【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、経済再生期待や円安でリスク選好の買い継続 (6月2日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22175.52
高値 22401.79(14:36)
安値 22118.40(09:01)
大引け 22325.61(前日比 +263.22 、 +1.19% )
売買高 13億3573万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4090億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、一時300円超の上昇で2万2400円台に
2.米ISM製造業景況感指数の発表受け、経済再生期待が追い風
3.為替がドル高・円安に振れたことやアジア株高で市場心理改善
4.ヘッジファンドの先物を絡めた買い戻しが全体相場押し上げる
5.引け際伸び悩んだものの、値上がり銘柄数は全体の8割占める
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比91ドル高と3日ぶりに反発した。米国の経済活動再開に伴う景気回復期待を背景に買いが優勢となった。
東京市場ではリスクを取る動きが継続、日経平均株価は一時300円以上の上昇で2万2400円台まで上値を伸ばす場面があった。
2日の東京市場は、前日に続きリスク選好の流れで日経平均は上値を指向した。前日発表された5月の米ISM製造業景況感指数が4ヵ月ぶりに上昇したことを受け、経済再生への期待が相場を支えた。外国為替市場で1ドル=107円台後半と円安方向に振れたことや、アジア株市場が総じて堅調な値動きを示したこともあって、海外ヘッジファンドによる先物を絡めた買い戻しが日経平均を押し上げる形となった。業種別では証券や不動産株が強い動きを示した。全般は短期的な過熱感も拭えず、激化する米中対立や米国内のデモなどが先行き不透明要因として上値を重くし、日経平均は引け際の手仕舞い売りで伸び悩んだ。ただ、東証1部の値上がり銘柄数は全体の8割を占め、売買代金も2兆4000億円台と前日を上回った。
個別では、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が強く、トヨタ自動車<7203>も堅調。ソニー<6758>も売買代金を膨らませ上昇、キーエンス<6861>も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかりだったほか、日立製作所<6501>も上値を追った。株価低位のシステムソフト<7527>がストップ高となり、ディー・エル・イー<3686>も値幅制限いっぱいに買われた。SMN<6185>も値を飛ばした。
半面、任天堂<7974>が冴えず、ファーストリテイリング<9983>も小安い。第一三共<4568>も大きく値を下げた。曙ブレーキ工業<7238>、enish<3667>が大幅安となり、ナカバヤシ<7987>も下落した。IBJ<6071>、さくらインターネット<3778>が下値を探り、ダイドーグループホールディングス<2590>、マーベラス<7844>なども軟調。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ダイキン <6367> 、エムスリー <2413> 、テルモ <4543> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約78円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568> 、アステラス <4503> 、ファストリ <9983> 、中外薬 <4519> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約30円。うち15円は第一三共1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は空運業、医薬品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)不動産業、(3)その他金融業、(4)機械、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他製品、(2)電気・ガス業、(3)パルプ・紙、(4)保険業、(5)建設業。
■個別材料株
△フルスピード <2159> [東証2]
インフルエンサーネットワークのBitStarと資本・業務提携。
△Hamee <3134>
ネクストエンジンの総契約数が4000社を突破。
△ソケッツ <3634> [東証M]
音楽専門分析サービスの有料版を提供開始。
△テクマト <3762>
6月末を基準日に1株→2株の株式分割を実施。
△サーバワクス <4434> [東証M]
「格安テレワークに商機」との報道。
△デルタフライ <4598> [東証M]
DFP-14323第2相臨床試験で病勢コントロール率100%。
△アーレスティ <5852>
20年3月期営業利益増額。
△ライトアップ <6580> [東証M]
ベクトル <6058> と業務提携。
△リグア <7090> [東証M]
ケイズグループと業務提携。
△コックス <9876> [JQ]
「ひやマスク」を公式オンラインストアで予約販売開始。
▼日本ハウス <1873>
20年10月期業績及び配当予想を下方修正。
▼ゼネラルパ <6267> [JQ]
2-4月期(3Q)経常は70%減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)システムソフ <7527> 、(2)DLE <3686> 、(3)サインポスト <3996> 、(4)クロスキャト <2307> 、(5)アーレスティ <5852> 、(6)日本マイクロ <6871> 、(7)ウシオ電 <6925> 、(8)SMN <6185> 、(9)シンシア <7782> 、(10)セレス <3696> 。
値下がり率上位10傑は(1)ブレーキ <7238> 、(2)enish <3667> 、(3)マイネット <3928> 、(4)第一三共 <4568> 、(5)ナカバヤシ <7987> 、(6)プレミアG <7199> 、(7)ワタベ <4696> 、(8)イリソ電子 <6908> 、(9)IBJ <6071> 、(10)さくらネット <3778> 。
【大引け】
日経平均は前日比263.22円(1.19%)高の2万2325.61円。TOPIXは前日比18.93(1.21%)高の1587.68。出来高は概算で13億3573万株。東証1部の値上がり銘柄数は1716、値下がり銘柄数は391となった。日経ジャスダック平均は3447.57円(15.24円高)。
[2020年6月2日]
株探ニュース