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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】割安感の強い銘柄を見直す動きが下支えに


大阪6月限ナイトセッション
日経225 19440 +250 (+1.30%)
TOPIX 1430.5 +14.0 (+0.98%)
CME先物 19430 +240
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場はNYダウナスダック、S&P500など主要な株価指数が上昇。企業利益や経済への圧迫は厳しいものの、一部の州での経済再開の動きなど、市場は出口戦略を意識した動きをみせている。アップルやマイクロソフトなど、テクノロジー株の上昇も安心感につながっている。そのほか、サウジアラムコが予定より早く原油生産の削減を開始したことが伝えられており、原油先物相場が続伸したことも材料視された。日経225先物のナイトセッションでは、米国株の流れを受けて一時1万9460円まで上昇している。

 新型コロナウイルスの新たな感染者数について、東京都は26日に72人とおよそ2週間ぶりに100人を切ったと発表。依然予断を許さない状況ではあるが、外出自粛によって一定の効果がみられたとする見方も出やすい。また、世界の機関投資家が企業に従業員を守るように求め始めたと伝えられている。社会課題に向き合う方が長期的な成長につながると株主の考えが変わってきたと伝わっており、長期的な成長を意識した物色に向かう中、割安感の強い銘柄を見直す動きが下支えになりそうだ。

 VIX指数は先週末には13%を超える下落となり、40ポイントを大きく割り込んできている。75日移動平均線が34ポイント辺りに位置しており、これを割り込んでくると、一段の指数低下が意識されてくる。ヘッジファンドのVIX指数先物のショートポジションは3万2000枚程度と低水準であり、VIX指数先物の急激な買い戻しに伴う株安を警戒する必要は低い。

 そのほか、日銀はきょう金融政策決定会合を開く。3月に続く追加の金融緩和策を決めるとみられている。国債を制限なく必要な量を購入する案や、社債などの買い入れ枠を増やす見通しである。追加緩和期待も支援材料になりそうである。今週は祝日を挟むこともあり商いは膨らみづらいだろうが、足元での保ち合いレンジ内での底堅さが意識されそうだ。

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