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【市況】【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株先物上昇やアジア株堅調で1ヵ月ぶり高値 (4月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19150.30
高値  19705.99(14:50)
安値  19093.12(09:00)
大引け 19638.81(前日比 +595.41 、 +3.13% )

売買高  13億0689万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆2679億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反発、1万9000円台後半と1ヵ月ぶり高値圏に
 2.朝高後に米株先物を横目に上げ足加速、堅調なアジア株も後押し
 3.中国貿易統計発表を受け過度な不安心理後退、先物に買い戻し誘発
 4.小売セクターなど買われ、業種別では33業種中31業種が上昇
 5.値上がり銘柄数は全体の76%占めるも売買代金は盛り上がらず

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前営業日比328ドル安と3日ぶりに反落した。本格化する企業決算を控え、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を懸念した売りが優勢となった。

 東京市場では、前日とは打って変わって主力株はじめ広範囲に買い戻され日経平均株価は約1ヵ月ぶりの高値圏に浮上、一時は1万9700円台まで買われた。

 14日の東京市場は、朝方から買い優勢で始まったが、その後も日経平均は次第に上昇を加速させる展開をみせた。前日の米株市場でNYダウは反落したものの、ナスダック総合指数は続伸歩調を継続し、半導体などハイテク株が比較的強い動きをみせていたことや、取引時間中は米株価指数先物が上昇し、アジア株市場も総じて堅調な値動きをみせていたことなどが投資マインドの改善につながった。発表された中国の貿易統計も過度な不安を後退させ、海外ヘッジファンドによる先物への買い戻しを誘発し、上げ足を助長、日経平均は一時650円を超える上昇をみせた。業種別では33業種中31業種が上昇、小売セクターが買い戻され、東証1部の値上がり銘柄数は全体の76%を占めたが、売買代金は2兆2000億円台にとどまり盛り上がりを欠いている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が高く、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>なども上昇。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株も買いを集めた。村田製作所<6981>、TDK<6762>など電子部品株も値を上げた。ツナググループ・ホールディングス<6551>が急騰、ハイパー<3054>、コスモス薬品<3349>なども大幅高となった。
 半面、島津製作所<7701>が値を下げ、神戸物産<3038>も冴えない。シキボウ<3109>が大きく利食われたほか、日本国土開発<1887>も大幅安となった。ウェーブロックホールディングス<7940>、フジ<8278>なども値を下げている。ダイトウボウ<3202>が売りに押され、熊谷組<1861>、大成建設<1801>など大手建設株も軟調。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、ファミマ <8028> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約210円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は清水建 <1803> 、キヤノン <7751> 、大林組 <1802> 、大成建 <1801> 、高島屋 <8233> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約3円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は空運業、建設業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)小売業、(2)海運業、(3)サービス業、(4)輸送用機器、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)その他金融業、(3)鉱業、(4)石油石炭製品、(5)保険業。

■個別材料株

△大戸屋HD <2705> [JQ]
 筆頭株主・コロワイドが「経営陣刷新の株主提案へ」と伝わる。
△コスモス薬品 <3349>
 第3四半期の増収増益と1→2の株式分割を好感。
△ATAO <3550> [東証M]
 20年2月期は連続で営業最高益を更新。
△ALBERT <3906> [東証M]
 厚労省のクラスター対策班に人的支援を開始。
△東名 <4439> [東証M]
 今期初配当実施と上期業績拡大を好感。
△ヴィッツ <4440> [東証M]
 上期経常が28%増益で着地・12-2月期も62%増益。
△Sansan <4443> [東証M]
 新サービス「オンライン名刺/オンライン名刺交換」を6月リリース。
△サイバーS <4493> [東証M]
 「攻撃遮断くん」の累計導入数が1万2000サイトを突破。
△旭化学 <7928> [JQ]
 上期営業利益は通期予想を上振れて着地。
△アバンティア <8904>
 40万株を上限とする自社株買いを発表。

▼日本国土開発 <1887>
 6-2月期(3Q累計)経常が35%減益で着地・12-2月期も48%減益。
▼サインポスト <3996>
 今期最終は赤字拡大へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ぴあ <4337> 、(2)ツナグGHD <6551> 、(3)ハイパー <3054> 、(4)イーソル <4420> 、(5)コスモス薬品 <3349> 、(6)UT <2146> 、(7)ランド <8918> 、(8)アバンティア <8904> 、(9)PRTIME <3922> 、(10)日総工産 <6569> 。
 値下がり率上位10傑は(1)サインポスト <3996> 、(2)シキボウ <3109> 、(3)ナイス <8089> 、(4)日本国土開発 <1887> 、(5)四電工 <1939> 、(6)オンリー <3376> 、(7)Jディスプレ <6740> 、(8)ウェーブHD <7940> 、(9)Sサイエンス <5721> 、(10)フジ <8278> 。

【大引け】

 日経平均は前日比595.41円(3.13%)高の1万9638.81円。TOPIXは前日比27.60(1.96%)高の1433.51。出来高は概算で13億0689万株。東証1部の値上がり銘柄数は1649、値下がり銘柄数は465となった。日経ジャスダック平均は3054.43円(43.68円高)。

[2020年4月14日]


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