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【材料】平山ホールディングス---3Qは営業利益が189.1%増、インソーシング・派遣事業、技術者派遣事業などで増収増益

平山 <日足> 「株探」多機能チャートより

 

平山ホールディングス<7781>は15日、2020年6月期第3四半期(19年7月-20年3月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比14.3%増の174.72億円、営業利益は同189.1%増の3.81億円、経常利益は同154.4%増の4.22億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同53.3%減の1.46億円となった。

インソーシング・派遣事業の売上高は前年同期比13.2%増の140.62億円、セグメント利益は同23.4%増の10.42億円となった。医療機器、素材、食品関連分野等を中心に、受注は引き続き堅調に推移した。また、大規模事業所の現場改善により請負業務を効率化したことやFUNtoFUNののれん償却費が減少したこと等から利益改善した。採用面では、多様な媒体を効率的に使用することで採用が進捗した。

技術者派遣事業の売上高は前年同期比18.5%増の11.32億円、セグメント利益は同111.3%増の0.69億円となった。グループシナジーを活かしつつ教育による付加価値の提供により既存取引下にある技術社員は、大半が契約更新を果たし取引継続となった。一方、人材採用の面では未経験者育成プログラム及びグループ内企業の非技術系人材の技術者転換プログラムによって定期的に技術系人材を輩出できるようになり、人員増強の手段の一つとして定着してきた。また、来年度の新卒の採用も、国内外大学機関との提携により堅調に推移している。

海外事業の売上高は前年同期比1.1%減の16.05億円、セグメント利益は0.07億円(前年同期は0.02億円の損失)となった。主力のタイ国において、製造業を牽引していた輸出推移が21四半期ぶりの低成長となった。ベトナム国は、引き続きコンサルティング事業及び教育事業を中心に展開し、日本の取引先向けに技術者の採用業務に注力するとした。

その他事業の売上高は前年同期比132.7%増の6.72億円、セグメント利益は同396.8%増の0.69億円となった。現場改善コンサル事業及び海外からの研修ツアーが2020年年明けまでの堅調を維持したが、直近ではコロナウイルスの感染拡大の影響が大きく、今後厳しい状況が続く見込みである。コンサルティング事業は、電子マニュアル、ロボット化による業務改善、安全衛生等におけるRPA改善等の新規事業への取組みが売上高に寄与し始めた。また、株式会社平和鉄工所が、連結に加わったことから増収に寄与した。

2020年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比15.2%増の240.00億円、営業利益は同48.4%増の3.00億円、経常利益は同22.0%増の3.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同9.6%増の4.00億円とする期初予想を据え置いている。

《SF》

 提供:フィスコ

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