【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):AIクロス、中京医薬、トレンダーズ
中京医薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
AI CROSS<4476>は続急騰。同社は法人向けSMS送受信サービスなどを主要業務とし、社員のパフォーマンスを可視化する人工知能(AI)アナリティクスサービスの共同開発などにも定評がある。30日取引終了後、NTTドコモ<9437>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の3社が提供する次世代SMS「プラスメッセージ」で企業ごとの公式アカウントを取得し、ニュースリリースを+メッセージユーザーに配信できる「+メッセージ活用ニュースリリース配信サービス」を提供開始することを発表、これが投資資金の攻勢につながった。
■大都魚類 <8044> 926円 +150 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
大都魚類 <8044> [東証2]がストップ高。30日大引け後、マルハニチロ <1333> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を57.9%上回る1株1225円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は3月31日から5月21日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。
■コムシード <3739> 409円 +64 円 (+18.6%) 本日終値
コムシード<3739>が大幅高。同社はきょう、グローバルゲーム開発社連合KRAFTON(本社:韓国)との提携で日本版を配信予定の新作モバイルゲーム「ビッグバッドモンスターズ」を6月にリリースすると発表。きょうから事前登録を開始しており、期待感が高まるかたちとなっているようだ。このゲームは、美少女やキュートなモンスターがスポーツ感覚で街を破壊して対戦するもので、プレイヤーは空中都市の市長になって理想の都市を作り上げ、一方で自らが操るモンスターによって他のプレイヤーが作った都市を破壊する新感覚の対戦型都市破壊ゲーム。きょうから事前登録受付を開始すると同時に、事前登録者数に応じてゲームリリース時に豪華報酬を付与するキャンペーンを開催している。
■アクセスHD <7042> 662円 +100 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
アクセスグループ・ホールディングス<7042>はストップ高。30日の取引終了後、子会社で採用広報事業を展開するアクセスヒューマネクストが、自社で開催する小規模マッチング企画の会場と企業のオフィスなどをつなぎ、画面越しに学生と直接会話できる「オンラインブース」のサービスを開始したと発表しており、これが好材料視された。同サービスは遠隔・非接触というオンラインと、リアルな会場ならではの利点を生かしながら、臨場感のある双方向コミュニケーションを実現することが特徴という。新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮するとともに、遠隔地の企業が利用することで出張経費の削減や地方企業の採用拡大が期待される。
■プロパティデータバンク <4389> 667円 +100 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値
プロパティデータバンク <4389> [東証M]がストップ高。30日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.91%にあたる17万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から6月30日まで。
■中京医薬品 <4558> 674円 +100 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
中京医薬品<4558>がストップ高。同社株はきょうで6連騰となるが、6営業日でストップ高は3回目だ。配置医薬品の大手で除菌製品などを手掛けていることから新型コロナウイルス関連の有力株として再び人気化している。
■トレンダーズ <6069> 472円 +64 円 (+15.7%) 一時ストップ高 本日終値
トレンダーズ <6069> [東証M]が一時ストップ高。30日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の1.2億円→3億円に2.4倍上方修正。減益率が60.6%減→5.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主力のマーケティング事業で不採算サービスの見直しや事業運営の効率化を進めたことが寄与。ギフトEC事業を運営するBLTの株式売却に伴い、売却益2.2億円が発生することも最終利益を大きく押し上げる。
■ニューテック <6734> 1,877円 +237 円 (+14.5%) 一時ストップ高 本日終値
ニューテック <6734> [JQ]が急騰。30日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の2.5億円→3.6億円に46.0%上方修正。増益率が18.5%増→73.0%増に拡大し、従来の18期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は昨年12月に続き、2回目。利益率の高いハードウエアに付加価値を付けたAI・ディープラーニング、監視カメラ向けストレージサーバーやアプライアンス製品の販売好調が継続したことが上振れの要因となった。
■多摩川ホールディングス <6838> 2,176円 +226 円 (+11.6%) 本日終値
多摩川ホールディングス<6838>は後場一段高。午後0時30分ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を56億9900万円から63億100万円(前期比64.0%増)へ、営業利益を5億2400万円から7億2400万円(同4.7倍)へ、純利益を3億1900万円から3億7700万円(同2.9倍)へ上方修正したことが好感された。電子・通信用機器事業で受注・生産・出荷が順調なことに加えて、再エネシステム販売事業で、天候不良などの理由で建設が遅れていた高圧の太陽光発電所の販売が完了したことなどが寄与した。
■ブイキューブ <3681> 1,191円 +108 円 (+10.0%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ブイキューブ<3681>がカイ気配スタートで7連騰。前日はストップ高に買われ2月26日以来の4ケタ大台を回復したが、きょうもその余勢を駆って強烈に上値を指向している。時価は2016年6月以来、約3年10カ月ぶりの高値水準。Web会議やテレワークなど遠隔地の人同士を映像でつなげるコミュニケーションサービスを展開しており、新型コロナウイルスの感染拡大が問題視されるなか、ニーズを捉えた関連有力株として投資資金の攻勢が続いている。
株探ニュース