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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅反発、FOMCの結果発表を控え様子見ムード (6月10日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22939.00
高値  23175.82(14:45)
安値  22900.30(09:07)
大引け 23124.95(前日比 +33.92 、 +0.15% )

売買高  12億5774万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆2934億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅反発、朝安後にプラス圏に切り返す展開に
 2.前日の米株市場は主要指数が高安まちまちで為替の円高は逆風
 3.FOMCの結果発表を控え、様子見ムードで売買代金は低調に
 4.財政・金融緩和策による世界景気改善期待が相場の下値支える
 5.値下がり銘柄数が値上がりを上回り、TOPIXはマイナス圏

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比300ドル安と7日ぶりに反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、景気敏感株を中心に利益確定の売りが優勢となった。

 東京市場では、朝安後に買い戻され日経平均株価はプラス圏に浮上した。引け際に手仕舞い売りが出て上げ幅を縮小したもののプラス圏で着地している。

 10日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株指数が高安まちまちだったことに加え、外国為替市場で1ドル=107円台半ばまで円高にふれたことなどを受け、朝方は2万3000円台を割り込んでスタートしたが、その後は空売りの買い戻しなどが入り前日終値を上回る水準で推移した。FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な買いは入りづらかったものの、財政・金融政策による世界景気の改善期待が相場を支えた。ただ、業種別には東証1部33業種中、約8割に当たる26業種が安く、個別でも値下がり銘柄数が値上がりを上回った。売買代金は2兆3000億円弱とやや低調で、大型株が相対的に弱い地合いだった。なお、TOPIXはマイナス圏で引けている。

 個別では、ソニー<6758>が堅調、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>などが買われた。タカラバイオ<4974>が大商いでストップ高となり、買い物を残した。リクルートホールディングス<6098>も高い。古河電池<6937>、ライクキッズ<6065>、ピーシーデポコーポレーション<7618>、ディー・エル・イー<3686>などストップ高銘柄も相次いだ。PCIホールディングス<3918>、アイティメディア<2148>が大幅高に買われ、ワコム<6727>も物色人気。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売りに押され、ファナック<6954>も軟調、第一三共<4568>も下落した。三井不動産<8801>も値を下げた。ベステラ<1433>が急落、ネットマーケティング<6175>も大幅安、クオールホールディングス<3034>、北の達人コーポレーション<2930>、LIFULL<2120>なども下げている。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、エムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約64円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、KDDI <9433> 、第一三共 <4568> 、ダイキン <6367> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約45円。

 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)化学、(3)精密機器、(4)医薬品、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)不動産業、(3)鉄鋼、(4)建設業、(5)保険業。

■個別材料株

△トランスG <2342> [東証M]
 炎症可視化マウス作製とその応用に関する米国特許査定を取得。
△ウェルネット <2428>
 JR東日本の新生「えきねっと」に決済を提供。
△テリロジー <3356> [JQ]
 シーイーシー <9692> と自社開発RPAツールの販売代理店契約を締結。
△ケイアイ不 <3465>
 5月分譲住宅事業の契約金額2ケタ増。
△VNX <4422> [東証M]
 テーマ別ビッグデータ俯瞰図の提供開始。
△ライクキッズ <6065>
 ライク<2462>が完全子会社化を目指しTOBを発表。
△マルマエ <6264>
 20年8月期営業7割増益に大幅増額修正。
△古河池 <6937>
 次世代2次電池「バイポーラ型蓄電池」開発。
△三井ハイテク <6966>
 2-4月期は経常黒字に浮上。
△クレオス <8101>
 生分解性プラスチックの衣類用接着シートを共同開発。

▼ベステラ <1433>
 2-4月期(1Q)経常は88%減益で着地、21年1月期業績を未定に変更。
▼フロンテオ <2158> [東証M]
 東証が10日売買分から信用規制を実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)古河池 <6937> 、(2)ライクキッズ <6065> 、(3)タカラバイオ <4974> 、(4)PCデポ <7618> 、(5)DLE <3686> 、(6)三井ハイテク <6966> 、(7)日精線 <5659> 、(8)宝HLD <2531> 、(9)古野電 <6814> 、(10)PCIHD <3918> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)レナウン <3606> 、(3)ベステラ <1433> 、(4)アゴーラHG <9704> 、(5)フォーバル <8275> 、(6)ネットマーケ <6175> 、(7)クオールHD <3034> 、(8)シルバライフ <9262> 、(9)Sサイエンス <5721> 、(10)立花エレ <8159> 。

【大引け】

 日経平均は前日比33.92円(0.15%)高の2万3124.95円。TOPIXは前日比3.72(0.23%)安の1624.71。出来高は概算で12億5774万株。東証1部の値上がり銘柄数は943、値下がり銘柄数は1142となった。日経ジャスダック平均は3488.44円(6.21円高)。

[2020年6月10日]


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