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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ISID、BASE、アドテスト

ISID <日足> 「株探」多機能チャートより
■ISID <4812>  5,470円  +640 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ISID<4812>が急反騰し約5カ月ぶりに年初来高値を更新した。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が523億円から550億2000万円(前年同期比11.9%増)へ、営業利益を53億円から69億7100万円(同34.0%増)へ、純利益を34億5000万円から45億1200万円(同32.2%増)へ上振れて着地したようだと発表した。ビジネスソリューションやコミュニケーションITセグメントを中心に売上高が予想を上回ったことが要因という。また、販管費も計画を下回ったとしている。

■BASE <4477>  5,720円  +450 円 (+8.5%)  本日終値
 BASE<4477>が反発。大和証券が16日付で投資判断を新規「2」(アウトパフォーム)とし、目標株価を7000円に設定したことが好材料視されたようだ。同証券によると、EC市場は巨大なショッピングモールから特徴のあるショップの開設にニーズがシフトしており、特に新型コロナウイルス感染症を契機に新しい世代のECショップが活況で不可逆的な変化が加速していると指摘。また、拡大する小規模・個人事業者向けサービスでの取りこぼしをなくすことにリソースを集中しており、今後のニューノーマルとなるEC市場シフトを的確に取り込むことになるとしている。営業利益は20年12月期5億5000万円(前期4億4100万円の赤字)、21年12月期11億円を予想している。

■サン電子 <6736>  1,870円  +121 円 (+6.9%)  本日終値
 サン電子<6736>が大幅高で4日続伸。16日夕方の日本経済新聞電子版で「NTTドコモはサン電子と共同で、遠隔での作業効率を高められるサービスを始めた」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、眼鏡型ウェアラブル端末「スマートグラス」と次世代通信規格5Gのネットワークを活用し、離れた場所でも現場の状況をリアルタイムで把握して指示を出すなどできるようになるという。なお、サン電子は13日付で同件を発表している。

■都築電気 <8157>  2,146円  +85 円 (+4.1%)  本日終値
 都築電気<8157>が切り返しに転じ新値街道に復帰、時価は1990年以来30年ぶりの高値圏を走っている。富士通系ディーラーで、情報ネットワークソリューションや電子デバイスのほか、クラウド構築やエッジコンピューティング、人工知能(AI)分野など多くの成長領域で実績を重ねている。東証1部への市場変更発表を契機に6月18日にマドを開けて大きく上放れたが、その後も継続的な実需買いが入り利益確定売りを吸収しながら上値指向を継続している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で営業4割減益を見込むが、これは一過性とみて22年3月期以降の業績回復に期待する形で法人筋の組み入れが進んでいるもようだ。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)関連投資が中期的に同社の業績を後押しするとの見方が強い。

■物語コーポレーション <3097>  8,090円  +260 円 (+3.3%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>は反発。16日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比3.7%減と4カ月連続で前年実績を下回った。ただ、減少率は前月の42.8%減から大きく縮小しており、これが好感されている。主力の焼肉部門が同2.4%増とプラスに転じたことが貢献した。なお、全店売上高は同2.3%増で、3カ月ぶりにプラスに転じた。

■アドバンテスト <6857>  6,700円  +90 円 (+1.4%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>は4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を7400円から8000円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、半導体の技術進化がもたらすテストフローの変化が、同社の新たな成長機会を創出すると指摘。データセンター用サーバなど温度や電圧変動などがシビアに影響する半導体デバイスでは、ウエハやパッケージレベルに加え、システムレベルでのテストニーズが増えているという。これらのテストニーズはストレージやモバイル機器、車載システムなどにもあり、多様な環境下で量産規模のテストソリューションを提供できる同社の新たな成長領域になるとしている。

■明治ホールディングス <2269>  8,510円  +70 円 (+0.8%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>がしっかり。16日の取引終了後、中国の広州市に牛乳・ヨーグルト及び菓子の生産・販売のための新会社を設立することを発表しており、これが好感された。同社の中国事業は現在、牛乳・ヨーグルト事業やアイスクリーム事業、菓子事業を展開している。また、今年度から新たに栄養事業の展開も予定している。新会社の設立は、中国における牛乳・ヨーグルト事業及び菓子事業の拡大を目的としており、これにより、既存の明治乳業(蘇州)と22年度下期に稼働予定の明治乳業(天津)の3工場体制を構築し、これまで供給できなかった地域に対応するとしている。なお、新会社は23年度の生産開始を予定しており、同件が21年3月期の業績に与える影響は軽微としている。

■シスメックス <6869>  7,985円  +21 円 (+0.3%)  本日終値
 シスメックス<6869>は小反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を7160円から7970円へ引き上げており、これが好材料視されたようだ。同証券では、新型コロナウイルス感染症が終息すれば、業績は流行前の水準まで回復すると予想。また、直近の株価上昇は新型コロナウイルスの抗原検査や抗体検査の業績貢献期待が要因となっていると考えられるため、これらの動向にも注目が集まるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  28,445円  +5 円 (+0.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が反発したほか、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が切り返しに転じている。ここにきて日米ともに半導体関連は利益確定売り圧力が強まり調整色を強めたが、世界的なテレワーク導入の動きなどでデータセンターの増設需要が生まれており、半導体メモリー市況に構造的な追い風が吹いている。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落したものの、下落率はわずか0.4%で引けにかけて戻り足となり陽線となった。依然として25日移動平均線をサポートラインとする上昇波が維持されており、半導体関連株は押し目買いニーズが強い。

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