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【注目】前週末3日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

インソース <日足> 「株探」多機能チャートより

■インソース <6200>  1,604円 (-419円、-20.7%)

 東証1部の下落率トップ。インソース <6200> が大幅に3日続落。株価は一時、2日に比べ24%超安に売られた。同社は2日取引終了後、第2四半期(19年10月-20年3月)累計の業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は30億7000万円から29億1000万円(前年同期比13.9%増)に見直したほか、営業利益は6億2000万円から6億500万円(同6.7%増)、純利益は4億円から3億9000万円(同4.8%増)に修正した。 新型コロナウイルスの感染拡大による研修の延期や中止が響いた。20年9月通期の業績は、新型コロナの影響による今後の状況は不明確として従来予想を据え置いた。4月の新入社員研修は対面型に延期・中止が発生する一方、オンライン型の申し込みは増加しているという。

■鳥貴族 <3193>  1,204円 (-210円、-14.9%)

 東証1部の下落率4位。鳥貴族 <3193> が14%超の下げで3日続落、串カツ田中ホールディングス <3547> も急落し7日続落、ともに年初来安値を更新している。2日取引終了後、両社はそれぞれ直営店舗の臨時休業を発表しており、これが3日の大幅下落につながったようだ。また、3日の朝には一家ダイニングプロジェクト <9266> も飲食事業店舗の臨時休業を発表し、上場来安値に売られた。また、3日はヴィア・ホールディングス <7918> やヨシックス <3221> 、コロワイド <7616> なども安く、居酒屋関連の銘柄は軒並み売られる展開となった。新型コロナウイルス感染拡大の収束が見通せないなか、飲食関連銘柄の苦境は続きそうだ。

■ラウンドワン <4680>  544円 (-72円、-11.7%)

 東証1部の下落率8位。ラウンドワン <4680> が続急落。3日午後0時30分ごろ、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全103店舗を4月4日から10日まで臨時休業すると発表しており、業績への影響を懸念した売りが出ているようだ。なお、業績への影響は、開示すべき事項が生じた場合は改めて開示を行うとしている。

■キユーピー <2809>  1,910円 (-199円、-9.4%)

 キユーピー <2809> が急反落。2日大引け後、20年11月期の連結経常利益を従来予想の325億円から305億円(前期は332億円)へ下方修正すると発表しており、これを嫌気する売りが向かった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、外出を控える傾向が顕著になることから、国内業務用向けの販売が大幅に減少する見込み。中国では既に業務用向け商品の出荷に影響が生じているという。なお、同時に発表した第1四半期(19年12月-20年2月)の経常利益は前年同期比17.5%減の52億8600万円だった。

■SANKYO <6417>  2,787円 (-268円、-8.8%)

 SANKYO <6417> が大幅に5日続落。同社は2日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益は前の期比43.2%減の121億円(従来予想は160億円)になったようだと発表した。売上高は同11.9%減の780億円(従来予想は990億円)に下方修正。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一部のパチンコ店が新台入れ替えの時期を遅らせるなどの動きがあるほか、近年続いている販売の多品種小ロット化傾向もあり、パチンコ機やパチスロ機の販売台数が当初計画を下回る見通しになったとしている。一方、子会社の事業の一部を譲渡したことに伴う特別利益の計上で、純利益予想は同2.9%減の130億円(従来予想は110億円)に引き上げた。

■ABCマート <2670>  4,675円 (-435円、-8.5%)

 エービーシー・マート <2670> が5日続落。2日の取引終了後に発表した3月度概況で、既存店売上高が前年同月比29.9%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。前年と比べて土曜日が1日少なかったことに加えて、新型コロナウイルスの影響で都心部を中心に集客が大きく落ち込んだ。また、120店舗が一時休業し、単日で最大472店舗が営業時間の短縮を行ったことも響いた。なお、全店売上高は同31.1%減だった。

■ライトオン <7445>  437円 (-40円、-8.4%)

 ライトオン <7445> が5日続落。2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比39.1%減と大幅に落ち込み、10ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。新型コロナウイルスの影響で集客が著しく減少したことが要因としている。なお、全社売上高は同40.1%減だった。

■ナルミヤ <9275>  498円 (-45円、-8.3%)

 ナルミヤ・インターナショナル <9275> が大幅に3日続落。同社が2日、3月既存店売上高は前年同月比34.2%減と発表したことが売り材料視された。

■ナノキャリア <4571>  204円 (-17円、-7.7%)

 ナノキャリア <4571> [東証M]が3日続落。2日の取引終了後、集計中の20年3月期の連結業績予想について、最終損益が14億5000万円の赤字から20億4700万円の赤字(前期18億800万円の赤字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。為替差損の計上や投資有価証券評価損などの計上が要因という。なお、営業損益は15億2000万円の赤字から11億4300万円の赤字(同18億200万円の赤字)へ上振れて着地した。臨床開発費の減少が寄与したという。

■五洋イン <7519>  121円 (-9円、-6.9%)

 五洋インテックス <7519> [JQ]が7日続落。同社が2日、HDD SINGAPOREを割当先とする総額9996万円の第三者割当増資を行うと発表したことが売り材料視された。

■ナガイレーベ <7447>  2,235円 (-144円、-6.1%)

 ナガイレーベン <7447> が5日続落。同社は2日大引け後に決算を発表。20年8月期第2四半期累計(19年9月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比2.3%減の17.9億円となったが、従来の6.7%増益予想から一転して減益で着地したことが売り材料視された。

■三越伊勢丹 <3099>  545円 (-29円、-5.1%)

 三越伊勢丹ホールディングス <3099> が5日続落。SMBC日興証券は2日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は970円から710円に見直した。新型コロナウイルスによる影響の長期化を想定し、同証券では業績予想を減額修正している。百貨店の販管費はほぼ固定費で、売り上げ急減による粗利益減少に対する打ち手は限られており業績は厳しいと指摘。リーマン・ショック時よりダメージは深いとみている。20年3月期の連結営業利益は従来予想200億円から156億円(会社予想200億円)に減額した。21年3月期の同利益は244億円から7億円に見直しているが赤字転落のリスクもあるとみている。

■クエスト <2332>  842円 (-43円、-4.9%)

 クエスト <2332> [JQ]が大幅安で3日続落。2日の取引終了後、20年3月期決算で、投資有価証券評価損2億7300万円を特別損失として計上すると発表したことが嫌気されている。なお、20年3月期業績推定については、現在精査中としている。

■Uアローズ <7606>  1,465円 (-74円、-4.8%)

 ユナイテッドアローズ <7606> が3日続落。2日の取引終了後に発表した3月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比24.2%減となり、2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業時間の短縮や、都内店舗を中心とする最終週の週末の営業自粛などにより、小売り売り上げが大きく落ち込んだ。また、前年に比べて休日が1日少なかったことも響いた。なお、全社売上高は同25.3%減だった。

■不二越 <6474>  2,535円 (-64円、-2.5%)

 不二越 <6474> が5日続落。同社は2日大引け後に決算を発表。20年11月期第1四半期(19年12月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比37.3%減の19.2億円に落ち込み、12-5月期(上期)計画の52億円に対する進捗率は36.9%にとどまり、5年平均の47.5%も下回った。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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