【市況】【↑】日経平均 大引け| 続急騰、米景気対策の最終合意で1万9000円台回復 (3月25日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 18446.80
高値 19564.38(14:57)
安値 18446.80(09:00)
大引け 19546.63(前日比 +1454.28 、 +8.04% )
売買高 22億8028万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆7364億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は1400円を超える上昇で1万9000円台を回復
2.前日にNYダウが過去最高の上げ幅を記録しリスク選好ムード
3.トランプ政権と与野党の大型景気対策最終合意伝わり上げ加速
4.海外短期筋の先物を絡めた買いで終盤に上げ足を一段と強める
5.東証1部全体の95%の銘柄が上昇し、ストップ高銘柄も続出
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比2112ドル高と3日ぶりに急反発、上げ幅は過去最大となった。新型コロナウイルスに対する経済対策法案の可決が近いとの観測が広がり買いが優勢となった。
東京市場では日経平均株価が連日の大幅高、1400円を超える上昇で1万9000円台半ばまで一気に水準を切り上げ、ほぼ高値引けとなった。
25日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが過去最大の上げ幅を記録したことを受け、リスク選好ムードのなか日経平均は戻り足を更に強める展開となった。トランプ米政権と与野党の議会指導部が大型景気対策で最終合意したことが伝わり、これを手掛かりに海外短期筋の先物を絡めた買い攻勢で終盤に一段激しい上昇をみせた。9日ぶりに1万9000円台を回復、上げ幅は1400円を超え、これは26年2ヵ月ぶりの大きさで歴代5位の記録。業種別では東証1部33業種すべてが上昇、個別も値上がり銘柄数は2000を超え、全体の95%の銘柄が上昇した。ストップ高銘柄も続出した。全体売買代金は4兆円には届かなかったものの、3兆7000億円台で前日を上回った。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金を集め上昇、ファーストリテイリング<9983>は急騰した。トヨタ自動車<7203>が大きく買われたほか、任天堂<7974>、ソニー<6758>も買われた。キーエンス<6861>が物色人気、オリエンタルランド<4661>も高い。住友不動産<8830>、東急不動産ホールディングス<3289>がストップ高に買われ、UTグループ<2146>、インソース<6200>、セントラル警備保障<9740>、エアトリ<6191>、ラクーンホールディングス<3031>なども値幅制限いっぱいに買われた。
半面、中外製薬<4519>が軟調、神戸物産<3038>も冴えない。日本瓦斯<8174>が大幅安、日本特殊塗料<4619>、カチタス<8919>も売られた。山崎製パン<2212>が安く、インフォマート<2492>、KNT-CTホールディングス<9726>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、KDDI <9433> 、リクルート <6098> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約356円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、ユニチカ <3103> 、高島屋 <8233> 、スカパーJ <9412> 、日立造 <7004> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約4円。うち4円は中外薬1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)鉄鋼、(3)海運業、(4)非鉄金属、(5)輸送用機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)その他製品、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△インタライフ <1418> [JQ]
前期経常を2.1倍上方修正。
△フロンテオ <2158> [東証M]
武田 <4502> と創薬支援AIシステム導入でライセンス契約。
△トランスG <2342> [東証M]
子会社が新型コロナウイルス検査の受託を開始。
△共同PR <2436> [JQ]
3.00%を上限に自社株買いを実施。
△Hamee <3134>
1.70%を上限に自社株買いを実施。
△Bガレージ <3180>
1.58%を上限に自社株買いを実施。
△アズジェント <4288> [JQ]
他社製品で検知できなかったランサムウェアを検知。
△シャープ <6753>
NEC <6701> のディスプレー子会社を子会社化。
△トヨタ <7203>
NTT <9432> との資本提携を発表。
△リベレステ <8887> [JQ]
1.85%を上限に自社株買いを実施。
▼日本コークス <3315>
未定だった今期配当は2円減配。
▼ナック <9788>
今期最終を一転84%減益に下方修正、配当も27円減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)UT <2146> 、(2)ADワークス <3250> 、(3)Jディスプレ <6740> 、(4)インソース <6200> 、(5)日電子 <6951> 、(6)エアトリ <6191> 、(7)CSP <9740> 、(8)東急不HD <3289> 、(9)住友不 <8830> 、(10)ラクーンHD <3031> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)日ガス <8174> 、(3)大光銀 <8537> 、(4)日特塗 <4619> 、(5)カチタス <8919> 、(6)萩原工業 <7856> 、(7)薬王堂HD <7679> 、(8)三協立山 <5932> 、(9)キムラタン <8107> 、(10)ナガイレーベ <7447> 。
【大引け】
日経平均は前日比1454.28円(8.04%)高の1万9546.63円。TOPIXは前日比91.52(6.87%)高の1424.62。出来高は概算で22億8028万株。東証1部の値上がり銘柄数は2055、値下がり銘柄数は93となった。日経ジャスダック平均は3015.15円(128.10円高)。
[2020年3月25日]
株探ニュース