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【注目】前週末13日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ラクスル <日足> 「株探」多機能チャートより

■ラクスル <4384>  1,808円 (-499円、-21.6%) 一時ストップ安

 東証1部の下落率3位。ラクスル <4384> が続急落、一時ストップ安に売られた。同社は12日大引け後に決算を発表。20年7月期第2四半期累計(19年8月-20年1月)の最終損益(非連結)は4億4800万円の赤字(前年同期は2100万円の黒字)に転落した。

■オハラ <5218>  641円 (-150円、-19.0%) ストップ安

 東証1部の下落率6位。オハラ <5218> がストップ安。同社は12日大引け後に決算を発表。20年10月期第1四半期(19年11月-20年1月)の連結経常損益は4.7億円の赤字(前年同期は3.2億円の黒字)に転落した。同時に、従来15円を計画していた期末一括配当を未定に変更した。

■GAテクノ <3491>  1,864円 (-433円、-18.9%) 一時ストップ安

 GA technologies <3491> [東証M]が続急落、一時ストップ安。12日の取引終了後に発表した第1四半期(19年11月-20年1月)連結決算が、売上高98億4200万円(前期比34.1%増)、営業損益4600万円の赤字(前年同期7800万円の黒字)、最終損益8400万円の赤字(同2400万円の赤字)となり、営業損益が赤字に転落したことが嫌気された。RENOSY事業拡大のための広告宣伝や人財投資を行ったことで売上高は増加した。ただ、ストックビジネスである賃貸管理強化や新規事業創出のためのセールス人員の配置転換などを行ったことで一時的に採算が悪化した。なお、20年10月期通期業績予想は、好調な採用活動により戦力となるセールス人員が採用計画を上回る見込みであることから、売上高を550億円から610億円(前期比55.3%増)へ上方修正したものの、営業利益18億円(同50.9%増)、純利益7億7000万円(同50.9%増)は従来見通しを据え置いている。

■鎌倉新書 <6184>  912円 (-202円、-18.1%) 一時ストップ安

 東証1部の下落率9位。鎌倉新書 <6184> が続急落、一時ストップ安。同社は12日大引け後に決算を発表。20年1月期の連結経常利益は前の期比9.1%増の7.9億円に伸びたが、21年1月期は前期比35.8%減の5.1億円に落ち込む見通しとなった。

■原油ブル <2038>  499円 (-100円、-16.7%) ストップ安

 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN <2038> [東証N]が連日ストップ安。12日は欧米株市場が暴落したが、リスク回避の売りは原油市況にも及び、WTI原油先物価格は1ドル48セント安の1バレル=31ドル50セントと反落、米国株市場でもエクソンモービルが11%を超える下げをみせるなどエネルギー関連株の下げがきつい。原油ブルは原油市況の動きに連動するETNで、ボラティリティの高さが特長となっており、売り圧力が顕在化している。国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> なども大きく売られている。

■ユークス <4334>  290円 (-40円、-12.1%)

 ユークス <4334> [JQ]が急反落。同社は12日大引け後(15:15)に業績修正を発表。20年1月期の連結経常損益を従来予想の2.7億円の黒字→3.4億円の赤字(前の期は3.5億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。同時に発表した「株主優待制度を廃止」も売り材料。

■日経レバ <1570>  11,880円 (-1,610円、-11.9%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が波乱展開。日経平均に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に設定されているが、13日は全体相場が暴落するなかで記録的な下げとなっている。仮に1万1000円台を割り込むと2016年11月以来、約3年4ヵ月ぶりとなる。

■ホクリヨウ <1384>  544円 (-73円、-11.8%)

 ホクリヨウ <1384> が急反落。同社は12日大引け後(15:30)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の3億4700万円→1億8800万円(前期は2億2100万円)に45.8%下方修正し、一転して14.9%減益見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の1億6600万円→1億9400万円(前期は8500万円)に16.9%上方修正し、増益率が95.3%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。

■MrMax <8203>  273円 (-34円、-11.1%)

 ミスターマックス・ホールディングス <8203> が大幅安で3日続落。12日の取引終了後、集計中の20年2月期連結業績について、営業利益が28億2000万円から23億円(前の期比16.2%減)へ、最終利益が19億3000万円から12億円(同46.6%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。19年10月の消費税増税に対応した販促セールなどが奏功し、売上高は1193億9000万円から1222億円(同2.9%増)へ上方修正したものの、増税前特需で家電製品や日用消耗品などの利益率の低い商品群の売上構成が増えたことや、7月の長雨や暖冬の影響などで季節商品の売り上げが振るわなかったことで粗利益率が低下した。また、キャッシュレス決済比率の上昇や販促費の増加などで経費が増えたことも響いた。また、利益の下振れに伴い、期末配当を従来予想の18円から14円に減額した。なお、前の期の実績に対しては5円の減配となる。

■トーエル <3361>  521円 (-58円、-10.0%)

 トーエル <3361> が急反落。同社は12日大引け後に決算を発表。20年4月期第3四半期累計(19年5月-20年1月)の連結経常利益は前年同期比15.4%減の8.3億円に減り、通期計画の17.6億円に対する進捗率は47.5%にとどまり、5年平均の60.2%も下回った。

