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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):タマホーム、チェンジ、東エレク

タマホーム <日足> 「株探」多機能チャートより
■タマホーム <1419>  1,144円  -101 円 (-8.1%)  本日終値
 タマホーム<1419>が大幅反落。13日の取引終了後に発表した21年5月期連結業績予想で、売上高1950億円(前期比6.8%減)、営業利益75億円(同24.0%減)、純利益40億円(同21.7%減)と大幅減益を見込み、年間配当を前期比10円減の60円を予定していることが嫌気された。住宅事業で、消費税増税後の反動減により20年5月期の受注が伸び悩んだことから、引き渡し棟数の減少を見込むほか、不動産事業では20年5月期に計上した東京都大田区の販売用不動産の反動や、オフィス区分所有権販売事業における期末在庫高が減少していることなどから減収減益を見込む。なお、20年5月期決算は、売上高2092億700万円(前の期比12.0%増)、営業利益98億7300万円(同34.0%増)、純利益51億900万円(同29.9%増)だった。

■サカタのタネ <1377>  3,075円  -240 円 (-7.2%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>は急反落。13日の取引終了後に発表した21年5月期連結業績予想で、売上高617億円(前期比0.1%増)、営業利益60億円(同19.8%減)、純利益44億円(同27.8%減)と大幅営業減益を見込んでいることが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響などで国内卸売事業と小売事業の減収を見込む一方、海外卸売事業は、中国向けニンジン種子の販売時期の変更に伴う売り上げ寄与や、北中米での復調などを見込み増収を予想しており、全体では横ばい圏を予想。ただ、本社の基幹システム更新費用と持続的な研究開発への費用増加のため、営業利益は減益を余儀なくされる見通しだ。なお、20年5月期決算は、売上高616億6700万円(前の期比1.7%増)、営業利益74億8200万円(同3.1%減)、純利益60億9400万円(同11.1%減)だった。

■チェンジ <3962>  7,880円  -220 円 (-2.7%)  本日終値
 チェンジ<3962>が後場に入り下げ幅を縮小。正午ごろ、8月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■国際石油開発帝石 <1605>  622.4円  -11.9 円 (-1.9%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が安い。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前週末比0.45ドル安の1バレル=40.10ドルに下落。米カリフォルニア州でレストランの屋内営業を再び停止することが発表されるなど、新型コロナウイルスの影響が懸念されたほか、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成される「OPECプラス」による協調減産が縮小されることへの警戒感が強まった。これによる原油安を受け、国際石開帝石も軟調に推移している。

■日経レバ <1570>  19,490円  -300 円 (-1.5%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は反落。日経平均連動型のETFで変動率が2倍に設定されており、ここ米国株市場主導で全体相場のボラティリティが高まるなか、個人投資家など短期資金の売り買いが活発だ。注目されるのは信用取組で、直近データで信用残は売り買いともに口数を増やすなか、信用倍率1.20倍とがっぷり四つの状況。また日証金は売り長で逆日歩がついている。全体相場がここから軟化するとみている投資家が多いことを物語っている。

■東京エレクトロン <8035>  28,845円  -425 円 (-1.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が売り優勢の展開。前日の米国株市場では新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念でハイテク株にも利益確定売り圧力が強まり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落となった。ここ急速に回復傾向にあった半導体メモリー市況にやや減速感が確認されていることもあって、関連銘柄には目先利食いの動きを誘発した。ただ押し目買いも観測され、下げは比較的小幅にとどまった銘柄が多い。

■ガンホー <3765>  2,024円  -13 円 (-0.6%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は冴えない動き。13日の取引終了後、ニンテンドースイッチ向け対戦ニンジャガムアクションゲーム「ニンジャラ」が、世界累計300万ダウンロード(DL)を突破したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。「ニンジャラ」は、ニンジャ×チャンバラの世界をもとに、“ニンジャガム”と呼ばれるガムを使って高低差のあるステージを縦横無尽に駆け巡り、多様な武器で変幻自在の3Dアクションを楽しめるニンジャガムアクションゲーム。今年6月25日にサービスを開始し、6月30日に世界累計200万DLを達成していた。

■ダントーHD <5337>  119円  +30 円 (+33.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ダントーホールディングス<5337>は急騰してストップ高の119円に買われ、約6カ月ぶりに年初来高値を更新。13日の取引終了後、米国住宅金融会社SREモーゲージ・アライアンス(カリフォルニア州)の第三者割当増資を引き受け、同社を連結子会社化すると発表しており、これが好材料視された。今回のSREモーゲージ社の子会社化は、「建設用陶磁器等事業」「不動産事業」に附随する住宅について金融の側面から成長戦略を見出し、グループの企業価値向上を図るのが狙い。取得価額は1400万ドル(約14億9600万円)で、議決権所有割合で50.0%を所有することになる。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。またダントーHDは、株式取得資金に当てるため投資有価証券を売却するとしており、それに伴い20年12月期第3四半期に投資有価証券売却益2億5000万円を特別利益として計上するとあわせて発表している。

■インタライフ <1418>  236円  +50 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 インターライフホールディングス<1418>がストップ高。同社は大型商業施設などを中心に内装工事を手掛けるが足もとの業績は好調で、13日取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3~5月)決算は営業利益が前年同期比2.2倍の3億6200万円と急拡大、対通期進捗率は90%を超えており、通期見通しも上方修正される可能性が高まっている。売上高は前年同期実績を下回っているものの、不動産仲介案件の成約が寄与して利益の伸びが顕著となっている。

■アクサスHD <3536>  114円  +10 円 (+9.6%)  本日終値
 アクサスホールディングス<3536>が後場急騰。午後1時30分ごろ、20年8月期の連結業績予想について、営業利益を3億600万円(前期比68.3%増)へ、最終利益を3億5800万円(前期4200万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。外出自粛の影響を受けたスポーツ関連用品や、飲食店や業務用酒販卸への酒類などの販売が減少した一方、新型コロナウイルスの感染予防対策の需要による衛生用品や、ステイホーム下においてライフスタイルを豊かにする雑貨、インテリア、DIY、ガーデニング用品などの販売が増加していることを受けて、売上高は従来予想の134億400万円(同0.5%増)を据え置いたが、小売セグメントの販売施策の見直しなどによる販管費の合理化などが寄与し、利益は上振れる見通しという。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年9月~20年5月)決算は、売上高91億4500万円(前年同期比9.4%減)、営業利益2億3800万円(同93.2%増)、最終利益3億2400万円(同6.4倍)だった。

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