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【市況】東京株式(大引け)=175円安と反落、半導体関連株などが値を下げる

 16日の東京株式市場で日経平均株価は反落。新型コロナウイルスの感染者数の増加が懸念されるなか、半導体関連などハイテク株が軟調だった。

 大引けの日経平均株価は前日比175円14銭安の2万2770円36銭。下げ幅は一時、200円を超す場面があった。東証1部の売買高概算は14億7564万株。売買代金概算は2兆4595億3800万円となった。値上がり銘柄数は721と全体の約33%、値下がり銘柄数は1387、変わらずは63銘柄だった。

 15日の米株式市場ではNYダウは上昇したが、日経平均株価は前日に急伸していたこともあり、この日は利益確定売りが優勢となった。オランダの半導体製造装置メーカーASMLの決算が市場予想を下回ったこともあり、半導体関連などハイテク株が軟調に推移した。東京都の新型コロナ感染者数が280人台と過去最多になる見通しと伝わったことも嫌気された。中国の4~6月期の国内総生産(GDP)は、実質で前年同期比3.2%増と市場予想(2.5%増)を上回ったが市場の反応は限定的だった。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>や任天堂<7974>が安く、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>が値を下げた。村田製作所<6981>や富士通<6702>が安く、キーエンス<6861>やファナック<6954>、SMC<6273>が売られた。エムスリー<2413>やアンジェス<4563>も軟調だった。

 半面、空運や銀行、鉄鋼、不動産といった景気敏感株が堅調。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が上伸。日本製鉄<5401>、三井不動産<8801>が値を上げた。

出所:MINKABU PRESS

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