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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):木村工機、ウェーブHD、エーアイ

木村工機 <日足> 「株探」多機能チャートより
■木村工機 <6231>  2,956円  +500 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 木村工機 <6231> [東証2]がストップ高。10日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の13.7億円→18.5億円に34.5%上方修正。従来の7.0%減益予想から一転して25.2%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。産業用空調で高品質な空気環境へのニーズが高まる中、高効率・高性能な空冷ヒートポンプ製品の販売が想定より伸びたことが収益を押し上げた。

■ウェーブHD <7940>  623円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ウェーブロックホールディングス<7940>が急伸。午前11時ごろ、子会社イノベックが、新型コロナウイルス感染症への対策として、透明ビニールカーテン「タフニール」の販売体制を強化したと発表しており、これが好感された。イノベックスは、プラスチックシート・フィルムや合成繊維製網製品などさまざまなマテリアルの取り扱いや販売を行う企業。今回、薬局や医療関連施設、コンビニエンスストアやスーパーなど対面接客を行う業種向けの感染防止を目的に、飛沫感染防止のために「タフニール」の販売を強化するとしている。

■エーアイ <4388>  1,486円  +224 円 (+17.8%)  本日終値
 エーアイ <4388> [東証M]が急騰。10日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.2億円→2.7億円に24.1%上方修正。増益率が8.9%増→35.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。音声合成事業で法人向け製品の販売が想定以上に好調だったことが寄与。一般消費者向けの苦戦をカバーした。受託開発で業務委託費や外注費を抑制したことも利益を押し上げた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の6円→7円(前の期は8円)に増額修正したことも評価材料となった。

■キーウェア <3799>  672円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 キーウェアソリューションズ<3799>に物色人気集中。同社は総合システム開発会社で、金融や通信向けを強みとするほか医療関連分野でも実績が高い。院内感染対策システムや検査システムなど医療ICTに絡み自社製品を提供、院内感染による新型コロナウイルスのアウトブレイクに対する懸念が高まるなか、関連銘柄として投資資金の買いを呼び込んだ。

■ファイズHD <9325>  1,022円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 ファイズホールディングス<9325>は5日ぶり急反騰。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため政府主導で外出自粛の動きが強まっている。巣ごもり消費が喚起される環境下、EC事業者の存在がクローズアップされている。米国株市場ではアマゾン・ドット・コムが生活必需品を消費者の手元に届ける重要なインフラに相当するとして評価が高まり、株価は戻り高値圏で強調展開を続けている。日本でもアマゾンの存在は大きいが、配送や庫内作業などEC事業者向け荷物取り扱いを手掛けるファイズHDは、アマゾンを最大顧客としていることで、同関連株として波状的な投資資金の流入が続いている。

■クロスキャット <2307>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 クロスキャット<2307>が続急騰、きょうで6日続伸となり気配値のまま4ケタ大台を突破しストップ高の1041円に買われた。銀行・保険など金融機関やクレジット会社向け大規模案件で実績の高いシステム開発会社で、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資の加速で今後商機が高まるほか、新型コロナウイルス問題によりクローズアップされた非常時における現金給付などでマイナンバー活用が進むと予想され同社のビジネスチャンスにつながるとみられている。

■アジアGHD <1783>  43円  +6 円 (+16.2%)  本日終値
 アジアゲートホールディングス<1783>が急反発。前週末10日の取引終了後、不動産コンサルティング事業などを手掛けるNSアセットマネジメント(東京都港区)及びその子会社が運営する事業を譲り受けることで基本合意したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の事業譲受は、リアルエステート事業の新たな成長を促すのが狙いで、NSグループが運営する不動産コンサルティング事業及び不動産売買仲介事業、保険代理店事業を譲り受けるという。譲受価額は今後決定する予定で、アジアGHDは新たに不動産コンサルティング事業を展開する100%出資の新設子会社「AGNSアセットマネジメント」を設立する。

■コスモ・バイオ <3386>  1,085円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 コスモ・バイオ<3386>が急騰。研究用試薬を主力とするバイオ関連商社で研究用機器なども扱う。そのなか、新型コロナウイルスのテストキットや研究用抗体、コロナウイルス検出用プローブ取り扱いなどで思惑買いを呼んでいる。19年12月期は営業利益段階で前の期比24%増益と好調、20年12月期も増益基調に変化はない。株主還元にも厚く、今期は前期実績に4円増配の18円を計画している。

■トビラシステムズ <4441>  1,808円  +228 円 (+14.4%)  本日終値
 トビラシステムズ<4441>が急反発。10日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、4月27日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買われた。同社はスマートフォン向けなどに迷惑情報フィルタシステムを開発・販売している。20年10月期単独業績予想は、売上高12億2700万円(前期比25.0%増)、経常利益4億4900万円(同14.4%増)を見込む。同時に、48万7600株の予定で立会外分売を実施すると発表した。分売実施予定期間は4月20日から24日で、分売値段は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定。買付申込数量の限度は顧客1人につき200株(売買単位100株)で、東証1部への市場変更における形式要件を充足するために行うとしている。

■黒谷 <3168>  420円  +34 円 (+8.8%)  本日終値
 黒谷<3168>が大幅続伸。10日取引終了後、20年8月期上期(19年9月~20年2月)の連結決算を発表。経常損益が3億6800万円の黒字(前年同期は2億6100万円の赤字)となり、従来予想の7000万円の黒字を大幅に上回って着地したことが好感された。銅市況が期初から緩やかに上昇したことに加え、在庫管理の強化が奏功し安定した仕入れ価格を維持できたことで、想定より利益率が大きく改善した。上期実績が通期計画の3億4800万円をすでに上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 メドレックス <4586>  280円  +80 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値
 窪田製薬HD <4596>  233円  +50 円 (+27.3%) ストップ高   本日終値
 第一商品 <8746>  241円  +50 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 松屋アールアンドディ <7317>  1,640円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 ベガコーポレーション <3542>  625円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 など、25銘柄

●ストップ安銘柄
 北興化学工業 <4992>  547円  -100 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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