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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メドピア、MDV、ネクソン

メドピア <日足> 「株探」多機能チャートより
■メドピア <6095>  2,199円  +400 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 メドピア<6095>が前日比400円高はストップ高に買われ、実質的な上場来高値を更新した。13日取引終了後に発表した20年9月期上期(19年10月~20年3月)の連結決算は、売上高23億1100万円(前年同期比49.6%増)、経常利益5億800万円(同60.3%増)に急拡大しており、これを好感する買いが入った。主力のドクタープラットフォーム事業で薬剤評価掲示板を中心とした広告サービスが伸長したことに加え、コルボの新規連結効果も売上高を押し上げた。また、ヘルスケアソリューション事業ではオンライン健康相談「first call」が経産省の遠隔相談窓口に採用されたほか、特定保健指導の面談件数も大幅に増えた。併せて、新たに医師向け人材紹介事業を開始することを明らかにしている。

■NISSHA <7915>  976円  +150 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 NISSHA<7915>がストップ高に買われた。13日取引終了後、20年12月期上期(1~6月)の連結税引き前損益を従来予想の63億円の赤字から42億円の赤字へ上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなったことが好感されたようだ。新型コロナウイルス感染症の影響で一部製品の需要は想定を下回るものの、ディバイス事業のタブレット向けフィルムタッチセンサーなどは伸長する見込みであるほか、生産効率の向上や経費削減の進展効果も上振れの要因となる。なお、通期予想の27億円の赤字(前期は166億2800万円の赤字)を据え置いた。また、同時に発表した第1四半期(1~3月)の同損益は10億7600万円の黒字(前年同期は27億400万円の赤字)に浮上している。

■メガチップス <6875>  1,863円  +284 円 (+18.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 メガチップス<6875>が急反騰。13日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は6億3900万円(前の期比27.3%増)に伸び、従来予想の2億5000万円を大きく上回って着地。続く21年3月期の同利益は前期比3.6倍の23億円に急拡大する見通しとなり、これを好感する買いが入った。前期はゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリ)が伸びたうえ、事業構造改革の一環として実施した業務効率化の進展も利益を押し上げた。今期は主力のアミューズメント分野の事業基盤を強化するほか、今後成長が見込める車載、産業機器、インフラの各分野に経営資源を集中する方針。また、固定費や管理費の削減、原価低減を強化し、採算改善につなげる構えだ。

■MDV <3902>  1,000円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 メディカル・データ・ビジョン<3902>がストップ高で4連騰。13日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算は、売上高10億4200万円(前年同期比19.9%増)、経常利益2億2800万円(同2.2倍)と急拡大しており、これを好感する買いが向かった。診療データ分析を行うアドホック調査サービスの提供企業数が増加するなど利益率の高いデータ利活用サービス部門の好調が続いた。また、子会社Doctorbookが手掛ける医科事業が伸長したことに加え、医療系システム開発を手掛けるMDIの新規連結効果なども収益を押し上げた。なお、新型コロナウイルスの感染拡大による業績への重大な影響はないとし、通期業績見通しは据え置いている。

■ネクソン <3659>  2,072円  +265 円 (+14.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 13日に決算を発表。「非開示だった上期税引き前は6%増で2期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 ネクソン <3659> が5月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比0.3%増の619億円となった。
  ⇒⇒ネクソンの詳しい業績推移表を見る

■グレイステクノロジー <6541>  3,755円  +465 円 (+14.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 グレイステクノロジー<6541>が続急騰。株価は一時前日比19.6%高の3935円に上昇し、約1年7カ月ぶりに上場来高値を更新した。13日取引終了後、21年3月期業績(非連結)は売上高23億円(前期比20.9%増)、経常利益11億6600万円(同23.1%増)になりそうだと発表。いずれも上場以来5年連続で過去最高を更新する見通しとなったことが好材料視された。今期はマニュアルのクラウド管理・作成サービス「e-manual」の導入促進やAI搭載の次世代マニュアル「GRACE VISION」の販売拡大に注力するとともに、生産性の向上やコスト削減も進める方針だ。同時に発表した20年3月期は経常利益段階で前の期比65.3%増の9億4700万円に拡大し、従来予想の7億4800万円を上回って着地した。e-manualの導入が好調だったことが上振れの要因となった。併せて、従来未定としていた前期の期末一括配当は15円実施する方針としている。

■東京応化工業 <4186>  5,280円  +630 円 (+13.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率10位
 東京応化工業<4186>は全体地合い悪に抗してカイ気配で始まり6連騰。同社が13日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)決算は営業利益が前年同期比60%増の32億5900万円と急拡大した。半導体フォトレジストで世界トップクラスの商品シェアを有するがEUV(極端紫外線)関連の需要が急増しており、収益成長を後押ししている。これをポジティブ視する形で投資資金を呼び込む格好となっている。

■新日本製薬 <4931>  1,413円  +168 円 (+13.5%)  本日終値
 13日に発表した「1.39%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.39%にあたる30万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月14日から6月23日まで。

■アリアケジャパン <2815>  7,070円  +750 円 (+11.9%) 一時ストップ高   本日終値
 アリアケジャパン<2815>は一時ストップ高。同社が13日に発表した20年3月期の連結業績は、営業利益が前の期比1.3%減の117億8900万円となった。やや苦戦も、ほぼ市場予想の範囲内で着地した。同日開かれた会社説明会では4月の状況など説明された模様だが、アナリストからは「市場が懸念するほど事業は悪化していない」との評価もあり、第1四半期(4~6月)が最悪期になるとの見方も浮上している。21年3月期の業績に対して会社側は未定としているが、市場からは前期比3%増の122億円前後への増益予想が出ている。

■丸全昭和運輸 <9068>  2,743円  +270 円 (+10.9%)  本日終値
 丸全昭和運輸<9068>が急伸し、一時15%高となった。同社はきょう午前11時頃に、20年3月期通期の連結決算を発表。売上高は前の期比5.0%増の1228億100万円、営業利益は同18.3%増の88億7700万円で着地した。主力の物流事業が好調で、関東地区では住宅資材や日用雑貨などの取り扱いが増加したほか、関西地区では化成品やシステム機器の取り扱いが伸びた。こうしたことを受け、20年3月期末の配当を従来計画比5円増額の37円50銭とし、中間配当の32円50銭と合わせた年間配当は70円となる。なお、21年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比3.4%増の1270億円、営業利益が同4.8%増の93億円を見込み、年間配当は前期と同額の70円(中間配と期末配はそれぞれ35円)を計画している。

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