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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

神栄 <日足> 「株探」多機能チャートより

■神栄 <3004>  479円 (-54円、-10.1%)

 東証1部の下落率10位。神栄 <3004> が続急落。1日、東証が指定替えに係る猶予期間入り(時価総額)銘柄に指定したことが売り材料視された。

■フイルコン <5942>  441円 (-45円、-9.3%)

 日本フイルコン <5942> が急反落。1日、20年11月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は258億円から250億円(前期比1.2%増)に修正したほか、営業利益は10億円から5億5000万円(同12.3%減)、純利益は8億円の黒字から5億5000万円の黒字(前期は4億4500万円の赤字)に見直した。国内外の景気減速や 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、得意先が操業停止を余儀なくされ受注は低迷している。産業用機能フィルター・コンベア事業の主要得意先のひとつである食品業界で設備投資が想定よりも低調となったことも響く。これに伴い、産業用機能フィルター・コンベア事業と電子部材・フォトマスク事業で売上高が減少する。利益面では、エッチング加工製品分野の基礎技術に関する特許権者へのライセンス料を費用計上したことも減益要因となる。

■アトラ <6029>  186円 (-16円、-7.9%)

 アトラ <6029> が続急落。1日、東証が指定替えに係る猶予期間入り(時価総額)銘柄に指定したことが売り材料視された。

■SUBARU <7270>  1,868.5円 (-145円、-7.2%)

 SUBARU <7270> やトヨタ自動車 <7203> 、ホンダ <7267> といった自動車株が安い。SUBARUは大幅に4日続落し、前日比7%強安に売られ年初来安値を更新した。1日のニューヨーク市場ではゼネラル・モーターズやフォード・モーターといった大手自動車株が急落。米1~3月の自動車販売が不振となり、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で特に3月は大幅な落ち込みとなった模様だ。これを受け、米国販売比率が高いSUBARUなどの自動車株に売りが膨らんでいる。

■キユソ流通 <9369>  1,449円 (-105円、-6.8%)

 キユーソー流通システム <9369> が大幅に4日続落。同社は1日大引け後に決算を発表。20年11月期第1四半期(19年12月-20年2月)の連結最終利益は前年同期比85.5%減の0.5億円に大きく落ち込み、通期計画の19.2億円に対する進捗率は2.7%にとどまり、5年平均の17.6%も下回った。

■プリントネット <7805>  432円 (-31円、-6.7%)

 プリントネット <7805> [JQ]が続急落。同社が1日、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減少で3事業所を閉鎖すると発表したことが売り材料視された。

■グローセル <9995>  341円 (-19円、-5.3%)

 グローセル <9995> が大幅に4日続落。同社は1日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常損益を従来予想の2億円の黒字→3700万円の赤字(前の期は9億0800万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

■乾汽船 <9308>  1,155円 (-59円、-4.9%)

 乾汽船 <9308> が5日続落。同社は1日大引け後(16:30)に業績修正を発表。20年3月期の連結最終利益を従来予想の1.2億円→0.6億円(前の期は6.3億円)に48.8%下方修正し、減益率が80.1%減→89.8%減に拡大する見通しとなった。

■高島屋 <8233>  905円 (-36円、-3.8%)

 高島屋 <8233> が4日続落。1日の取引終了後、3月度の店頭売上速報を発表しており、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む合計の既存店売上高が前年同月比35.1%減になったと発表したことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大により、外出を控える動きが全国的に広がったことに加え、行政からの外出自粛要請などを受けて一部店舗を臨時休業したことなどが影響した。また、同社では2月28日から8店舗で営業時間の短縮を行っている。なお、免税売り上げは同92.5%減と、2月に引き続き大幅な落ち込みとなった。

■阪和興 <8078>  1,557円 (-59円、-3.7%)

 阪和興業 <8078> が4日続落。同社が1日、1-3月期に53億3900万円の投資有価証券評価損を計上すると発表したことが売り材料視された。20年3月期連結業績への影響は集計中。

■松屋 <8237>  584円 (-18円、-3.0%)

 松屋 <8237> が4日続落。同社は1日取引終了後、3月売上速報を発表。銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高は前年同月比40.3%減と2月に引き続き大幅減収となったことが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、営業時間を短縮したことに加え、2日間の臨時休業を実施したことが大きく響いた。また、免税売上高も化粧品を軸に大幅に減少したほか、外出自粛要請を受けて国内需要も落ち込んだ。

■王将フード <9936>  5,290円 (-150円、-2.8%)

 王将フードサービス <9936> が続落。2日午前11時ごろ、3月度の月次売上高(速報)を発表しており、直営既存店売上高が前年同月比3.5%減と8ヵ月ぶりに前年を下回ったことが嫌気されたようだ。同社では、「感染予防ハンドブツク」を全店舗に配布し感染防止に努めているとしており、3月は外出などの自粛要請が叫ばれる環境のなかでも前年対比で9割以上の売上高を獲得することができたという。なお、同時に発表した通期の直営全店売上高は前期比4.8%増の786億2300万円となり、過去最高の売上高になった。

■H2Oリテイ <8242>  772円 (-20円、-2.5%)

 エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> が反落。同社が1日、3月百貨店売上高は前年同月比28.1%減と発表したことが売り材料視された。

■神戸鋼 <5406>  314円 (-8円、-2.5%)

 神戸製鋼所 <5406> が4日続落。同社が1日、20年3月期に150億円の投資有価証券評価損を計上すると発表したことが売り材料視された。

■医学生物 <4557>  3,455円 (-50円、-1.4%)

 医学生物学研究所 <4557> [JQ]が3日続落。1日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、純利益を11億円から12億円(前の期比3.8倍)へ上方修正したが市場の反応は限定的のようだ。繰延税金資産の回収可能性について検討した結果、法人税など調整額2億5000万円の利益を計上する見込みとなったことが要因としている。なお、売上高は93億円(同13.7%増)、営業利益14億円(同2.9倍)の従来予想を据え置いている。

※2日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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