【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):遠州トラック、スペースマ、ネットマーケ
遠州トラック <日足> 「株探」多機能チャートより
遠州トラック<9057>が急速人気化、一時700円高はストップ高となる4090円に買われ、大幅に上場来高値を更新した。運送・倉庫の中堅で東海や南関東を地盤としている。EC事業で世界的に躍進を果たしているアマゾンとの取引関係が厚く、業績も絶好調で巣ごもり消費関連の一角として人気を加速させている。19年4~12月期営業利益は前年同期比54.6%増の18億2500万円と高水準の伸びを達成した。20年3月期通期は前期比28%増の20億5000万円を計画している。
■スペースマーケット <4487> 693円 +69 円 (+11.1%) 一時ストップ高 本日終値
スペースマーケット<4487>は急反発し一時ストップ高。きょう午前、損害保険ジャパン(東京都新宿区)と共同でスペースシェアの利用で被った損害を被害者が請求できる「スペースシェア専用保険」を開発し、4月から導入したと発表しており、これが材料視されたようだ。この保険では、スペースを貸す人(ホスト)・スペースを借りる人(ゲスト)・シェアリングエコノミーサービス事業者が、サービス利用時または利用後に判明した財物損壊、身体障害による損害やトラブルを解決するための費用が補償される。第三者に対する法律上の賠償責任も対象とすることでシェアリングエコノミーサービスに関わるリスクを総合的に補完することができるとしている。また「LINE」を活用し、簡便に請求手続きを行える付帯サービスを今夏にリリース予定で、これにより保険金請求から損害の確認、支払先口座の登録手続き完了までの期間を従来の2~3週間から最短30分に短縮することが可能になるという。
■ネットマーケティング <6175> 633円 +51 円 (+8.8%) 本日終値
ネットマーケティング<6175>が急反発。22日取引終了後、恋活・婚活マッチングアプリ「Omiai」に「ビデオ通話OK」の相手を検索するためのキーワード機能のアップデートを実施したと発表しており、これが好材料視されたようだ。「Omiai」における自身のキーワードに「ビデオ通話OK」を追加登録することで、相手に自身が“オンラインデート”を希望しているかどうかの意思表示をすることができ、また自身が相手を検索するときにも利用することができるようになった。新型コロナウイルスの感染拡大や顧客ニーズを踏まえ、自宅でできる恋活を形にしたのが今回の機能アップデートの背景だとしている。
■ソフトクリエ <3371> 1,819円 +125 円 (+7.4%) 本日終値
ソフトクリエイトホールディングス<3371>は急反発。22日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が206億円から238億1100万円(前の期比23.0%増)へ、営業利益が20億1000万円から23億7900万円(同26.1%増)へ、純利益が12億円から14億3000万円(同22.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。ECソリューション事業で、ネット通販システム「ecbeing」が需要拡大により想定以上に売り上げが増加したことに加えて、システムインテグレーション事業及び物品販売事業で、Windows10へのリプレイス需要が想定以上に拡大したことなどが要因としている。
■日本電技 <1723> 3,125円 +211 円 (+7.2%) 一時ストップ高 本日終値
日本電技<1723>は一時ストップ高に買われた。22日の取引終了後、集計中の20年3月期業績予想について、売上高を305億円から312億9800万円(前の期比10.6%増)へ、営業利益を39億円から44億2500万円(同39.4%増)へ、純利益を27億3000万円から31億8400万円(同42.7%増)へ上方修正したことが好感された。空調計装関連事業の新設工事の増加に伴う増収効果に加えて、利益率の改善努力も反映された。また業績の上方修正に伴い、従来92円を予定していた期末配当について、17円増の109円とすることもあわせて発表したことも好材料視されている。通期では119円となり、前の期に対しては25円の増配となる予定だ。
■バルクホールディングス <2467> 196円 +12 円 (+6.5%) 本日終値
バルクホールディングス<2467>が急反発。22日取引終了後、子会社バルクがテレワーク導入支援コンサルティングサービスを開始したと発表しており、これを好感する買いが入った。バルクはこれまでの体制構築コンサルティングにおける豊富な実績を活用するとともに、グループ会社及びパートナー企業と緊密に連携することで、テレワークで重要なセキュリティー面の課題を解決する。また、ITや労務面でも強力にサポートするという。新型コロナウイルス感染症への対策などで急増するテレワーク導入企業の取り込みが期待されているようだ。
■クエスト <2332> 967円 +58 円 (+6.4%) 本日終値
クエスト<2332>が急伸。22日の取引終了後、集計中の20年3月期単独業績について、売上高が102億円から103億1400万円(前の期比8.0%増)へ、営業利益が6億8900万円から7億3600万円(同19.9%増)へ上方修正した。売上高が計画を上回ったことが要因。ただ、投資有価証券評価損の計上により、純利益は4億9500万円から3億4200万円(同23.7%減)へ下振れた。
■カイオム <4583> 205円 +9 円 (+4.6%) 本日終値
カイオム・バイオサイエンス<4583>が3日ぶりに反発。同社は22日取引終了後に、開発を進めているがん治療用候補抗体「CBA-1535」に関する特許出願について、日本での特許付与の決定通知を受領したと発表しており、これが材料視されたようだ。「CBA-1535」は3つの抗原結合部位のうち、2つは多くの固形がんに発現がみられるタンパク質5T4に結合し、残りの1つが免疫細胞であるT細胞上のタンパク質CD3に結合するTribody技術を用いて創製されたがん治療用候補抗体。想定される適応疾患として、悪性中皮腫、小細胞肺がん、非小細胞肺がんなどでの開発が期待されており、今回特許付与の決定通知を受領した日本に加え、米国、欧州、中国などで特許出願している。
■GAテクノ <3491> 2,759円 +117 円 (+4.4%) 本日終値
GA technologies<3491>は4日ぶりに反発。きょう午前、グループ会社RENOSY X(東京都港区)が不動産業者間のコミュニケーションをオンライン化できる「2秒でブッカク!」を23日から提供を開始したと発表した。同サービスは、売買物件の物件確認や内覧調整、購入申し込みなどにおける不動産業者間のやり取りをオンライン上で完結できるSaaS型のシステム。これにより、従来の固定電話やFAXによる業務のオンライン化や作業の効率化、作業時間の削減を可能にし、テレワークへの移行を実現するとしている。
■ショクブン <9969> 417円 +16 円 (+4.0%) 本日終値
ショクブン<9969>が続伸。食材宅配の大手で弁当の宅配や献立提案なども行っており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い外出自粛要請が出るなか、商機につながっている。人工知能(AI)を使った配送ナビゲーションなど業務効率化にも取り組んでいる。20年3月期は営業損益段階で1億4300万円と黒字転換を見込んでいることも投資資金の流入を後押ししているもよう。
●ストップ高銘柄
デルタフライ <4598> 1,790円 +300 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
テラプローブ <6627> 615円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
大谷工業 <5939> 6,600円 +1,000 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
アルファクス <3814> 556円 +80 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
など、16銘柄
●ストップ安銘柄
WTI原油 <1671> 585円 -100 円 (-14.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース