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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

クラウドW <日足> 「株探」多機能チャートより

■クラウドW <3900>  856円 (+150円、+21.3%) ストップ高

 クラウドワークス <3900> [東証M]がストップ高。2日朝方、運営するクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」で、 新型コロナウイルス感染症の影響を受け拡大する企業の在宅勤務需要などの要因を受けて3月の新規法人発注者が19年12月比52%増と高水準で推移していると発表しており、これが好感された。特に「動画制作」発注者数は月を追うごとに増加しており、広告・PR用(漫画)が前年12月比2.8倍、広告・PR用(撮影)が同2.3倍、イベント・セミナー動画が同2.1倍)と急拡大しているという。

■ソフトMAX <3671>  624円 (+100円、+19.1%) ストップ高

 ソフトマックス <3671> [東証M]がストップ高。1日の取引終了後、ソラスト <6197> と医療領域のICT活用に関して包括的な業務提携を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、販路の拡大やシステム導入体制の強化を図るのが狙い。今後は、両社の強みや基盤を生かしたサービスの連携及び開発を順次開始する予定で、ソフトMAXのシステム導入・保守でソラストが有するサポートサービスとの連携や、中小病院を主なターゲットとした、ソフトMAXのシステムとソラストの医療事務受託事業のサービスを統合した競争力の高い新たなサービスの展開などを行うとしている。

■フロンテオ <2158>  223円 (+32円、+16.8%)

 FRONTEO <2158> [東証M]が急反騰、一時23.6%高の236円に買われた。2日前場に、同社が開発した自然言語処理AI(人工知能)エンジン「KIBIT(キビット)」をAPIとして提供する「KIBIT-Connect(キビット コネクト)」が、コンコルディア・フィナンシャルグループ <7186> 傘下の横浜銀行に採用されたと発表しており、これを好感した買いが流入した。「キビット コネクト」を導入することで、横浜銀行が自社の営業応接記録システムにAIを活用した機能を付加し、システム上でデータの収受がスムーズに行われることで業務の更なる効率化を図ることができるという。また、同社が1日の取引終了後にAI活用の拠点となる2つのAIラボと実践的なノウハウを提供するAIラウンジを本社内に開設したことを発表しており、これも好材料視されている。

■ヤマダ電機 <9831>  470円 (+52円、+12.4%)

 東証1部の上昇率5位。ヤマダ電機 <9831> が急反騰。同社が1日、発行済み株式数(自社株を除く)の11.4%にあたる1億株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。買い付け期間は4月2日から21年3月24日まで。

■ダイトウボウ <3202>  148円 (+13円、+9.6%)

 東証1部の上昇率7位。ダイトウボウ <3202> が急反発。安倍首相は1日、新型コロナウイルス感染症対策本部で、全世帯に再利用可能な布マスクを配布することを明らかにした。これを受けて、抗菌毛布を手掛ける同社のほか、中堅紡績メーカーの新内外綿 <3125> [東証2]がストップ高に買われている。また、川本産業 <3604> [東証2]、中京医薬品 <4558> [JQ]、重松製作所 <7980> [JQ]、アゼアス <3161> [東証2]といったマスク関連株も高い。このほか、日本郵便を利用することで封筒大手のイムラ封筒 <3955> [東証2]にも思惑買いが向かった。

■IC <4769>  685円 (+58円、+9.3%)

 インフォメーションクリエーティブ <4769> [JQ]が急伸。1日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(19年10月-20年3月)連結業績について、営業利益を3億100万円から3億6300万円(前年同期比14.5%増)へ、純利益を2億2600万円から4億5800万円(同2.0倍)へ見直した。並びに20年9月期通期の純利益予想を4億200万円から5億8500万円(前期比55.6%増)へ上方修正しており、これらを好感した買いが入った。上期は、生産性の向上や諸経費の削減、一部販管費の発生が第3四半期以降にずれ込んだことで営業利益を押し上げた。また純利益については、投資会社インテグラルの100%子会社であるK2TOPホールディングス(東京都千代田区)による豆蔵ホールディングス <3756> に対する公開買い付けへの応募結果に伴い、投資有価証券売却益2億800万円を計上したことが寄与するという。なお、通期営業利益は5億2600万円(同5.9%増)の従来予想を据え置いた。

■ワッツ <2735>  619円 (+49円、+8.6%)

