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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本KFC、ディップ、出前館

日本KFC <日足> 「株探」多機能チャートより
■九州FG <7180>  439円  +48 円 (+12.3%)  本日終値
 九州フィナンシャルグループ<7180>が4連騰。東京証券取引所が7日、TOPIX浮動株比率の定期見直し結果を発表した。4月30日から適用される今回の変更では、73銘柄について調整係数の適用を解除し、68銘柄の浮動株比率を変更する。これを受けて、SMBC日興証券では、TOPIX連動ファンドから予想される売買のインパクトについて試算を行い、同社やJMホールディングス<3539>、長谷川香料<4958>などに会員パクトが予想されるとしており、これが材料視されたようだ。

■日本KFC <9873>  2,650円  +217 円 (+8.9%)  本日終値
 日本KFCホールディングス<9873>が大幅続伸。7日の取引終了後に発表した3月度の月次情報で、既存店売上高が前年同月比8.2%増と16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同3.2%増、客単価が同4.9%増といずれも伸長した。

■ディップ <2379>  1,843円  +128 円 (+7.5%)  本日終値
 ディップ <2379>が3日続伸。1500円近辺をターニングポイントに底入れの動きを強めている。同社が7日取引終了後に発表した20年2月期決算は営業利益が前の期比11.9%増の143億5600万円と2ケタ増益を達成した。また、年間配当は3円増額の56円(前の期実績は50円)としたことも好感されている。なお、今期業績予想については非開示としている。

■出前館 <2484>  1,159円  +79 円 (+7.3%)  本日終値
 出前館<2484>が急反発、年初来高値を更新した。安倍晋三首相が7日、東京都など7都道府県を対象に緊急事態宣言を発令したことを受けて、一層の外出自粛で出前の需要が増えるとの思惑が働いているようだ。同社が6日に発表した3月度の経営指標でもオーダー数が前年同月比21%増となっており、出前数の増加を裏付けている。また、「銀のさら」などを展開するライドオンエクスプレスホールディングス<6082>も高い。

■神戸物産 <3038>  4,815円  +315 円 (+7.0%)  本日終値
 神戸物産<3038>が大幅に5日続伸し、最高値を更新。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は2900円から5100円に引き上げた。新型コロナウイルスの影響を受け、業務スーパー事業は好調。学校休校や外出自粛、在宅勤務などの影響や買いだめ需要が発生しており、麺類や冷凍食品などの販売も伸びている。同社が展開する外食事業は苦戦が予想されるが、業務スーパー事業がその不振をカバーするとみている。同証券では20年10月期の連結営業利益を会社予想203億円に対して、前期比17%増の226億円と予想。21年10月期の同利益は250億円を見込んでいる。

■チェンジ <3962>  2,870円  +159 円 (+5.9%)  本日終値
 チェンジ<3962>は後場急伸。正午ごろ、在宅勤務に迅速に移行しなければならない企業向けに「在宅勤務立ち上げ統合パッケージ」の提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。同サービスは、大企業向けのテレワーク導入で培った実績をもとに、社会保険労務士事務所と連携し、助成金申請からルールの策定までを支援するほか、社内のコミュニケーションインフラの刷新・最新化や、人材育成までの踏み込んだサービスを提供するというもの。7日に発令された緊急事態宣言に伴い、インフラが整っていないが在宅勤務を早期に実現しなければならない企業向けの支援が必要であるとして、サービス提供を開始するという。なお、現時点では業績に与える影響は軽微としている。

■綜合警備保障 <2331>  5,290円  +210 円 (+4.1%)  本日終値
 ALSOK<2331>が3日続伸。7日の取引終了後、介護事業や食品検査事業を展開するらいふホールディングス(東京都品川区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回のらいふHDの子会社化は、介護事業の強化や食品検査事業の成長を見込んだもの。取得価額は非開示としており、4月30日付で株式を取得する予定としている。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■エフピコ <7947>  7,880円  +290 円 (+3.8%)  本日終値
 エフピコ<7947>は連日で上場来高値を更新した。3月17日に付けた5810円を底に急速に切り返しに転じ、現在は8000円を射程に捉えている。ここ新型コロナ感染拡大による外出自粛で、デリバリー需要が増加するとの期待感から出前館<2484>をはじめデリバリー関連株に注目が集まっているが、それにともない食品容器の需要も高まるとの思惑でエフピコに物色の矛先が向いているようだ。そのほか関連銘柄としては、中央化学<7895>がきょうはストップ高まで買われている。

■オムロン <6645>  5,840円  +150 円 (+2.6%)  本日終値
 オムロン<6645>が4日続伸と上値指向を強めている。株価は25日移動平均線を足場に弾みつく形で上昇、3月3日以来となる6000円大台復帰も視野に入れつつある。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に体温計の売れ行きが加速しており、品切れ状態となる店舗が相次いでいる。そのなか、体温計メーカーが増産に動いていることが一部メディアで報じられており、国内トップシェアを誇る同社株に物色の矛先が向かっている。

■アドヴァン <7463>  1,053円  +25 円 (+2.4%)  本日終値
 アドヴァン<7463>が3日続伸。7日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算が、売上高211億1400万円(前の期比5.3%増)、営業利益52億5300万円(同7.7%増)、最終利益50億4400万円(同7.6%増)となり、従来予想の最終利益35億円を大きく上回って着地したことが好感された。首都圏の再開発案件やインフラ整備関連などを中心に建設需要が底堅く推移し、建材販売が堅調に推移した。また、経費の見直しやシステムへの継続的な投資による効率化に取り組んだことや、最近の為替・金利情勢からデリバティブ評価益を営業外収益に計上したことも寄与した。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルルの影響で合理的な業績予想の判断が困難であるとして未定としている。

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