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【市況】家族に内緒のオカネはある?


みなさんこんにちは、フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。給付金10万円(特別定額給付金)の申請は、皆さんお済みでしょうか?私の周りでは、すでに振り込まれたという方がちらほらいます。具体的な使い道としては、電車移動を避けるために自転車を買ったという方もいれば、ご家族で話し合って、大型家電の購入に充てたという方もいました。そもそも同給付金は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためのグッズ購入や生活援助を目的としたものですが、使い道は自由です。ただ、家族で暮らしている方の場合は、まず「個人のために使うのか」「家族のために使うのか」という選択肢があるということが、独身の私にとって今更ながら新鮮な話でした。

■家族によって違う、お金の管理方法
ご家族でお住まいの皆さまは、そもそも普段はどのようにお金の管理をされているのでしょうか?それを知るためにも、今回は「家族に内緒のオカネはある?」(※)というアンケートについて取り上げます。一番多かったのは「内緒のオカネはない」で51%。回答者のお話としては、「家族間の不動産、金融資産はお互いに公開しています。お金に関することを内緒にするのは、もめごとになる原因です」という声があったり、「大きい額を使うときは報告するし、反対もされないので隠す必要がない」という意見もありました。金銭感覚は人それぞれ違うものだと思っているので、特に夫婦間ですと、たくさん話し合いをしながら方針を決めていくものなのだろうなあと想像しています。私の周りのご夫婦の一例ですと、共同で最低限の貯金額を確保することで、揉めごとを回避しているようです。まず今後のライフプランの中で必要になりそうなお金を算出し、その貯蓄のための口座をつくり、お互いのお給料のうち一定額をその口座に入れているそうです。そうすることで、相手が、自分にとってメリットが理解できないような事にお金を使おうとしていても、「まあ、貯金額が確保されているから、大きな心配はないか」と、寛容になれるのだそうです。お互いの金銭感覚の違いを認めたうえで対策をとっているのですね。

一方で、「内緒のオカネがある」と回答した方は、その目的を「趣味のため」「投資資金のため」「旅行・レジャーのため」「子どものため」と答えていました。「内緒」というと、あまり良いイメージを持たれないかもしれませんが、一概にそうではなさそうです。とある50歳の男性のご家庭では、急に大金が必要になった際に、「そんなお金はすぐに用意できない、、、!」と困惑していたところ、実は奥様がコツコツ家計をやりくりして、大金を貯めていたため、家族が大助かりしたのだとか。奥様はその貯金の存在を最初から共有してしまうと、結局は使ってしまうのではないかと危惧し、内緒で貯めていたのかもしれません。家族の性格や価値観に合わせて、お金の管理の仕方も変わってくるものなのですね。



フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ
(※)アンケート:SBI証券「知っトクおかねコミュニティ」(2020年4-5月調査 N=294)

《HT》

 提供:フィスコ

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