 東証1部の上昇率8位。ワッツ <2735> が急反発。株価は一時1日に比べ14%高に買われ、年初来高値を更新した。1日の取引終了後、20年8月期第2四半期(19年9月-20年2月)業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は255億円から259億8200万円(前年同期比1.3%増)に見直したほか、営業利益は3億円から7億8600万円(同2.1倍)、純利益は1億2000万円から4億2000万円(同4.1倍)に修正した。100円ショップ事業で100円以外の価格帯の商品導入を進めてきた効果が想定より早く現れたほか、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスク・除菌関連製品の需要増により、既存店売上高が想定を上回り好調に推移した。また、新店や改装などの設備投資抑制や運搬費、光熱費などの経費削減により販管費が想定より抑えられたことも利益増に寄与した。

■Gキッズ <6189>  519円 (+34円、+7.0%)

 東証1部の上昇率10位。グローバルキッズCOMPANY <6189> が急反発。1日大引け後、連結子会社グローバルキッズが認可保育所7施設を新規に開設し、同日から運営を開始したと発表しており、これを好感する買いが入ったようだ。今回の新規開設で同社グループが運営する施設数は保育所159施設、学童クラブ・児童館13施設、児童発達支援事業所1施設の合計173施設となったという。なお、今期業績予想には織り込み済みとしている。

■マツオカ <3611>  1,709円 (+75円、+4.6%)

 マツオカコーポレーション <3611> が4日ぶり大幅反発。同社はファーストリテイリング <9983> 向けOEM生産などを手掛け高実績を持つが、ミャンマーの工場でガーゼマスク生産を始めたと先月下旬に報道されたこともあり、マスク関連株として関心を集めた。1日に政府が全世帯に布マスクを配布すると表明したことから、2日は同社株に物色の矛先が向かった様子だ。

■ワークマン <7564>  5,910円 (+170円、+3.0%)

 ワークマン <7564> [JQ]が大幅反発。同社が1日、3月既存店売上高は前年同月比17.7%増と増収基調が続いたと発表したことが買い材料視された。

■象印 <7965>  1,399円 (+38円、+2.8%)

 象印マホービン <7965> が4日ぶり反発。同社は1日大引け後に決算を発表。20年11月期第1四半期(19年12月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比0.4%減の31.1億円となり、12-5月期(上期)計画の37億円に対する進捗率は84.1%に達し、5年平均の69.3%も上回った。

■SBG <9984>  3,768円 (+93円、+2.5%)

 ソフトバンクグループ <9984> が反発。2日午後1時半過ぎ、米シェアオフィス大手のウィーワーク(ウィーカンパニー)株式に対する最大30億ドルの公開買い付けを取りやめると発表。これを受けて株価は一時前日比4.5%上昇する場面があった。公開買い付け取りやめはクロージングに必要な条件の一部が充足されなかったためとしている。取りやめによるウィーワークの運営や顧客への影響はないという。また、公開買い付けの取りやめに伴い、20年3月期に計上する見込みだった株式取得による営業外損失は計上しないとした。

■テルモ <4543>  3,605円 (+66円、+1.9%)

 テルモ <4543> が反発。2日付の日本経済新聞で「新型コロナウイルスの感染者が増え、肺炎の治療向けの人工心肺装置(ECMO)の需要も高まる中、国内最大手のテルモが生産量を現在の倍以上に増やす」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、同社は国内市場で約7割のシェアを持ち、年間百数十台を生産しているが、短期での増産体制を敷き、今後数ヵ月以内の間に国内の治療施設に100台超のECMOを供給できるようにするとしている。また、装置に接続して使用する消耗品(回路)についても増産の準備を進めているとしている。

■神戸物産 <3038>  4,185円 (+60円、+1.5%)

 神戸物産 <3038> が3日ぶりに反発。同社は1日、グループのオースターフーズが洋菓子製造販売を手掛けるサラニ(岡山県瀬戸内市)の全事業を引き受け、そのノウハウを生かした工場を新たに稼働させると発表。これが好感されたようだ。事業譲受は、グループの強みであるPB商品のなかでも需要の高いデザート類の製造を強化することが主な目的。新たに稼働する工場では、主力商品としてパウンドケーキ年間100万本、カップケーキ年間300万個を製造し、全国の業務スーパーで販売するとともに、自社が外食・中食事業として展開する業態にも供給する予定だとしている。

※2日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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