【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 キリン堂HD、ブロッコリー、USENHD (10日大引け後 発表分)
キリン堂HD <日足> 「株探」多機能チャートより
10日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
キリン堂HD <3194> ★3-5月期(1Q)経常は2倍増益、通期最高益予想を上乗せ
◆21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の17.1億円に急拡大して着地。マスクや消毒用アルコールなど感染症対策関連商品への需要が急拡大したことに加え、外出自粛要請に伴う巣ごもり需要の発生で食品などの販売も増加した。チラシなど販売促進の中止で販売費が大きく減少したことも大幅増益につながった。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の39億円→41.5億円に6.4%上方修正。増益率が5.1%増→11.8%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
ブロッコリー <2706> [JQ] ★3-5月期(1Q)経常は4.2倍増益で着地
◆21年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.2倍の2.5億円に急拡大して着地。劇場版「うたの☆プリンスさまっ♪」の収益配分金を計上したことが寄与。「うたの☆プリンスさまっ♪」関連のゲーム、CD、ロイヤリティ、トレーディングカードゲームといった好採算商品の販売比率が上昇したことも利益を押し上げた。
ワッツ <2735> ★今期経常を81%上方修正
◆20年8月期第3四半期累計(19年9月-20年5月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の12億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症対策や巣ごもり需要を背景に、衛生用品、手芸用品、製菓などの販売が伸び、100円ショップ既存店売上高が好調に推移したことが寄与。100円以外の価格帯の商品を導入した効果も収益拡大に貢献した。
併せて、通期の同利益を従来予想の7.9億円→14.3億円に81.0%上方修正。増益率が20.4%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。
内外テック <3374> [JQ] ★非開示だった今期経常は59%増益、19円増配へ
◆非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比59.5%増の8.5億円に拡大する見込みとなった。半導体市場・半導体製造装置市場の中長期的な成長を背景に、売上高、利益ともに回復する見通し。
業績好調に伴い、未定としていた今期の年間配当は前期比19円増の48円に増配する方針とした。
アレンザHD <3546> ★3-5月期(1Q)経常は2.6倍増益・上期計画を超過
◆21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の28.4億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染拡大の影響でマスクや除菌関連商品、衛生用品が好調だったほか、外出自粛要請が続く生活環境のなか、DIY関連商品やペット関連商品の販売も大きく伸びた。チラシなどの販促活動自粛による広告宣伝費の減少や経費削減を進めたことも大幅増益に貢献した。
上期計画の26億円をすでに9.5%上回っており、業績上振れが期待される。
ライフコーポ <8194> ★3-5月期(1Q)経常は2.5倍増益、通期最高益予想を上乗せ
◆21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の88.2億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症拡大による巣ごもり消費や内食需要の高まりなどを背景に、10.9%の大幅増収を達成したことが寄与。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の157億円→170億円に8.3%上方修正。増益率が7.8%増→16.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
USENHD <9418> ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆20年8月期の連結経常利益を従来予想の77億円→90億円に16.9%上方修正。増益率が14.9%増→34.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。エネルギー事業で電力消費量が減少し、売上高は計画を下回るものの、消費税率改定に伴うPOSレジ販売や決済端末IC化による自動精算機の販売などに加え、原価・販管費の圧縮と生産性改善が進むことが利益を押し上げる。
CSP <9740> ★3-5月期(1Q)経常は32%増益で着地
◆21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比32.4%増の14.9億円に拡大して着地。機械警備部門で鉄道関連向けを中心とした画像関連サービスが増勢だったほか、工事・機器販売では防犯カメラをはじめとする画像関連システムや入退室管理システムなどが大きく伸びた。
株探ニュース