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【市況】明日の株式相場戦略=半導体株の行方に関心、米インテル決算など注目

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場は、日経平均株価が後場買われ、前日比291円高の1万9429円と高値引けとなった。NYダウ先物の下げ幅が縮小し、「先物絡みの買いが入ったのではないか」(市場関係者)との見方が出ている。ただ、売買代金は1兆8000億円台と薄商い。ゴールデンウィークが近づいているほか、今週末から決算発表が本格化することもあり、様子見姿勢は強まっている様子だ。

 市場の関心を集める原油相場は反発した。WTIの期近物は、荒い値動きとなっているが、夏場以降の期先物は極端な安値とはなっていない。また、足もとでWTIと北海ブレントの価格差が拡大している。WTIは貯蔵施設の問題で極度に売られている面を指摘する声もあり、「原油安を必要以上に不安視する必要はない」(アナリスト)との声も出ている。

 当面の相場は、方向性に欠け個別株物色の色彩が強まっている。そんななか、市場の関心が高いのが半導体株だ。22日のNY市場ではテキサス・インスツルメンツ(TI)の決算が好調だったことから、半導体株が買われた。ただ、きょうの東京市場では東京エレクトロン<8035>は安く、SUMCO<3436>は買われるなど高安まちまちだった。「今晩は米国でインテルの決算があり、その内容を確かめたい」(市場関係者)との見方も出ている。また、明日引け後のアドバンテスト<6857>の決算発表も要注目だ。半導体関連株が全体相場を牽引できるかどうかは、今週末にかけてが正念場となりそうだ。

 今晩は、米4月製造業・サービス業景況感指数(PMI)の発表がある。市場では大幅な悪化が予想されているが、相場には織り込み済みとの見方もある。ただ、注目度の高い指標であり、その結果はマークしておきたい。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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