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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):メドレックス、オリコン、大興電子

メドレックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ピアズ <7066>  1,460円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 ピアズ<7066>がストップ高。同社はきょう、飲食業・サービス業界向けセルフオーダーシステムを主な商材として導入支援を行う子会社を設立したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。このシステムは、飲食店などに設置したQRコードを読み取ることにより、顧客が自分の携帯電話でオーダーからキャッシュレスによる支払決済までが可能という。飲食・サービス業界が抱える人手不足による経営課題は年々深刻化しているほか、今年に入ってからは新型コロナウイルスの感染拡大を受けた営業時間短縮や自粛などで大きな打撃を受けており、こうした業界に対して同社ではテクノロジー活用による生産性向上や経営改善を提案していくとしている。

■メドレックス <4586>  396円  +80 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値
 メドレックス<4586>がストップ高。22日の取引終了後、国内出願中の「薬剤でコーティングされたマイクロニードルアレイの製造方法」が、特許庁から特許査定を取得したと発表したことが好材料視された。同特許は、同社のマイクロニードル技術の特徴である「自己投与可能かつ確実な投与を実現する」ことに関連した特許の一つ。十分な穿刺(せんし)性を保持したままマイクロニードルアレイに薬物やワクチン抗原を塗着する製法に関するもので、有効期間は34年までとなっている。なお、20年12月業績への影響はないとしている。

■大井電気 <6822>  3,250円  +500 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 大井電気<6822>はストップ高。22日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が248億円から253億円(前の期比12.1%増)へ、営業利益が2億8000万円から5億5000万円(前の期15億7600万円の赤字)へ、純利益が3億3000万円から4億9000万円(同27億7900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。ネットワーク工事保守で電力・キャリア向け通信線路工事や保守が増加したことに加えて、情報通信機器製造販売で期初から取り組んできた材料費、外注費、経費、人件費の効率化や削減などの利益改善策に取り組んだことが奏功したという。

■ショーケース <3909>  529円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ショーケース<3909>が大幅高となっている。同社は22日、顔認証システム「ProTech ID Checker Type S」を5月中にも提供を開始すると発表。決済利用時に不正検知をした際の認証や遊園地、映画館といった娯楽施設や商業施設の入場パス購入時の認証など、ユーザーごとに限定的サービスを提供するソリューションが実現できるとしており、これが材料視されているようだ。「ProTech ID Checker Type S」は、自社で開発・提供するオンライン本人確認/e-KYCシステム「ProTech ID Checker」の新たなシリーズで、操作がより簡易的になった顔認証システム。ユーザー側は運転免許証を手に持ちスマートフォンで1回自撮りをするシンプルな操作で完了し、導入企業側は認証ページに指定タグを追記するだけでスピーディーな手続きで開発にかけるコストや時間をかけず安価にAI(人工知能)と連携した顔認証システムを導入することができるという。

■JFEシステムズ <4832>  3,390円  +500 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 JFEシステムズ<4832>がストップ高。同社はきょう午後2時に20年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比38.3%増の48億300万円(従来予想は40億円)と上振れて着地したほか、期末一括配当を従来計画比20円増額の120円としたことが好感されたようだ。売上高は同12.6%増の479億5300万円(従来予想は480億円)となった。JFEスチール向けを中心とした鉄鋼事業の拡大や、新たに子会社化したアイエイエフコンサルティングなどが寄与した。なお、21年3月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的な算定ができないとして開示しなかった。

■オリコン <4800>  819円  +119 円 (+17.0%)  本日終値
 オリコン<4800>は3日ぶりに反発。22日の取引終了後、未開示としていた20年3月期の連結業績予想について、売上高が41億7200万円(前の期比7.2%増)、営業利益10億9100万円(同23.6%増)になったようだと発表。あわせて従来7億2300万円を予想していた最終利益が7億6500万円(同32.6%増)になったようだと発表した。3月末に撤退した雑誌事業の営業利益が前年同期比で約1700万円減少したことに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により企業からの広告出稿を約600万円失注したものの、顧客満足度(CS)調査事業で商標利用契約、WEBプロモーション、データ販売の各ビジネスが拡大したほか、ニュース配信・PV事業で自社メディアのアクセス増加などを背景に広告収入が伸長したことなどが、売上高・利益を押し上げた。

■大興電子通信 <8023>  785円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 大興電子通信<8023>がストップ高。同社は通信機器販売とシステム開発を手掛け、富士通グループとの連携強化を足場に新規顧客の開拓が進んでおり業績は好調だ。22日取引終了後、20年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来予想の14億円から20億円に大幅上方修正したほか、年間配当も6円から10円に増額しており、これを材料視する買いが集中する格好になっている。

■キャンディル <1446>  474円  +51 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 キャンディル<1446>が大幅続伸。同社は22日、グループのバーンリペアが住宅向けに「抗ウイルス・抗菌」効果のある光触媒コーティング施工体制を強化すると発表。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないなか、需要増などが期待されているようだ。光触媒とは、植物が光合成により酸素を排出するのと同じ仕組みで、光エネルギーを利用して化学反応を起こし有機化合物質を分解する物質。バーンリペアはこれまでも主に施設向けに光触媒コーティング施工を行っているが、特に新築住宅購入者からの同サービスへの関心が高まっているため、今後はより高品質な光触媒コーティングサービス「レコナガード エアリフレッシュ」に切り替え、順次提供体制を強化していくという。

■ザインエレクトロニクス <6769>  894円  +95 円 (+11.9%)  本日終値
 ザインエレクトロニクス<6769>が続急伸。きょう9時に、マスク着用でも顔認証可能なゲート型AI顔認証・体温検知ソリューションの販売を開始すると発表しており、これを好材料視する買いが入った。ゲート型AI顔認証・体温検知ソリューションは、同社グループのキャセイ・トライテックが企画しリリースするもので、非接触、マスク着用でも検温、顔認証ができることが特徴だ。ビル入り口のゲートや改札口に簡単に設置可能で、小規模事業者向けの入退室制御端末として新型コロナウイルス感染拡大予防対策に有効なソリューションという。

■ITbook <1447>  451円  +45 円 (+11.1%)  本日終値
 ITbookホールディングス<1447>、キャリアリンク<6070>などマイナンバー関連株に買いが集まっている。政府は国民に一律10万円の現金を給付する支援策について手続きの概要について発表しているが、そのなかで新型コロナの感染拡大を防ぐため郵便でのやり取りを原則としているが、マイナンバーカードを活用すれば、ネット経由でも申請できるようにするなど簡素化を図っている。今後も有事の国民支援策として、マイナンバーにスポットライトが当たる公算が大きく、これをベースにマイナンバーを活用する形で様々なサービスが創出される可能性も浮上、同関連株に物色の矛先を向けさせる背景となっている。

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