【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):サムコ、中北製、ジュンテン
サムコ <日足> 「株探」多機能チャートより
サムコ<6387>の上げ足が加速している。株価は4連騰で2001年5月につけた上場来高値2666円(分割後修正値)を上回り、約19年ぶりに上場来高値更新となった。半導体製造装置メーカーで化合物半導体用に強みを持ち、プラズマCVD装置やドライエッチング装置などで5G関連などの需要を取り込んでいる。ここ日米ともに半導体セクターの株価が強い動きを示しており、前日の米国株市場では全体指数は大きく下げたものの、画像処理半導体大手のエヌビディアが最高値を更新するなど強さを発揮した。東京市場でも中小型の成長力の高い半導体関連株に相次いで物色の矛先が向いている。同社の20年7月期営業利益は前期比2.6倍の8億6000万円を見込んでおり、決算期末を目前にして好決算を先取りする買いが流入している。
■中北製作所 <6496> 2,450円 +258 円 (+11.8%) 本日終値
中北製作所<6496>が急反発。7日の取引終了後に発表した21年5月期単独業績予想で、売上高190億円(前期比1.9%増)、営業利益11億3000万円(同11.6%増)、純利益8億9000万円(同20.0%増)と2ケタ増益を見込んでいることが好感された。引き続きメンテナンスも含めた受注活動に注力するほか、生産性向上に関する改善に継続して取り組むことで業績拡大を狙う。なお、20年5月期決算は、売上高186億3900万円(前の期比2.3%減)、営業利益10億1200万円(同11.8%減)、純利益7億4100万円(同18.3%減)だった。
■ジュンテンドー <9835> 694円 +70 円 (+11.2%) 一時ストップ高 本日終値
ジュンテンドー<9835>が急騰。新型コロナウイルスの感染拡大で消費が冷え込むなかも、ホームセンターなど業態によっては売り上げを伸ばす企業も出ている。中国地方でトップシェアを誇る同社は新型コロナの影響で日用品特需を取り込み、勝ち組消費関連として業績拡大に拍車がかかっている。21年2月期第2四半期業績は従来予想の5億8000万円から14億円に大幅上方修正しており、既に通期計画を47%も上回っている。PER12倍台、PBRは0.5倍台と依然として解散価値の半値水準にあり割安感が際立つ。
■宝&CO <7921> 2,095円 +195 円 (+10.3%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
TAKARA & COMPANY<7921>が急伸、年初来高値を更新している。7日の取引終了後に発表した21年5月期連結業績予想で、売上高265億円(前期比38.6%増)、営業利益25億円(同11.2%増)、純利益16億円(同2.9%増)と3期連続で営業最高益更新を見込むことが好感された。主力のディスクロージャー関連事業で「株主との対話」を目的とした情報開示の充実に則した専門性の高い印刷物やコミュニケーションツールの提供、決算・開示支援に関連したコンサルティングサービスに注力する。また、3月に連結子会社化したサイマル・インターナショナルも寄与する見通しだ。なお、20年5月期決算は、売上高191億1600万円(前の期比4.7%増)、営業利益22億4700万円(同26.3%増)、純利益15億5500万円(同25.8%増)だった。
■マネパG <8732> 215円 +17 円 (+8.6%) 本日終値
マネーパートナーズグループ<8732>は急反発。7日の取引終了後、子会社のコイネージが暗号資産交換業者として登録されたことを発表しており、これが好感された。コイネージが取り扱う暗号資産はビットコインで、今月中にサービス提供を開始する予定としている。なお、同社の連結業績に与える影響は、開業後はコイネージ単独での販管費が月額3000万円程度増加する見込みだが、開業1年程度で単月黒字化を見込んでいる。
■イマジニア <4644> 1,083円 +84 円 (+8.4%) 本日終値
イマジニア<4644>が大幅反発。7日の取引終了後ニンテンドースイッチ向けソフト「Fit Boxing」が、全世界の累計出荷販売本数90万本を突破したと発表しており、これが好感された。「Fit Boxing」は、人気声優がボイスを担当するゲーム内のインストラクターに直接指導を受けながら、Joy-Conを使用してリズムゲーム感覚でパンチを打ち分けるボクシングエクササイズゲーム。18年12月に発売して以降、男女問わず幅広い年齢層のユーザーに高く評価されていたが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自宅でできる運動ゲームとして改めて世界中で需要が高まっているという。
■ネオス <3627> 715円 +42 円 (+6.2%) 本日終値
ネオス<3627>が4連騰。7日の取引終了後、子会社ジェネシスがARスマートグラスを活用したソリューション受託開発の受け付けを開始したと発表しており、これが好感された。同サービスは、ジェネシスが開発したAndroid搭載ARスマートグラスを主軸に、ネオスによる関連アプリケーションやソリューションやサービスの受託開発を通じて、顧客のデジタルトランスフォーメーションを実現するというもの。物流や小売、製造、建設、エンタメなどさまざまな場面における課題解決をサポートするとしている。なお、8月中旬からは台数限定でデモ用デバイス(1台税込9万9800円)の販売も予定しているという。
■あさくま <7678> 1,500円 +77 円 (+5.4%) 本日終値
あさくま<7678>が大幅反発。7日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を7万株(発行済み株数の1.31%)、または1億円としており、取得期間は20年7月8日から21年1月7日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、企業価値を高めることが目的という。
■アスカネット <2438> 1,617円 +82 円 (+5.3%) 本日終値
アスカネット<2438>が続急伸。この日、同社が開発した空中結像を可能にするプレート(ASKA3Dプレート)を活用した非接触受付機が、くら寿司<2695>が展開する回転寿司チェーン「無添くら寿司」店舗での実証実験に採用されたと発表しており、これが好感された。ASKA3Dプレートを活用した非接触タッチパネルは、従来のタッチパネルとは異なりウイルス、指紋、手油などが端末に付着することなく衛生的に利用できるのが特徴。今回の実証実験では「無添くら寿司 新世界通天閣店」で、従来の受付機とASKA3Dプレートを活用した非接触操作タッチパネルの衛生性・安全性に対する実験を行う予定。同社では、「無添くら寿司」店舗での設置拡大に期待しているという。
■ジェイリース <7187> 345円 +16 円 (+4.9%) 本日終値
ジェイリース<7187>が急伸。この日、不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)と業務提携し、アットホームが提供する賃貸物件の入居申し込みをWeb上の専用フォームから行える「スマート申込」とシステム連携を開始すると発表しており、これが好感された。これにより、「スマート申込」を導入している不動産管理会社は、ジェイリースへの保証審査申し込みや、審査結果の確認をWeb上で行うことができるようになる。また、「スマート申込」で取得した入居申し込み情報がジェイリースの基幹システムに連携されることで、ペーパーレスでスムーズな保証審査が可能になるとしている。
●ストップ高銘柄
ステムリム <4599> 1,311円 +300 円 (+29.7%) ストップ高 本日終値
ジオマテック <6907> 457円 +80 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
フルッタフルッタ <2586> 763円 +100 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
LAホールディングス <2986> 779円 +100 円 (+14.7%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース