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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ファンケル、レノバ、スシローGHDなど

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより

ファーストリテ<9983>:51590円(+1320円)
反発。前日に4月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比56.5%減、前月の同27.8%減から一段と減少幅が拡大している。客単価は同10.4%上昇したものの、客数が同60.6%の減少となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響から時間短縮営業や店舗の臨時休業を多くの店舗で実施しており、客数の大幅減少につながっている。ただ、今後は都心の路面店など徐々に再開予定であり、当面の悪材料は出尽くしと受けとめられる。


スシローGHD<3563>:1933円(+202円)
急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は82億円で前年同期比6.2%増益、第1四半期の2ケタ増益に対して、3月の既存店売上減少が響き1-3月期は同7.2%の減益に転じている。通期予想は引き続き未定に。4月の既存店売上高は前年同月比44.4%減と3月の同13.7%減から一段と落ち込んでおり、4-6月期はさらなる収益悪化が想定されるものの、4-6月期の収益ボトムは想定線であり、決算発表が短期的なあく抜け材料につながっている。


レノバ<9519>:912円(-156円)
急落。前日に20年3月期決算を発表、純利益は36.7億円で前期比2.2倍、会社計画33億円を上回る着地に。発電事業、開発事業ともに想定を上回る堅調な推移となった。一方、21年3月期は8億円で同78.2%減と大幅減益の見通し。事業開発報酬の反動減で2ケタ減益は想定されていたとはいえ、25億円程度だった市場コンセンサスとの比較で、減益幅の大きさに失望感が先行しているもよう。


ファンケル<4921>:2880円(+367円)
急騰。前日に20年3月期決算を発表、営業利益は141億円で前期比14.0%増益、従来予想の150億円を下回った。21年3月期見通しは145億円で同2.7%増益の見通し。コンセンサスを30億円近く下回る水準であるが、インバウンド需要減少による影響で化粧品各社全般の業績懸念は足元で急速に強まっていたため、増益計画を評価する動きが優勢となっているもようだ。


任天堂<7974>:43690円(-2410円)
大幅反落。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は3524億円で前期比41.1%増益、会社計画3000億円や3150億円レベルの市場予想を上回った。3 月発売の「あつまれどうぶつの森」の人気化、巣籠もり需要の拡大で、第4四半期の収益が大幅増益になっている。一方、21年3月期は3000億円で同14.9%減益の見通し。3800億円程度の市場予想を大きく下回る水準であり、相対的な好業績持続期待が高かった中、ネガティブに捉えられる。


ワークマン<7564>:6930円(-200円)
大幅に反落。20年3月期(19年4月-20年3月)の営業利益を前期比41.7%増の191.70億円と発表している。プライベート・ブランドや法人向け低価格ワーキングウエアを強化し、利益が拡大した。年間配当は従来予想(36.50円)を上回る50.00円(前期実績73.00円、19年4月1日付で1対2の株式分割実施)とした。21年3月期予想は非開示。決算内容がほぼ市場の予想通りだったため、材料出尽くし感から利益確定売りが出ている。


国際チャート<3956>:298円(+2円)
続伸。21年3月期の営業利益予想を前期比4.0%増の1.20億円と発表している。ナカバヤシ<7987>グループ各社や協力会社とのシナジーの深耕に加え、内製化の推進や新規商材・市場の開発などを図る。年間配当予想は4.00円。20年3月期の営業利益は17.9%増の1.15億円で着地した。年間配当は従来予想(3.00円)を上回る4.00円(前期実績3.00円)に決定しており、好感されているようだ。


マクドナルド<2702>:5370円(+30円)
大幅に3日続伸。4月の既存店売上高が前年同月比6.5%増になったと発表している。前月は0.1%減で、2カ月ぶりにプラスに転換した。客数は18.9%減(前月7.7%減)、客単価は31.4%増(同8.3%増)。店内客席の終日利用中止など新型コロナウイルス感染拡大抑制の取り組みを継続する中、肉厚ビーフを使った「サムライマック」を期間限定で販売している。全店ベースの売上高は6.7%増(同0.5%増)だった。
《ST》

 提供:フィスコ

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