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【市況】東京株式(大引け)=152円高と反発、後場に上昇基調強まる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場で日経平均株価は反発。前場は軟調に推移したが、後場に入り上昇基調を強めた。

 大引けの日経平均株価は前日比152円73銭高の1万9498円50銭。東証1部の売買高概算は13億7022万株。売買代金概算は2兆1945億6000万円となった。値上がり銘柄数は1511と全体の70%、値下がり銘柄数は608、変わらずは50銘柄だった。

 9日の米株式市場では、NYダウが前日比285ドル高。米連邦準備理事会(FRB)は一般企業に対する融資など2兆3000億ドルの緊急資金供給策を発表したことが好感された。これを受けた、東京市場では寄り付きは、買い優勢で1万9500円をつけスタートした。ただ、その後は値を下げ、前場はマイナス圏で取引を終えた。後場に入ると、日銀ETF買いへの期待もあり日経平均株価はプラス圏に浮上した。今晩は米国を含む主要海外市場がグッド・フライデーで休場となることもあり、やや様子見気分も強まった。

 個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>が高く、任天堂<7974>や富士フイルムホールディングス<4901>も値を上げた。FRBの資金供給策による金融市場安定化への期待から三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が高い。村田製作所<6981>やTDK<6762>もしっかり。

 半面、ソニー<6758>やトヨタ自動車<7203>が安く、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体株も値を下げた。エムスリー<2413>や花王<4452>も軟調。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国で構成する「OPECプラス」での減産量は期待に達せず、原油価格が下落するなか国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>などエネルギー株が値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

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