■神戸物産 <3038>  3,525円 (-355円、-9.2%)

 神戸物産 <3038> が続急落。同社は12日取引終了後に第1四半期(19年11月-20年1月)連結決算を発表。売上高815億9700万円(前年同期比15.5%増)、営業利益56億3400万円(同33.5%増)、純利益35億5900万円(同32.1%増)と順調な滑り出しとなったものの、全体相場が大きく値を崩すなか市場の反応は限定的のようだ。主力の業務スーパー事業において、プライベートブランド商品が多くのメディアで取り上げられたことで、業務スーパーの認知度の向上や新規顧客の獲得につながり、既存店が好調に推移した。また、堅調な出店により店舗数が6店舗純増したことも寄与した。なお、20年10月期通期業績予想は、売上高3118億円(前期比4.1%増)、営業利益203億円(同5.5%増)、純利益133億円(同10.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■日銀 <8301>  25,500円 (-2,510円、-9.0%)

 日本銀行 <8301> [JQ]が急反落。運用リスクを回避する動きが加速し、世界的に株式をはじめ、あらゆるリスクアセットが叩き売られるような状態となっている。 新型コロナウイルスによる感染拡大で企業活動だけでなく、金融市場にも動揺が広がっており、これを緩和するために日銀は13日、金融機関から2週間の期限付きで国債を買い入れて資金を供給する公開市場操作の実施を発表している。来週18~19日に行われる金融政策決定会合ではETF購入額の上限を現行の年6兆円から増額するとの見方が強いが、日銀が保有するETFの損益分岐点は日経平均で1万9500円前後とみられており、時価は大幅にその水準を下回っている。

■シーイーシー <9692>  1,266円 (-122円、-8.8%)

 シーイーシー <9692> が3日続落。12日の取引終了後に21年1月期の連結業績予想を発表。売上高530億円(前期比2.2%増)、営業利益61億円(同2.8%増)、純利益42億円(同15.4%増)と増収増益を見込むものの、全般安商状とあって反応は限定的のようだ。スマートファクトリ―など注力事業を引き続き強化することにより事業効率の改善を目指すとしている。なお、同時に発表した20年1月期の業績は、売上高518億6800万円(前の期比4.1%増)、営業利益59億3300万円(同20.3%増)、純利益36億3800万円(同27.2%増)だった。

■テノックス <1905>  749円 (-52円、-6.5%)

 テノックス <1905> [JQ] が続急落。同社は12日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結売上高を従来予想の210億円→186億円(前期は207億円)に11.4%下方修正し、一転して10.5%減収見通しとなった。

■ビルファンド <8951>  731,000円 (-50,000円、-6.4%)

 東証REIT指数が大幅続落。一時1470台と12日に比べ約17%値を下げた。REIT指数は、今年2月中旬時点では2200近辺の高値圏で推移しており、1ヵ月弱で高値から3割近い下落となっている。全体相場が急落するなか、年初まで価格が堅調に推移していたリスク資産であるREITには利益確定売りが膨らんでいる格好だ。13日は、日本ビルファンド投資法人 <8951> [東証R]やジャパンリアルエステイト投資法人 <8952> [東証R]といったREITの主力銘柄が急落している。

■サンオータス <7623>  228円 (-15円、-6.2%)

 サンオータス <7623> [JQ]が続急落。同社は12日大引け後に決算を発表。20年4月期第3四半期累計(19年5月-20年1月)の連結経常損益は8000万円の黒字(前年同期は2100万円の赤字)に浮上し、通期計画の1億3000万円に対する進捗率は61.5%となった。

■三菱UFJ <8306>  397.1円 (-21.3円、-5.1%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> などいずれも急落、メガバンク株の下げが加速している。世界的なリスクオフ相場で、12日の米国株市場ではゴールドマン・サックスが12%超の下げをみせるなど大手金融株の下げが際立った。新型コロナ対策で経済活動が止まることによる企業の資金繰りの悪化などで銀行はデフォルト・リスクも意識されている。米10年債利回りも12日終値で0.79%台と再び0.8%台を下回ってきており、東京市場でもメガバンクは運用環境悪化を嫌気する状況にある。

■SBG <9984>  3,764円 (-200円、-5.1%)

 ソフトバンクグループ <9984> が大幅3日続落。全体相場は先物主導で大きく売り込まれ、日経平均は一時1800円を超える下げとなり、日経平均寄与度の大きい同社株はインデックス売りに伴う下落圧力が働いた。また、世界的にリスクオフ相場が加速するなか、同社が手掛けるビジョン・ファンドへの影響も懸念されている。一方、同社は13日、発行済み株式総数の7%にあたる1億4500万株、5000億円を上限とする自社株買いを発表しており、これが株価の下支え材料として働いている。

■第一興商 <7458>  3,495円 (-75円、-2.1%)

 第一興商 <7458> が続落。全般相場安に連れ朝方に12日比405円安の3165円に売られたものの、その後下げ幅を縮小。12日の取引終了後、上限を50万株(発行済み株数の0.89%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが下値に入ったようだ。取得期間は3月13日から9月30日まで。資本効率の向上と株主還元を目的としている。

※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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