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【市況】株価指数先物【昼のコメント】こう着感の強い展開も結局はじり高相場が継続


 日経225先物は11時30分時点、2万2250円(+0.58%)前後で推移している。米中対立や米国内での抗議デモの激化が重荷となり、寄り付きは2万2190円と、ナイトセッションの終値2万2210円、シカゴ先物清算値2万2220円を若干下回って始まった。しかし、現物の寄り付き直後には2万2110円まで下押す場面がみられたが、その後は売り込まれていた景気敏感株を中心に買い直される中、再び強含みの展開。前場半ばには一時2万2340円まで上げ幅を広げている。

 米国での抗議デモ拡大については、朝方こそ若干ネガティブに反応する場面がみられたが、結局は米国市場同様に、深刻化を想定していない動きとなっている。前場半ばに下げに転じていたファーストリテイリング <9983> は上昇に転じたほか、ソフトバンクグループ <9984> も強い値動きによって日経平均をけん引しており、引き続き断続的にインデックス買いが入っていることが窺える。

 リバランスの流れから第一三共 <4568> など医薬品セクターが軟調に推移しており、これが日経平均の上値を抑える形となる。また、ハイテク株の一角も上げ一服となっているため、こう着感の強い相場展開になりそうである。とはいえ、年金とみられる資金流入が観測されているほか、売り込まれていたセクターの買い戻しの流れから、底堅さは意識されよう。ショート筋にとってはこのような地合いだと仕掛けることもできず、結局はじり高相場が継続しそうである。

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