【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ビジョン、メドレー、RPA
ビジョン <日足> 「株探」多機能チャートより
リテールパートナーズ<8167>が急伸しストップ高の970円に買われた。前週末17日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、4月24日付で東証2部から東証1部へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買いが入った。同社は、九州及び中国エリアで店舗を展開する食品スーパー連合。21年2月期連結業績予想は、売上高2283億円(前期比0.2%減)、経常利益48億円(同8.0%減)を見込んでいる。
■カナミックネットワーク <3939> 703円 +90 円 (+14.7%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率6位
カナミックネットワーク<3939>が3連騰。17日の取引終了後、医療・介護・保育事業者における衛生用品の不足解消を目的としたピアラ<7044>のプロジェクト「#SAVE YOUR LIFE」への販売協力を開始したと発表しており、これが好感された。同プロジェクトは、新型コロナウイルスの蔓延で不足する衛生用品などを適切な価格で多くの消費者や医療機関などに届けることを目的としたもの。第1弾として、ハンドクリーンジェル「#SAVE YOUR LIFE 75」(エタノール75%)を5月初旬より公式オンラインサイトを通じて販売開始するという。カナミックNでは、ピアラ社と連携し、特別価格で衛生用品を届けられるよう、医療・介護・保育業者様向けのサイトをオープンするとしている。
■ビジョン <9416> 824円 +69 円 (+9.1%) 本日終値
ビジョン<9416>が大幅続伸。この日、電話代行サービス「tele receptionist<テレレ>」の提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。同サービスは、オフィスにかかってくるさまざまな電話を、顧客の代わりにビジョンが対応し、受電した内容を顧客指定のSNSやメールへ連絡するサービス。テレワークなどを導入している企業で、留守番電話設定だけでは安心してテレワークを行うことができないといったニーズや、営業活動などでオフィスを不在にする場合、かかってきた電話を取りこぼしたくないというニーズに対応するという。
■アークス <9948> 2,090円 +133 円 (+6.8%) 本日終値
17日に決算を発表。「今期経常は8%増益へ」が好感された。
アークス <9948> が4月17日大引け後(16:30)に決算を発表。20年2月期の連結経常利益は前の期比16.2%減の137億円になったが、21年2月期は前期比7.7%増の148億円に伸びる見通しとなった。
⇒⇒アークスの詳しい業績推移表を見る
■メドレー <4480> 3,305円 +205 円 (+6.6%) 本日終値
メドレー<4480>が3連騰。オンライン診療関連銘柄として人気が高まっているが、17日に新たな事業としてオンライン服薬指導支援システムを9月に開始すると発表しており、これが好材料視された。同事業は、全国約5万9000件の調剤薬局施設を対象に、患者に向けたオンラインでの服薬指導を可能とするためのシステムを提供するというもの。同システムの活用により、顧客調剤薬局は、オンライン診療を行った医療機関から発行された処方箋情報をFAXなどの方法で受け取ったうえ、患者からオンライン服薬指導の予約を受け付け、ビデオ面談の形式による服薬指導を実施し、処方薬の代金決済までを一気通貫で行うという。なお、20年12月期業績への影響は現在精査中としている。
■RPAホールディングス <6572> 651円 +35 円 (+5.7%) 本日終値
RPAホールディングス<6572>が後場一段高となり、前週末と比べて一時12%高となった。同社はきょう、グループのオープンアソシエイツがネオキャリア(東京都新宿区)と共同で開発した「jinjer RPA powered by RoboRobo」を、ネオキャリアの人事向けSaaS型プラットフォームサービス「jinjer(ジンジャー)」勤怠のユーザー向けに本格提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。これは、jinjer勤怠をより使いやすくするためのもので、勤怠システムとRPAとの連携サービスは業界初。具体的には、シフト回数集計ダウンロードや月次スケジュール表一括ダウンロード、従業員(予実)一括ダウンロード、汎用データダウンロードの4つのダウンロード自動化サービスを提供する。
■共英製鋼 <5440> 1,322円 +57 円 (+4.5%) 本日終値
共英製鋼 <5440> が全般下げ相場のなか逆行高。同社は17日取引終了後に20年3月期の業績予想の上方修正を発表、営業利益段階で従来予想の185億円から190億円に増額したほか、年間配当を60円から15円増額し75円としており、これを材料視する買いが集中した。配当利回りは6%近くに達し、PER4倍台でPBR0.4倍前後と株価指標面で極めて割安感が強いことも買いを後押しする形となっている。
■ベクトル <6058> 832円 +30 円 (+3.7%) 本日終値
ベクトル <6058> が高い。株価はきょうで6連騰となった。同社はネット媒体を活用したPR会社大手で足もとの業績は好調に推移している。17日取引終了後に20年2月期業績予想の上方修正を発表、営業利益段階で従来予想の32億3000万円から33億2400万円(前期比16.3%増)に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金の流入が加速した。
■レック <7874> 1,196円 +43 円 (+3.7%) 本日終値
レック<7874>が大幅高で3日続伸。前週末17日の取引終了後、20日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により、発行済み株数の4.00%にあたる145万株を上限とする自社株を4月17日終値の1株1153円で取得すると発表しており、これが好感された。なお、取得結果はまだ発表されていない。
■KOA <6999> 900円 +29 円 (+3.3%) 本日終値
KOA<6999>は反発。前週末17日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が495億5000万円から500億2000万円(前の期比10.5%減)へ、営業利益が10億9000万円から14億6500万円(同74.2%減)へ、純利益が7億6000万円から10億7700万円(同5.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大により中国(既に稼働を再開済み)とマレーシアに所在する生産拠点の休業を行った影響があるものの、日本、欧州、アジア地域における販売が好調だったこととや、為替レートが想定より円安で推移したことことが要因という。また、コスト抑止が進んだことも寄与した。
株探ニュース