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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):PSS、レーザテク、日産自

PSS <日足> 「株探」多機能チャートより
■PSS <7707>  1,647円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が4連騰し年初来高値を更新。28日の取引終了後、PCR全自動検査装置と一体化したPCR試薬について、厚生労働省へ保険適用のための申請を行ったと発表しており、これが好感された。承認後の具体的な販売体制については現在計画中。なお、20年6月期業績への影響は現在精査中としている。

■三櫻工業 <6584>  814円  +80 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 三櫻工業<6584>が急伸し一時、前日比133円(18.1%)高の867円に買われた。28日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算が、売上高1427億700万円(前の期比1.6%増)、営業利益54億5200万円(同2.6倍)、最終利益21億7700万円(前の期85億2500万円の赤字)と大幅増益となったことが好感された。中国や米国での新規量産品の立ち上がりが寄与したことに加えて、日本国内や欧州を中心に品質ロスや固定費削減に努めたことが業績を牽引した。なお、21年3月期業績は新型コロナウイルスの影響により予想を算出することが困難と判断し未定としている。

■保土谷化学工業 <4112>  4,195円  +360 円 (+9.4%)  本日終値
 保土谷化学工業<4112>が急動意。同社が28日取引終了後に発表した20年3月期決算は営業利益が前の期比4%減の29億200万円となったが、有機EL材料や医薬中間体などが収益に貢献し従来予想の14億円を大幅に上回った。これをポジティブ視する形で値幅取りを狙った資金が流入した。株価は2月27日取引時間中以来約3カ月ぶりとなる4000円大台復帰を果たした。

■弁護士ドットコム <6027>  8,640円  +720 円 (+9.1%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>は寄り付き大口の買い注文が入り、切り返し態勢を明示した。クラウドサインに対する法的リスクが取り沙汰されるなか、ここ株価は調整色をみせて前日は終値ベースで9営業日ぶりに8000円大台を割り込んでいたが、目先売り一巡から見直し機運が台頭している。そうしたなか、同社は28日取引終了後、弁護士向け法律書籍の定額閲覧サービス「弁護士ドットコム LIBRARY」の提供を開始したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。

■凸版印刷 <7911>  1,843円  +102 円 (+5.9%)  本日終値
 凸版印刷<7911>は急伸し一時、前日比222円(12.8%)高の1963円に買われた。28日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、営業利益が570億円から660億円(前の期比44.3%増)へ、純利益が600億円から860億円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。情報コミュニケーション事業でペーパーメディアが想定以上に縮小したほか、エレクトロニクス事業でTFT液晶やフォトマスク、カラーフィルタなどが落ち込んだ影響で売上高は1兆5200億円から1兆4860億円(同1.5%増)へ下振れた。ただ、情報コミュニケーション事業でSP関連や電子書籍の拡大、教科書採択の順調に加えて、生活・産業事業で低差益受注品の見直しや原価削減の推進があり収益性が向上した。同時に、20年3月期の期末配当で20円の記念配当を実施し、40円の配当を行うと発表した。年間配当は60円(従来予想40円)となる。

■レーザーテック <6920>  8,850円  +300 円 (+3.5%)  本日終値
 レーザーテック<6920>や神戸物産<3038>が高い。きょうの引けにかけMSCIのリバランスが行われる予定であり、新規採用された両銘柄には買い需要が見込まれた。13日に発表された定期入れ替えではコスモス薬品<3349>、伊藤園<2593>、三浦工業<6005>、日本M&Aセンター<2127>、SCSK<9719>、TIS<3626>、GLP投資法人<3281>を含む9銘柄が採用された。新規採用銘柄の株価は堅調に推移。一方、除外銘柄はイオンフィナンシャルサービス<8570>、アルプスアルパイン<6770>、クレディセゾン<8253>、IHI<7013>、J.フロント リテイリング<3086>、コニカミノルタ<4902>、商船三井<9104>、SANKYO<6417>、東洋製罐グループホールディングス<5901>の9銘柄で軟調な値動きとなった。

■シノケングループ <8909>  916円  +27 円 (+3.0%)  本日終値
 シノケングループ<8909>が後場上げ幅を拡大。この日正午ごろ、ライフケア事業の新事業として放課後等デイサービス「キッズライフ」を開始したと発表しており、これが好材料視された。放課後等デイサービスは、障害を持つ小学生から高校生を主な対象に、授業の終了後または休日に、生活能力の向上のために必要な訓練や社会との交流促進の場を提供するというもの。グループのライフケア事業を統括するシノケンウェルネス傘下のアップルケアが新事業としてスタートさせ、6月1日に福岡に「キッズライフ東福岡」を開設するという。

■日産自動車 <7201>  400.9円  -48.5 円 (-10.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 日産自動車<7201>が大幅安。株価は前日に比べ10%超安に売られた。28日取引終了後に20年3月期連結業績を発表し、最終損益は6712億1600万円の赤字(前の期は3191億3800万円の黒字)となったことが嫌気された。売上高は9兆8788億6600万円(前の期比14.6%減)、営業損益は404億6900万円の赤字(前の期は3182億2400万円の黒字)だった。同社は2月に業績の修正を発表し、売上高10兆2000億円、営業利益850億円、純利益650億円を見込んでいたが、結局大幅な最終赤字に転落した。固定資産に対する減損損失5220億500万円を特別損失として計上した。21年3月期業績予想は未定としている。

■日本精機 <7287>  1,127円  -116 円 (-9.3%)  本日終値
 28日に決算を発表。「前期税引き前は54%減益で着地・1-3月期(4Q)税引き前は81%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。
 日本精機 <7287> [東証2] が5月28日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期の連結税引き前利益は前の期比53.6%減の75.6億円に大きく落ち込んだ。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
  ⇒⇒日本精機の詳しい業績推移表を見る

■ニコン <7731>  990円  -99 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 28日に決算を発表。「前期税引き前は87%減益も上振れ着地・1-3月期(4Q)税引き前は赤字転落、今期業績は非開示」が嫌気された。
 ニコン <7731> が5月28日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期の連結税引き前利益は前の期比86.5%減の118億円に大きく落ち込んだが、従来予想の110億円を上回って着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
  ⇒⇒ニコンの詳しい業績推移表を見る

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