・インターナショナル<9275>が大幅反発。16日の取引終了後、未定としていた21年2月期連結業績予想について、売上高307億7600万円(前期比6.6%減)、営業利益4億5200万円(同72.8%減)、純利益1億600万円(同89.3%減)を見込むとしたが、株価は低調な展開が続いていただけにアク抜け感から買いが入ったようだ。新型コロナウイルス感染症の影響は期末まで縮小しながら継続すると想定するも、eコマースなど収益力の高い事業への経営資源の集中や、ショッピングセンターへの出店を行うことで、第2四半期から第4四半期までは前期を上回る売上高を見込んでいるという。

■大戸屋ホールディングス <2705>  2,990円  +130 円 (+4.6%)  本日終値
 大戸屋ホールディングス<2705>が5日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「外食大手コロワイドによるTOB(株式公開買い付け)に対し、反対する方針を固めた」と報じられたことを受けて、敵対的買収に発展しTOB価格が引き上げられるとの思惑が働いているようだ。これに対して大戸屋HDはこの日の寄り前、「当社として発表したものではない。7月20日の臨時取締役会で、方針の決議を行う予定としている」とコメント。また、公表すべき事項が発生した場合には速やかに公表するとしている。

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