市場ニュース

戻る
 

【注目】前週末1日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

関西みらい <日足> 「株探」多機能チャートより

■関西みらい <7321>  331円 (-35円、-9.6%)

 東証1部の下落率トップ。関西みらいフィナンシャルグループ <7321> が急反落。同社は4月30日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結最終利益を従来予想の125億円→40億円(前の期は684億円)に68.0%下方修正し、減益率が81.7%減→94.2%減に拡大する見通しとなった。

■Jパワー <9513>  1,986円 (-174円、-8.1%)

 Jパワー <9513> が続急落。同社は4月30日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比13.9%増の780億円に伸びたが、21年3月期は前期比4.0%減の750億円に減る見通しとなった。

■豊田通商 <8015>  2,414円 (-174円、-6.7%)

 豊田通商 <8015> が急反落。同社は4月30日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期の連結税引き前利益は前の期比1.9%減の2248億円になった。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

■JR西日本 <9021>  6,220円 (-447円、-6.7%)

 JR西日本 <9021> が急反落。4月30日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算が、売上高1兆5082億円(前期比1.4%減)、営業利益1606億2800万円(同18.4%減)、純利益893億8000万円(同13.0%減)と2ケタ減益となり、特に1-3月は営業損益や最終損益が赤字に転落したことが嫌気された。第3四半期までは堅調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の拡大による利用客の減少や施設の休業などが響いた。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナの影響で合理的な算定が困難であるとして未定としている。

■京王電鉄 <9008>  5,700円 (-400円、-6.6%)

 京王電鉄 <9008> が続急落。同社は4月30日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比11.7%減の346億円に減り、従来予想の413億円を下回り、増益予想から一転して減益で着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

■日本調剤 <3341>  1,678円 (-113円、-6.3%)

 日本調剤 <3341> が急反落。同社は4月30日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比21.9%増の74億円に伸びたが、21年3月期は前期比15.4%減の62.6億円に減る見通しとなった。

■コーセー <4922>  12,630円 (-830円、-6.2%)

 コーセー <4922> が3日続落。4月30日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比24.2%減の409億円になり、21年3月期も前期比55.5%減の182億円に大きく落ち込む見通しとなった。

■北陸電 <9505>  684円 (-42円、-5.8%)

 北陸電力 <9505> が大幅4日続落。同社は4月30日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比3.5倍の232億円に急拡大し、従来予想の200億円を上回って着地。3期連続増収、3期連続増益となった。なお、21年3月期の業績見通しについては配当(10円)以外は開示しなかった。

■トプコン <7732>  842円 (-51円、-5.7%)

 トプコン <7732> が急反落。集計中の20年3月期連結業績について、売上高が1470億円から1390億円(前の期比6.5%減)へ、営業利益が100億円から53億円(同61.0%減)へ、純利益が43億円から10億円(同84.7%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。世界各地で実施されたロックダウンの影響により、事業活動が滞ったことが要因としている。

■東エレク <8035>  21,675円 (-1,265円、-5.5%)

 東京エレクトロン <8035> が4日ぶり急反落、1200円を超える下げとなった。同社が4月30日取引終了後に発表した20年3月期決算は営業利益が前の期比24%減の2372億9200万円だった。半導体メーカーの投資抑制が響き2ケタ減益となった。また、21年3月期予想については新型コロナウイルスの影響を理由に未定としており、目先筋の利益確定売りを誘った。30日の米国株市場で半導体関連株が総じて売り込まれたことも投資家心理を冷やした。

■日経レバ <1570>  14,890円 (-840円、-5.3%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が急落。800円を超える急落で1万5000円台を割り込んだ。同銘柄は日経平均に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家をはじめとした短期資金の商いが活発化する。1日は、後場に入り日経平均が一段安に売り込まれ、これに連動して日経レバも下げ幅を広げた。5連休前で目先筋の手仕舞い売りが下げを加速させた。なお、売買代金は全市場を通じて断トツとなっている。

■三菱UFJ <8306>  415円 (-19.3円、-4.4%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> などメガバンクが安い。ここ戻り歩調にあったが、4月30日の米国株市場でゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が売られたことや、30日取引終了後に発表された三菱UFJの20年3月期業績予想の下方修正などが嫌気され、目先筋の利益確定売りを誘発する展開となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響は金融機関の業績にも色濃く映し出されている。三菱UFJは保有株式の減損処理などが収益を圧迫し、20年3月期の最終利益が5200億円見通しと従来計画の7500億円から大幅な下方修正となった。ほかのメガバンクも減損リスクなどが意識され売りを助長したようだ。

※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均