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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):シャープ、レーザーテク、ソフトバンク

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イオンモール <8905>  1,267円  +39 円 (+3.2%)  本日終値
 イオンモール<8905>が4日ぶりに反発。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価の「1」を継続した。目標株価は1800円(従来2000円)とした。21年2月期は新型肺炎の影響で上半期を中心に大幅減益を予想しているが、その影響は徐々に収束に向かうとの前提から下半期以降は利益回復に転じ、22年2月期以降は従来からの海外を中心とした成長軌道に回帰すると予想している。具体的には、21年2月期の連結営業利益を従来予想の539億円から449億円に引き下げたが、22年2月期は同665億円、23年2月期は同716億円を予想している。

■シャープ <6753>  1,185円  +32 円 (+2.8%)  本日終値
 シャープ<6753>が続伸。この日午後、「SHARP COCORO LIFE」のECサイトで、個人向けにマスクの販売を開始すると発表しており、これが好感された。同社は日本政府からの要請を受け、三重工場(三重県多気町)のクリーンルームにおけるマスクの生産を開始し、3月31日には日本政府向けに出荷を開始したが、4月21日から個人向け販売を開始することになったという。当初は1日3000箱(15万枚)からスタートし、今後の生産能力の増強に伴い1日1万箱(50万枚/日)の販売を目指すとしている。

■ユーザベース <3966>  2,030円  +44 円 (+2.2%)  本日終値
 ユーザベース<3966>が反発。前週末17日の取引終了後、20年12月期に特別利益を計上すると発表しており、これが好感された。持ち分法適用会社ミーミルの株式を追加取得したことに伴い、従来から保有する持ち分を追加取得の時価で再評価することによる評価差益(段階取得にかかる差益)1億400万円を特別利益に計上する。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■レーザーテック <6920>  6,200円  +130 円 (+2.1%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が5連騰、きょうの高値まで5営業日で20%以上の上昇をみせ上場来高値を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念は拭えないものの、米国では感染拡大ペースがピーク越えしたとの観測も出るなか、アフターコロナ(コロナ終息後の世界)をにらみ成長トレンドを維持できるセクターとして半導体関連に注目する声が強まっている。次世代通信機企画「5G」の商用本格化に加え、テレワーク市場の拡大で通信分野に使う半導体需要が伸びるとの見方だ。そうしたなか、半導体製造プロセスにおいて従来型から変化が生じており、現在はEUV(極端紫外線)技術を活用した露光装置の市場が急速に立ち上がっている。同社はEUV向けマスクブランクス検査装置で競合他社が存在しないほど圧倒的な商品シェアを持っている。これを評価する形で改めて中長期資金が同社株を買い直す動きをみせている。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,790円  +55 円 (+1.2%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が全体下げ相場のなかで3日続伸と強さを発揮。香港や米国株市場などで同社が保有するアリババ集団の株価が戻り歩調を強めており、直近こそ上昇一服となったものの株式含み資産の拡大が空売り買い戻しを誘発する背景にある。ソフトバンクGの信用取組は買い残が大幅減少する一方で売り残が大幅に増加しており、信用倍率は0.9倍と売り長に変わっている。きょうは全上場企業のなかで売買代金も断トツで個人投資家の注目度の高さをうかがわせる。

■NEXT 原油ブル <2038>  302円  -20 円 (-6.2%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>が反落。原油価格に連動するETNでボラティリティの高さが特徴となっており、短期志向の個人投資家資金の流入が活発だ。ここ原油市況が下落基調にあり、底値圏での推移が続いている。WTI原油先物価格は前週末終値ベースで1ドル60セント安の1バレル=18ドル27セントまで水準を切り下げたが、これを受けて原油ブルも下値を探る展開となった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,635円  -121 円 (-1.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響で、米国をはじめ世界的に新車販売台数の急激な落ち込みが確認されており、自動車セクターの収益への影響が懸念されている。足もとでは外国為替市場で1ドル=107円60銭台の推移と円高方向に振れていることも輸出採算悪化の思惑から株価にマイナスに働いている。

■デルタフライ <4598>  1,445円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 Delta-Fly Pharma<4598>はストップ高。抗がん剤候補化合物「DFP-14323」に関して、第3相臨床試験に移行する見通しになったと発表しており、これが好感された。DFP-14323に関しては現在、登録した全症例の病勢コントロール率に基づく効果判定作業の途中だが、第3相臨床試験試験への効果判定基準である87%%以上を確認したことで移行する見通しになったという。なお、第3相臨床試験は、非小細胞肺がんの患者を対象に行われる予定で、中国の製薬会社と共同で取り組む予定としている。

■INCLUSIVE <7078>  1,498円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値
 17日に発表した「地域情報サイト運営会社を買収」が買い材料。
 地域情報サイト「枚方つーしん」を運営するmorondoの全株式を取得し子会社化する。

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